インドの日本食はほとんどギャグだった~トンカツなのにチキン!?
みなさん大好きインドの国民食と言えば、なんといってもカレー。たしかに美味しいのですが毎日食べるとちょっと飽きてしまいます。
しかし、安心してください。インドには日本料理屋さんがたくさんあります!!
クオリティは完全にぶっ飛んじゃっていますが…(笑)
ここでは、そんなほとんどギャグに等しい、インドで遭遇した日本食の数々を紹介してみたいと思います。
インド人はカレーばっかり食べるんですか?そんなこと…あります
最近テレビなどで「インド人は毎食カレーばかり食べるわけではない。」と言った俗説が流れたりしているのをよく見ます。
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しかし、はっきりといいます。これは嘘です!もちろん少しは本当の部分がありますが、日本人目線では完全に嘘です。
というのも、彼らの言うカレーとはスパイスがたっぷり入った汁のことです。そう、「汁物」だけなのです。日本人からすると明らかにカレー味のものでもそれが汁でなければ、それはカレーではありません。あくまでスパイス味の何かです。
インドではスパイスのことを「マサラ」と呼びます。インド料理はなんにでもこの「マサラ」を使います。カレーはもちろん、タンドリーチキンやポテトチップス、中には「炭酸飲料」にまでブチ込む場合もあります。日本人からすればすべてカレー味にしか感じません。
ですから、たしかにインド人は毎食カレーを食べるわけではないですが、毎食カレー味の何かを食べているのです。
スーパーぶっとびクオリティ。インディアナアレンジ料理
そんな豊富すぎるスパイスカルチャーを持っているためか、インドでは他国の料理屋さんを見かけることは少ないです。たまに中華料理屋や和食料亭などはあるようですが、その多くが高級店で外国人向けの店です。
とはいえ、中には大衆店で日本料理を出している店もあります。大衆店では一食100円以下で日本食を食べることができます。しかし、日本人のあなたがそれを食べて日本食と認識できるか話は別です。
なぜなら大衆店のジャパニーズフードは、なぜかインディアンアレンジが施されている場合があるからです。それではインディアンジャパニーズフード(?)を紹介していきましょう。
そんな名前一度も聞いたことがない・・・「チョチョライス」
インドのバラナシを歩いていて最初に発見した日本食が、「チョチョライス」です。え?聞いたことがない?そんなハズはありません。インド人シェフが胸を張って「これは日本食!」と言っていましたから…僕も知りませんでしたが。
もちろん実際にオーダーしてみました。オーダーから待たされること約30分、ついに「チョチョライス」が完成しました。30分もかかっているのですから、さぞ手が混んでいることでしょうね。とても楽しみです。
しかし、実際に出てきたチョチョライスは「鶏肉withご飯の醤油漬け丼」でした…。もちろんただの醤油ではなく甘辛い感じのソース仕立てで、問題なく食べることができます。
チョチョライスのご飯とはまさにつゆだく。牛丼屋さんで「つゆだっくだくで!」とオーダーしてもまずお目にかかれないほどの汁気でした。もはやコメを食べるというよりもおじやに近い感覚でした。
美味しいかどうかと言えば、つゆだく好きならぜひどうぞ、としか言いようがありません。ちなみに彼らにとってこの「チョチョライス」は基本的な日本食なんだそうです。どなたか「チョチョライス」を日本国内で食べられるお店ご存知ですか(笑)?
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豚を食べないインド人の作る「トンカツ」はチキンカツです
インド人は基本的に「豚肉」を好んで食べることはありませんので豚肉料理を食べることは非常に難しいです。しかし、僕がバラナシを歩いているとひとつの看板を見つけました。「トンカツあります。」そこにはそう書いてありました。
ちょうど僕も久しぶりに豚が食べたいなと思っていたところです。これは食べるしかないでしょう。喜び勇んでお店に入りました。そして、すぐにトンカツをオーダー。ワクワクしながら待ちました。
待つこと30分。ようやくトンカツが目の前にあらわれました。見た目にはどうみても美味しそうなトンカツ!!これは期待が持てそうです。僕は思い切りかぶりつきました。その瞬間僕は気がつきました。「チキンだこれ…。」
そうです。チキンです。トンカツという名前なのにチキンです。不思議に思いメニューを見ると、メニューの端に申し訳なさそうに「トンカツって名前だけどチキンカツです」と日本語で書いてありました。もう意味がわかりません。
あまりにもめちゃくちゃなので「もしかしてギャグで言ってる?」とシェフに突っ込んだところ、怒られてしまいました。まったく納得できませんでしたが、「これがうちのトンカツだ。文句あるのか!」とのことでした。
チキンカツならそれはそれでいいので、意味不明な偽装はやめてください。ちなみに味はとても美味しい…チキンカツでした(笑)
「ほとんど日本のまま!親子丼!」という看板を信じた結果
インドでは鶏肉と卵が好んで食べられます。皆さん、鶏肉と卵と言ったら何を思い浮かべますか?言うまでもありませんね!「親子丼」ですよね。はい、僕はまたしてもバラナシで「ほとんど日本の味そのまま!!親子丼!」という看板を発見してしまったのです。
オーダーから待たされること、当然30分。期待の親子丼が目の前にあらわれました。ご飯の上に鶏肉、玉ねぎ、そして…「目玉焼き」がのっていました。なぜそこを間違えるのかもう分かりません。溶き卵にしてくれるだけで僕は幸せになれたというのに。
ちなみに味は日本の親子丼というよりも、前述した「チョチョライス」にそっくりでした。つゆだくご飯と鶏肉、そして目玉焼きのハーモニーはまさに不協和音と言った感じで、「日本の親子丼そっくり」と書いたヤツに、小一時間説教したいほどでした。
もし、あなたがインドを訪れることがあったらこれらのインディアンジャパニーズフードを試して見てください。きっとその「突っ込みどころの多さ」にむしろ感動すら覚えるかもしれません。
文・たきゅ佐々木
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