東南アジアの職場で赴任者や駐在員と現地採用者の間に溝が出来る理由
東南アジアの職場においては、本社からの赴任者や駐在員と、現地採用者の間にはどうしても埋まらない溝があります。
その一つの大きな原因となっているのが、生活水準の格差です。
2倍から3倍の所得格差
本社からの赴任者や駐在員は現地採用者の2倍も3倍も給料をもらっていますので、当然生活のレベルは異なります。
本社採用の人は、プール付のマンションや広い庭を持つヴィラに住むことだってできますが、現地採用者はいつまで経ってもゲストハウスやルームフォレントの小さな部屋に住み続けます。
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また、本社採用は一回数万円もするカラオケやバー、クラブなどを満喫することができますが、現地採用者はそうは行きません。東南アジアでは切っても切れない『ナイトスポット』への楽しみ方も、両者でまったく異なってくるのです。
仲良くなっても、結局すぐに帰国してしまう
しかし、両者の確執というのはそれだけではありません。
東南アジア諸国には、どこも都市圏内には日本人が集まるサークルのような集まりがあります。
大抵は飲み会ですが、野球やサッカー、バスケットボール、テニス、バドミントンのような体育会系の運動部もあります。ときには大会に出場して、功績を残して現地の日系情報誌に掲載されることもあります。
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しかし本社からの赴任者や駐在員はあくまでも日本から一時的に来た人間であり、赴任にしても駐在にしても滞在期間は決められています。
現地採用者からすると、「彼らと仲良くなっても、結局すぐに帰国するんだろうな」「せっかく試合ができるメンバーが集まったのに、いつ帰るか分からない人と一緒に練習しても……」
などといった疑心暗鬼に捕らわれがちです。
赴任者は喜んで帰りますが、現地在住者というのは、いつのときも決まって見送る側に回ります。それが辛いという現地の日本人も多くいることから、「現地採用者限定で集まる」というサークルも実際多く存在します。
往々にして言えることは、移住者というのは、『現地のローカルの生活』を送ることとなります。
一方、赴任者や駐在員の方は、『長期間の贅沢旅行気分の生活』を送ることになりますね。
これが両者が作る埋まらない溝になっているのです。
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