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コンビニの窓側に置いてある雑誌は客寄せのための戦略だった!

2014.04.02

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コンビニのお店を外から見ると、雑誌売り場が目に入ります。通りに面したガラス面に雑誌を置くと客入りがよくなるからだそうです。

店内がガラガラであるよりも、中に人がいて繁盛している店の方がお客さんにとって入りやすいため、立ち読み客が外から見えるようにしているのです。

コンビニは、一人ひとりの客のわずかな売り上げの差が、店の収益に大きく関わります。

狭い店舗の中に商品をどう置くと売り上げが伸びるのか、という点がとても大切なので、綿密に検証されています。お店の商品配置は、研究し尽くしされた究極の配置なのです。

本屋がへって、コンビニで立ち読みするようになった!?

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一昔前までは、マンガや雑誌の立ち読みは本屋でするものでしたが、現在ではコンビニでするのが普通になりました。

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本屋がへったため、立ち読みする場所がコンビニしかなくなってしまったのが一因です。

立ち読み客は迷惑なものですが、コンビニではそれを利用して客寄せに使っています。

店に入ったら自分しかいないと、注目されているような気がして気まずくなる人も、他に客がいれば店員の注意も分散されて居心地がよくなり、ゆっくりと見て回りやすくなります。

コンビニ客の多くは買い物をしてすぐに帰ってしまう人が多いため、常時人がいるように見せるのは困難です。

そこで、立ち読み客を活用しているのです。雑誌コーナーで立ち読みを始める人はしばらくそこに居座ります。

そういう人たちを、ガラスの前に立たせることで、外から見た時に店内に人が大勢いるように見え、入りやすくなるというわけです。

とはいえ、立ち読みはやっぱり迷惑!?

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立ち読み客を利用しているとはいえ、タダで読まれるのは店にとってはコストになります。

普通なら買わなければ手に入れられない情報を、立ち読みする客はタダで得ているわけですので、情報の窃盗とも言えるわけです。

読み終えた人の中には、本を元通りに戻さないばかりか、折り目をつけたり汚したりする人もいますので、最終的には売り物にならない本がかなりできてしまいます。

立ち読み客を利用していることもあり、店側は注意をすることはありません。

それでも、店内が混雑したときには他のお客さんの邪魔にもなるため、店員が本の整理をしたりして無言のプレッシャーをかけることになります。

立ち読み中に店員がガサゴソと本をいじり始めたら、「そろそろ帰って」というサインだと理解しましょう。

エロ本売り場は男性客の衝動買いを誘っている!?

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最近では、雑誌コーナーに「成人向け」のコーナーが作られています。

一昔前までは、成人向け雑誌は男性客が取りやすいように一番上の棚に置かれていましたが、子どもや女性に対する配慮からか、他の雑誌と区別しておかれることが多くなりました。

成人向けの雑誌は男性客の「衝動買い」を誘う商品で、一番奥の店員の目に直接触れにくいエリアに置かれています。

普段は衝動買いなどしない人も、ことエロ本に関しては別なのだそうです。こそこそと物色したら立ち読みをせずサッと手にして、買っていくが多いそうです。

雑誌を買いにきたついでに他のものも買わせる

雑誌売り場が入口に近い場所にあるのには、もう一つ理由があります。

雑誌を買いに来た客が、レジに行くまでに店内を回れるようにするためです。

入り口からガラス面に沿って奥へ奥へと入っていくため、お金を払うためには店の中央を通らなければなりません。

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レジに到着するまでの間に、ついでに何か買ってくれることを期待しているのです。

といっても、立ち読みを済ませたら、何も買わずにさっさと帰ってしまう客も少なくないようです。コンビニ経営は決して楽な仕事ではありません。

雑誌を読ませてもらったお礼に、缶コーヒーの1つも買って帰りましょう。

お弁当に行きつくまでに、店内を一周せよ!

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コンビニで一番売れる商品はお弁当です。売上の3割を占めています。

そのため、どこのお店もお弁当売り場を入り口から見て正面の一番奥に配置し、店内を一周させる導線を引いています。

客は、入ったらまずは雑誌コーナー側に向かい、チラリと本をながめて時には買い、つきあたりのドリンクコーナーを目にして、お弁当には飲み物が必要だと感じ手を伸ばしてしまいます。

ドリンクコーナーでビールを買ってしまった人が、ふと目にするのが「おつまみ」、ドリンクの向かいに、スルメやナッツ類が吊るして飾ってあります。思わず食べたくなります。

ドリンクのあとには、お惣菜を見たり、サンドイッチやおにぎり、お弁当を眺めることになります。

人によっては、お弁当の向かいにある菓子パンに手を伸ばしたりするでしょう。レジに向かう途中には「デザート」が置いてあります。ついつい買ってしまいます。

安く簡単に食事をすませようと、カップ麺を買うためには中央通路に行かなければなりません。

ラーメンを物色したあとに目に留まるのが、お菓子です。

メインディッシュをケチった分、お菓子でも買うか、ということになります。

コンビニでは、店の外周部分に一番売れるものを置いています。

壁面の売り上げが全体の8割、中心部にあるお菓子や日用品の売上が2割です。壁でいかに買わせるかがとても大切なのです。

最後はレジでもうひと品買っていただく

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レジの前には、おでん、コロッケや唐揚げ、肉まん、あんまんなどが美味しそうに陳列してあります。

客が最後に、もうひとつついでに買いたくなるようにするためです。

最近はいれたてコーヒーを置くようになり、「じゃあ、コーヒーも」という客が増えています。

客の10人に1人がコーヒーを買っています。レジの前に何を置くかでも売上は変わるのです。

参考記事:コンビニのコーヒーはなぜ売れている?~コンビニカフェを徹底検証

コンビニの客単価は500円~550円

客ひとりあたりの購入単価は500円~550円程度といわれています。スーパーに比べれば圧倒的に小さな商売です。

その代わりに客数は多く、平均して1店舗あたり1日に900人~1000人程度が来店します。

客ひとりあたりの単価を50円上げれば、1日の売り上げが1割、5万円アップするのです。

客数を増やすのはとても難しいため、コンビニは数十円の単価アップにしのぎを削っています。

今度コンビニに入った時には、店の戦略を気に留めながら買い物をしてみてください。コンビニでの買い物が楽しくなるかもしれません。

by 水の

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