食べ物の名前の意外な由来~ポン酢も天ぷらも日本語じゃなかった!?
日常で当たり前に使っているさまざまな食べ物の名前。あまりにも自然に呼んでいることから、その名前のルーツについて気にすることすらないかもしれません。今回はそんな食べ物の名前の由来を探ってみましょう!
たぬきうどんと動物のたぬきはまったくの無関係?
たっぷりと天かすがのった、たぬきうどんは、日本全国で食べることのできる定番メニューです。しかし、どうして「たぬき」なんでしょう?
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きつねの大好物とされている油揚げをのせたうどんが「きつねうどん」と呼ばれていますので、天かすはたぬきの大好物?なんて考えてしまいがちです。実は筆者も長い間そう思っていました。
たぬきは雑食ですので、もちろん天かすも食べるかもしれませんが、大好物というほどではないでしょう。また、そんな伝承や物語もありません。
なんとこのたぬき、まったく動物のたぬきとは無関係なんです。その由来は天かすの古い呼び名にありました。具(タネ)の入っていない天ぷらですので「タネ抜き」。それがなまって「タ抜き」と呼ばれていました。
この「タ抜き」をのせたうどんだから「たぬきうどん」と呼ばれるようになりました。
天ぷらって日本語じゃなかったの?
続いては天ぷら。日本食の定番メニューとして今や世界中で食べられるようになっています。実は、この名前の由来はヨーロッパの言語に由来すると言われています。
代表的な説は2つです。ポルトガル語では「調理」という意味であるtempero。そしてもう一つがスペインの魚肉を揚げて食べる祭事であるtemproです。どちらの意味も語感もよく似ていますのでとても説得力のある説です。
また、ポルトガルやスペインとの付き合いは古くからあるため、多くの日本語の語源となっていますので、天ぷらがその一つであってもけっしておかしな話ではありません。しかし、定番日本食の名前の由来が外国語と言われると、少し不思議な気持ちになってしまいます。
定番調味料「ポン酢」はオランダ語?
醤油と酢をベースとし、ゆずなどの柑橘系果汁を加えた、今や日本食には欠かすことのできない定番調味料「ポン酢」。この名称は筆者も昔から疑問に思っていました。「酢」はわかりますが「ポン」って何だろう?変な響きの言葉です。
この名前の由来はなんとオランダ語にありました。柑橘系の果汁を意味するpons。そのまんまですね。
ちなみに定番みかんジュースのポンジュースも、おそらくこの言葉が由来なのではないでしょうか。
意外な日本の食べ物の名前の由来、ご存じでしたか?その名前の意味を知って食べてみると、ちょっと違った味わいを楽しむことができるかもしれません。
Byチリペッパー眞木
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