蕁麻疹には4つの種類があるのをご存知ですか~使う薬もさまざまです
蕁麻疹(じんましん)を持病に持っている方も意外に多くいます。
食べ物のアレルギー発作で蕁麻疹が出るという方もいますが、中には気温の変化や体温の変化で蕁麻疹が現れるという方もいます。
蕁麻疹とは、かゆみのある紅斑や部分的な浮腫(膨れた湿疹)が突然出現する皮膚疾患で、おおきく分けて4つに分類されます。
蕁麻疹の4つの種類
一つは突発性蕁麻疹で、急性蕁麻疹、慢性蕁麻疹などが当てはまります。
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二つ目は刺激誘発型の蕁麻疹というもので、アレルギー性、食物依存性運動誘発型、物理性、コリン性、非アレルギー性、アスピリン蕁麻疹、接触性などが該当します。
三つ目は血管性浮腫といって、皮膚が急に腫れてしまうものです。外来物質が起因となって突発的に起こり、C1エステラーゼ阻害因子の低下が見られるのが特徴です。
最後の4つ目は蕁麻疹関連疾患です。蕁麻疹様血管炎、色素性蕁麻疹、Schnitzler症候群、クリオピリン関連周期熱などがあります。
症状しだいで処方されるさまざまな薬
蕁麻疹のほとんどは原因がはっきりと分からないものばかりです。ですから、蕁麻疹の治療は薬物による症状の沈静化が主だった治療方法となります。
蕁麻疹の治療で使われるのが抗ヒスタミン薬ですが、1~2週間服用しても効果が見られない場合には、H2受容体拮抗薬を追加することがあり、さらに効果が見られなければ、別の薬への変更などもあります。
H2受容体拮抗薬というのは、CMなどでも聞いたことのあるH2ブロッカーで、比較的どこの薬局でも見ることができる胃薬の成分の一つです。
病院で検査を受けて治療
蕁麻疹が出た場合に市販の塗り薬などで対処している方もいるでしょうが、病院で検査を受けて蕁麻疹の治療を開始することも必要かもしれません。
以前、私が担当していた患者さんで、酷い蕁麻疹に悩んでいた方がいましたが、病院で治療を受けたところ、随分と軽くなったといっていました。
原因が不明で、治療法が確立されていないとはいえ、効果のある薬はいくつもあります。まずは病院で詳しく検査を受け、その上で治療を開始し、症状の緩和、抑制を行なうことが必要です。
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