カンボジア人のバイク運転のマナーがすごすぎる ~驚異の5人乗り!
カンボジア人はとてもよくバイクに乗ります。新興国ならどこでも同じですが、その運転マナーのすごさは、驚異的ですらあります(笑)。
ここではそんなカンボジア人のバイクの運転マナーについて、現状を写真つきで紹介します。
3人乗りは当たり前、驚異の「5人乗り」も
日本でバイクの3人乗りはあり得ませんが、こちらでは当たり前です。モトドップ(バイクタクシー)でも普通にやっていますし、こちらに来ると日本人でもそうして相乗りして交通費を浮かせます。
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そこで、「4人乗りはあるのだろうか」と探していたのですが、さすがに大人の4人乗りは物理的に無理なのでありません。
しかし、子供が混じった4人乗りはよく見かけます。中でもすごかったのは下の写真の「5人乗り」です。
少し見にくいかもしれませんが、お父さんの肩に隠れて、小さい男の子が一人います。
(お父さんの後ろの足を確認するとわかります。「長ズボン+靴」「半ズボン」「長ズボン+サンダル」の3人の男の子がいることがわかるでしょう)
ちなみに、こちらで日常的に見かける大人の3人乗りは下の写真のような感じです。見ての通り全員ノーヘルですし、何かにつかまろうという気配すら見られません。
(こちらでは後ろに乗る人が前の人につからまないのも当たり前です)
携帯電話を使いながらの運転も当たり前
写真のような、携帯電話を使いながらの運転も普通です。一般人ならともかく、トゥクトゥクの運転手などもやります。
(トゥクトゥクは後ろに大きな座席のついている安定したバイクなので、一般のバイクほどは通話による危険はないですが)
さすがにモトドップ(普通のバイタク)の運転手が仕事中に携帯電話でしゃべる所はまだ見たことがないです。
荷物に圧迫されて、人間が乗る場所がない
こちらの人は買い物や仕事がらみの大きな荷物も、普通にバイクで運びます。
なので、写真のように大きな荷物を運んでいると、人間の座る場所がほとんどないということもあります。
この写真、よく見ると女性がかなりきわどい場所で座っているのがわかります。
下手をすると、座席というよりランプの上に座っているのではないか、というくらいの微妙な位置です。
■運転中に危険なポーズを取るのも平気
これは運転中に足をかいている男性の図です。
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一瞬だけなら日本人もやるかも知れませんが、この男性は長時間かいていたので、しっかりシャッターチャンスを狙うことができました。
(足をかきたいというより、片足で運転する爽快感を味わっていたのかも知れません)
でも、ヘルメットの着用が義務付けられたにも関わらず、ノーヘルが多いカンボジアの中で、この男性はしっかりヘルメットを着用しています。
なので、ドライバー(ライダー)としてのマナーは、カンボジアの中ではかなりいい方だと言えます。
交差点の左折、右折のルールはほぼ適当
これはバイクに限ったことでなく自動車にも言えることですが、交差点の左折や右折のルールがかなり適当です。
(多分ルールはあると思うのですが)
下の写真をよく見ると、直進車が前と後ろの両方から来ているにも関わらず、左折しているバイクがあることに気づきます。
「SONY」の文字の下のバイクの男性です。しかもお子さんを前に乗せています(笑)。
でも、これは別にこの男性が特別危険なのではなく、こちらではみんなこんな感じで運転しているのです。
カンボジアに長く住むことになったとしても、運転する勇気だけは自分には絶対ないなと、こちらの道路事情を見るたびに思います。
(これは中国でも感じたことですが。笑)
ヘルメットは超貴重品
カンボジアではヘルメットの着用が2009年頃に義務付けられたそうです。
(5年たってもこの状態ということですが)
ただ、徐々に取り締まりが厳しくなっているということで、取り締まりを避けるためにヘルメットの価値が上がっています。
なので、日本では捨てたくなるようなボロボロのヘルメットでも、こちらでは盗難の対象になるそうです。
また、ヘルメットは事故が起きた時に身を守れないと意味がないのですが、こちらでは「とりあえず捕まらないため」に見た目だけの「なんちゃってヘルメット」というのも売られています。
これらの「なんちゃってヘルメット」は、日本のオークションサイトなどでも売られているようです。
日本でこれらを着用しても、事故を起こした時には「ノーヘル」と扱われるので意味はないのですが、「観賞用」として売られているそうです。
(バイクカフェのインテリアなどで、確かに使えそうですね)
【参考資料】
カンボジア総合情報マガジン「クロマー」
以上、カンボジア人のバイクの運転マナーについてでした。参考にしていただけたら幸いです。
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