昔の看護師ってどんな職だったの?
そもそも看護師の前は、看護婦という名前でした。
現在でも、時折、看護婦と聞きますが、正確に答えると看護婦という職業はこの日本にはありません。
しかし、昔の看護師、いわゆる看護婦は、現在に至るまで多大な努力があったということを忘れてはなりません。
看護婦になるためには身長や容姿も大切だった
看護婦は古く昔の明治時代や昭和時代から存在しましたが、女性に限り、学歴を有さないとなれない職業でした。
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さらに看護婦になるためには、身長や容姿の制限まであったとのことです。つまり、現在のように自由に看護師になりたいからといって、なれるという職業ではなかったのです。
しかし、昭和時代には戦争という恐ろしいできことがあり、負傷者や疾病者の急激な増加に対し看護婦は不足する一方となりました。
そして、制限のあった看護婦の時代は終焉を迎え、15歳の中学生でも看護婦になれる准看護師制度ができました。
そのため、看護婦への教育は追いつかず、医師の圧倒的な指示に従わなければならないという風潮に染まっていきました。
患者さんを治療する医師は、看護婦を精神論で圧迫する時代もあれば、医師が看護婦のあるべき姿を語るなど、看護婦の地位は低かったようです。
この職業は3Kどころか8K!
現在でも、看護師は3K(きたない、きつい、危険)の代表的な職業と言われています。
さらに、看護師には8Kというものがあり、通常の3Kに加えて、給料安い、休暇ない、結婚できない、子供できない、化粧のらない、口悪い、薬漬け、過労死か孤独死などの印象もあるようです。
先進医療と言われる現代では、看護師の教育も盛んに行われるようになり、患者さんのQOL(生きがいや幸福感)に大きく関わっています。
しかし、前へ前へと進む中、昔の看護は…とレッテルを張る施設も少なくありません。私も今では信じられない話ですが、これは受け止めなければならない事実です。
現代の看護師が今日も患者さんのもとに医療を届けられるのも、昔の看護婦の努力があってこそです。時には、医療現場の前進とともに看護の歴史を思い出して見ましょう。
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