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ロレックスは高級ブランドではなかった!?~本当の高級腕時計の世界

2014.06.12

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高級腕時計と言われると、あなたはどんなブランドをイメージしますか?

日本ではやはりロレックスの名前を挙げる方が多いのではないでしょうか?確かに私たち一般庶民からすれば簡単に買えるものではありません。

日本では高級時計の代名詞となっているロレックスですが、世界中の腕時計の中ではミドルクラスのブランドです。決して高級ブランドに分類されるものではないということをご存じでしょうか?

あなたが思っている以上に腕時計の世界は奥深いものです。

世界三大時計ブランドといえば何?

金色で囲まれる腕時計
▲世界中の腕時計ファンの憧れ!パテック・フィリップ
日本国内での人気や知名度から言えば、ロレックス、オメガ、ブライトリングあたりが御三家と呼ばれる存在でしょう。しかし、そのどれも世界三大時計ブランドには入っていません。

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世界的に三大時計ブランドと呼ばれているのは、パテック・フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲです。あまり時計に興味のない方にとってはどれも馴染みのない名前かもしれません。

これらのブランドの時計を手に入れようと思えば、最低でも500万円は用意しなければなりません。中にはレギュラーモデルで数千万円といった価格のものもラインナップされています。

腕時計に数千万円?バカげてる!と思われる方もいらっしゃることでしょう。しかし、これらの時計は世界的にそれだけの価値がある、と認められているのです。

どうして腕時計にそれほどまでの価値が?

時計の内部
▲パテック・フィリップの内部
機械式時計の内部をご覧になったことはありますか?そこには無数のパーツが組合わせられ、少しの狂いもなく正確に動き続けています。

腕時計の精度はこの一つ一つのパーツのいかに正確に作られ、組み上げられているかによって決まります。現在では金属加工技術が進歩したことによって、かなり高精度なパーツを大量に生産することができるようになりました。しかし、それでも高精度の腕時計のパーツとしては精度が甘いと言われています。現在の最新の技術を持ってしても、高精度な腕時計を作るのに十分なものを、機械生産することはできません。

では、どうやって最終的な精度を出すのでしょう?その役割を担うのが一流の技術を身に着けた時計職人たちです。一つ一つ手作業でパーツは磨き上げ、修正し、組み上げて行く地道な作業が行われます。

より高い精度を求めるために、時には一度組み上げたものを分解し、再度パーツの修正を行うこともあります。

前述の三大時計ブランドのものはこのような作業を繰り返し、一本を製作するのに数ヶ月から数年かかってしまうこともあります。複雑な機構を持ったモデルになれば製作期間はより長くなってしまいます。

本当に精度の高い腕時計を作るにはこれだけの技術、そして時間が必要となるのです。

大量生産で作られる時計は精度が低い?

数字の書いていない腕時計
その一方で大量生産される安価な機械式時計は精度が低いのでしょうか?実は一時的には大差はありません。

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安価な機械式時計として知られるセイコーのファイブシリーズなどでも十分な精度を持っています。しかし、これは一時的なものに過ぎません。

長い時間が経過するにつれて、最初は精度に大きな影響を与えることのなかった小さな歪みが、動き続ける中で徐々に大きなものへとなって行きます。一部の動きが不安定になれば、当然他のパーツにも無理な力がかかり、摩耗や変形の原因となってしまいます。

もちろん、定期的にオーバーホールを行うことによって、ある程度は修正することができますが、金属が摩耗してしまえばパーツ交換などの大規模な修理が必要となってしまいます。

それに対して、高級時計の場合は最初の段階からきわめて高い精度で作られていますので、長期間にわたって動き続けてもパーツの摩耗や変形はほとんど起こりません。もちろん油切れなどは防ぎようがありませんので定期的なオーバーホールは必要となりますが、より長い間、パーツ交換などの必要もなく動き続けてくれます。

機械はいつか壊れてしまうもの、とよく言われますが、本当に精度の高い時計は正しくメンテナンスされていればいつまでも動き続けてくれます。一生モノを超えて、何代にもわたって使い続けることができる機械…それが高級時計なのです。

こうして考えてみると、高級時計が超高額なのも納得できるのではないでしょうか?時計なんて時間がわかればいいんだ!とよく言われますが、その時間の正確さを徹底的に追及した結果、これほどまでに高価なものとなってしまったのです。

もちろん、今日ではクォーツ式時計や電波時計など機械式よりもはるかに高精度の時計が存在しています。しかし、クォーツ式の基盤の寿命はそれほど長くありません。また、電波時計も何らかの理由で電波の受信が出来なくなってしまえば正確さを保つことはできません。

長期間にわたって本当に頼りになるのはやはり機械式時計でしょう。だからこそ、今日でも多くのメーカーが作り続け、多くの人に愛され続けているのではないでしょうか。

Byチリペッパー眞木

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