ベトナム最大規模の少数民族チャム族とは?
最大規模の少数民族
ベトナムにはキン族と呼ばれる、所謂ベトナム人の他、実に53もの少数民族がベトナムの各地に点在しています。
その中でも最大規模を誇る少数民族がチャム族です。
ベトナムでは10万人が現在でも居住し、ベトナムの他カンボジア、マレーシア、タイ、アメリカ、フランスと東南アジア諸国を中心に点在している民族です。
チャム族はベトナムにおいて外国人観光客にとっても最もポピュラーな民族で、中南部のビーチリゾート・ニャチャンには彼らの作る民芸品を売る雑貨ショップもいくつかあります。
チャム族の2つの特徴とは?
彼らの特徴は2つ。1つは仏教大国であるインドシナ半島では稀に見るヒンドゥー教信仰シヴァ派ということです。
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言語はチャム語と呼ばれる独特の民族言語ですが、言語学的にはマレー・ポリネシア系統に属します。
もう1つの特徴は、2世紀から17世紀頃までベトナム中部で栄えていたチャンパ王国の末裔だということです。
世界遺産の1つにもなっている「ミーソン遺跡」はチャンパ王国の民の聖域と言われており、現在も発掘段階で研究が進められています。
観光に取り入れてみたいもの
ヒンドゥー教シヴァ派と言えば、物語や神話、ゲームなどにも度々登場する破壊の神シヴァ神が有名ですね。
その他にも人の体に鷲の頭を持つガルーダや財産の神と知られているゾウの頭を持つガネーシャ、三つ目のパールバティーは誰もが知るところです。
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ベトナムと言えば仏教大国として、旅行者の多くは仏教寺院を観光に訪れることかと思います。
しかし、ちょっと見方を変えてヒンドゥー教の遺跡巡りをしてみるのもおもしろいかもしれませんね。
チャム族にめぐり合うには?
チャム族に関してはまだまだ不明点が残されていて、彼らの文化や風俗も他のベトナム人とは大きく異なります。
中南部ニャチャンへの旅行に行った際は、運が良ければ民芸品を卸しに山を降りてきたチャム族にめぐり合えるかもしれません。
彼らの多くは他の少数民族と異なり文明を受け入れ、文化的な生活をおくっています。
よってベトナム語を話す人たちも多いため、挨拶程度でも覚えておけば、彼らと意思疎通を図ることも難しくはないでしょう。
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