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体が硬いと心筋梗塞になりやすい?~硬さの原因は長年の姿勢にあった

2014.06.21

体が硬いと心筋梗塞になりやすい?~硬さの原因は長年の姿勢にあった はコメントを受け付けていません

誰しも赤ちゃんのころは、驚くほど体が柔らかいもの。しかし気づけばカチコチになり、ひどい人では脚をまっすぐに伸ばすだけでやっとのことも…。

なぜ体は硬くなるのか?ストレッチではどんなことに気をつければいいのか?などについてご紹介します。

動きがパターン化すると、体が硬くなる!

ストレッチで前屈する女性
錆びついたブリキのように体の硬い人もいれば、大してスポーツもしていないのにある程度柔らかい人もいる…そう考えると、体の硬さには遺伝や体質が関わっているような気がしてしまいます。

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しかし実際は、ほとんどが後天的な要因によるものと考えられているようです。そもそも体の柔らかさは、「関節の可動域(動かせる範囲)」とイコールになります。

確かに骨格や筋肉のつき方などによって多少の差はあるのですが、赤ちゃんのころからガチガチだった人はいないことを考えても、最初から大きな違いがあるとは思えません。

それよりも大きく関わってくるのが、長年身についた姿勢や動作のパターンなどです。小さな子どもを見ていれば分かりますが、子どもはとにかく活発に動きますし、まだ変な体のクセもついていません。

しかし誰しも大きくなるにつれて、日常の中でとる動作が限られてきます。その結果、関節の可動域も狭くなってしまうのです。

そこでスポーツをすると、可動域を大きく保つことができるのですが、その機会すら一度もなかった人ではますます体の動きがパターン化され、関節が硬くなってしまいます。

諸悪の根源は「横隔膜」の硬さにあり!?

運動不足のほか、毎日の姿勢も大きなポイントです。たとえば猫背がクセになってしまうと体のあちこちに負荷がかかり、首や肩、腰などの筋肉や関節が硬くなっていきます。

中でも体の硬さに直結するといわれるのが「横隔膜」です。横隔膜といえば、しゃっくりの時にけいれんするところというイメージしかない人が多いかもしれませんね。

横隔膜はおなかの内側にある筋肉で、呼吸する際に役立っているほか、「胸腔」と「腹腔」の境界線の役割を果たしている部分でもあります。

この横隔膜が硬くなってしまうと、骨盤が後ろに引っ張られることで腰が丸まり、猫背になりやすくなります。

その結果、前述したように首や肩が凝り固まって、関節の可動域が狭くなってしまうのです。

ですから体の硬い人には、猫背や肩こり、腰痛などが高確率で見られるといわれます。ちなみに横隔膜の硬さは、肋骨の一番下に指を入れて体を前に折り曲げてみると、ある程度分かります。

痛みを感じたり、硬くて指が入っていかなかったりする場合は、横隔膜が硬い可能性大です。

体が硬いとこんなデメリットが!

運動する女性
「別に運動もしないし、体が硬くても普段は何の影響もない」と思う人もいるかもしれませんが、実は体の硬さにはさまざまなデメリットがあります。

1.肩こりや腰痛が起きやすい

体の硬さは姿勢の悪さに直結しますから、肩こりや腰痛に悩まされる人が多く見られます。しかも筋肉や関節そのものが硬いため、マッサージなどでほぐしてもその場限りで、すぐに元に戻ってしまいます。

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2.太りやすい

「体が硬い=筋肉の伸縮性が乏しい」ため、血行や代謝が悪くなり、体が冷えやすくなります。すると脂肪を溜め込みやすくなり、むくみや肥満につながりやすくなるのです。

実際、ストレッチで体が柔らかくなったら体重が落ちたという人も少なくありません。

3.ケガしやすい

筋肉や関節が硬いと、いざという時にとっさの行動をとりにくくなり、ケガをしやすくなります。

4.血管性の病気にかかりやすくなる

体の硬さは筋肉や関節のみならず、その下を流れる血管の硬さにもつながることが分かってきました。

動脈が硬くなると、心筋梗塞や脳卒中にかかるリスクが高まってしまうため、意外にあなどれないのです。

今からでも遅くない!毎日のストレッチで体を柔らかくしよう

体が硬い人は運動がつらいため、体を動かさなくなり、ますますカチカチになっていくという悪循環におちいりやすいのも難点です。

しかし「生まれつき体が硬い人」はいないのですから、今日からストレッチをすることで、柔軟性を取り戻すことは可能です。

ただし長年の姿勢や行動パターンが体を硬くしたのと同じで、ストレッチもコツコツと地道に長く続ける必要があります。1日1日の積み重ねが、私たちの体を作っていくことを忘れないでおきましょう。

ストレッチで大切なのは、最初から無理をしないことです。息を吐きながらリラックスした状態で筋肉を伸ばし、「痛気持ちいい」と感じるところまでにとどめておきます。

また、はずみをつけたりするのも良くありません。あくまでゆっくりと、縮こまった筋肉を伸ばしてあげてください。数秒間その姿勢でストップし、ゆっくりと元に戻ります。

ストレッチは基本的に好きなものをおこなってかまいませんが、中でもお腹と背中を刺激できる運動を取り入れることをおすすめします。

上で説明したように、体の硬さには横隔膜の硬さが深く関わっていますので、お腹を伸ばしたり背筋をつけたりできるストレッチが有効です。

簡単にできるものとしては、両手を床に着いたうつぶせの姿勢から、上体だけを後ろに反らせるストレッチがあります。

この時、息を止めないように気をつけてください。どんなストレッチも、ゆったりと腹式呼吸をしながらおこなうことがポイントです。

「どんなストレッチをしたらいいのか分からない」という人は、ジムで専門のトレーナーにアドバイスをもらうのも1つの方法です。

多くのジムでは、別料金になりますがマンツーマンでストレッチを指導するサービスをおこなっていますので、やり方が分からない人は一度利用してみてもいいでしょう。

大切なのは毎日、長期的に続けること。長年身についた間違った姿勢を改善できれば、自然と柔軟性も回復してくるはずです。

By 叶恵美

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