悩みを抱えているときの解決法はこれだ!~笑い飛ばしの自己セラピー
誰でも多かれ少なかれ悩みごとを抱えているものです。
中には解決法を見つけにくい深刻な悩みで「笑うことすらできない」という人もいるでしょう。
家庭の問題や、経済的な問題、病気や仕事の悩み、男女関係や友人関係など、さまざまなものがあります。
内閣府の調査によると、平成25年のわが国の自殺者数は27,283人。
警察庁による平成25年度の交通事故死者数は4,373人ですので、自殺はそれをはるかに上回っています。
1日当たり75人、1時間に3人亡くなっているということになります。
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平成10年ころから急激に増えたその数は、この3~4年で減少に転じていますが、それでも、人口10万人当たりの自殺者数は22人で世界ワースト12位です。
一説によると、わが国の実数は統計データの3~4倍ほどとも言われます。いわゆる「変死者」が15万人いて、その半分程度が自殺と推定されるからです。
もしそれが事実だとすれば、世界でワースト1位ということになってしまいます。
自殺の理由にはいろいろあるのでしょうけれど、悩みを心の中に閉じ込めて発散できないこともひとつの要因ではないでしょうか。
鏡に写る自分の顔をながめて、「暗い顔をしている」とか、「しかめっ面をしている」と感じている人には、ぜひ試していただきたい自己セラピーがありますのでご紹介します。
ストレス社会ですが、楽しく生きられる習慣をもっている人もいます
ストレス社会といわれる現代において、悩みごとのひとつやふたつは誰にでもあるものです。
一方で、はたから見ると、いつも笑顔で楽しそうにしている人もいます。
そういう人たちは気苦労とは縁がないのかといえば、そんなことはないはずです。
なんでもかんでも思い通りにいっている人などいないはずですし、夢のような幸運ばかりに恵まれる人もいないでしょう。
楽しく生きているように見える人は、悩みがないのではなくて、笑顔でいられるような「心のクセ」をもっていると言われています。
悩みごとを笑い飛ばすというだけの方法です
楽しく生きられる習慣をすぐに身につけることは簡単ではありませんが、その第一歩として、ぜひ試していただきたいのが、「笑い飛ばし」の自己セラピーです。
自分の抱えている問題をリストにして、それを見ながら無理矢理笑ってしまうという単純な方法です。
まずは問題を紙に書いてみましょう
たくさんの悩みごと、深刻な悩みごとを抱えている人は、常に頭の中がそれらでいっぱいの状態ですが、実はどれだけの問題を抱えているのか整理したことがないケースが多いのです。
また、どんなに重いものなのかも正確には把握していないものです。
辛すぎて整理できない心理状態にあるからでしょう。
そこで、まずは問題をすべて紙に書いてみることが大切です。その際に重要なのは、それぞれについて分析しないで、ただただ書きだすこと。
問題を抱えている人の多くは、何度も自己批判を繰り返しています。
両手にハンマーをもって、常に自分を殴りつづけている状態になっていますので、それをいったん中止して、リストアップすることに専念するのです。
「これは自分がいたらないから…」とか「どうしてこんなに不安なのか…」と考えると、書くこと自体が辛くなります。
大切なのは整理することですので、自分を責めてはいけません。
深刻な状況のひとつひとつを笑ってみましょう
リストができたら、鏡の前に立って深刻な状況を自分自身に向かって大げさに告白します。
顔をゆがめたり、暗い表情を作ったりして訴えかけ、その姿を自分の目でしっかりととらえながら、笑い飛ばします。
「辛くて笑えない」と感じても、無理に笑顔をつくってみてください。笑いには心理的な効果だけでなく、医学的にも効果があるといわれています。
がん細胞を殺すナチュラルキラー細胞が増えたり、免疫機能がアップして心身の健康に良い作用があるのです。
顔の表情だけでなく、身振り手振りも交えるとさらに良いでしょう。自分自身の姿がこっけいに見えて笑いやすくなります。
声を上げて失敗を嘆いたり、全身で思い悩む姿を演ずることで、自然と笑えるようになってくるものです。
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笑っている間に自分が愛おしくなってきます
鏡の中の自分を笑えるようになれば、自分を客観視できるようになった証です。
深い悩みごとにとらわれているときには、客観的な判断ができにくくなっているもの、自分を笑い飛ばすことで、自分を第三者的に見つめることができるようになります。
抱えている問題の中には、はたから見れば簡単に解決できるものもあります。そのことに自分で気がつくことができれば、ラッキーです。
鏡に向かって笑顔をつづけていれば、自分が愛おしくなり、心が軽くなって明るく前向きな気持ちが芽生えてきます。
問題が解決できないことの一因は、ネガティブな考えに心が支配されてしまっていることです。
ポジティブなマインドが生まれてくれば、建設的な考え方ができるようになり、解決しやすくなります。
自虐的なネタは、お笑い芸人もよく使っています
お笑い芸人たちは、しばしば自分たちの自虐ネタで笑いをとります。辛い経験や厳しい体験も、デフォルメすると結構笑えるものです。
漫才師か落語家になったつもりで、自虐ネタを自分に披露すれば、深い悩みも笑いにできるでしょう。
そうすれば、「死ぬほどつらいこと」という考えから抜け出すことができるのではないでしょうか。
もちろん、笑うだけで問題が解決するわけではありませんが、少なくとも、自分で自分を殴りつづけるような心理状態からは少しでも抜け出すことができるはずです。
そうなることで、解決策を模索する方向に転ずることができるのではないでしょうか。
辛くて仕方がないときには、ぜひ試してみてください。
by 水の
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