あったかいオレンジジュースがインドネシアの人気ドリンクメニュー?
南国に来たら絶対飲みたいのが、フルーツのトロピカルジュースではないでしょうか。
旅行パンフレットに載っているような色とりどりのジュースはリゾート気分を一気に盛り上げてくれますよね。
特にパイナップルの輪切りやハイビスカスの花なんかが挿してあれば、それだけでムーディー!
ドリンクメニューの定番「Jeruk panas」
南国の人はいつもこんな素敵な飲み物を飲んでいるのね!と思いきや、そうではありません。
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ワルン(インドネシアの食堂)ではジューサーやミキサーでささっと作り、ムードのかけらもない水を飲むようなありふれたコップに入って出てきますし、パイナップルが挿してあることもありません。
そんなローカルのトロピカルジュースに慣れてきた私が今でも受け入れられないもの、それは熱々のお湯を注いで作られた、あったかいオレンジジュースです。
このあったかいオレンジジュースの名前は「Jeruk panas」、Jerukはオレンジという意味でpanasは熱い、またはお湯などを指す言葉です。
ローカル地域に行けばJeruk panasがないお店などないくらいに人気があるものであり、ドリンクメニューにあるのが当たり前のもの。
これにmanisという言葉があれば砂糖やシロップを加えたものだということです。(manisはインドネシア語で「甘い」という意味)
参考記事:インドネシア人は激甘な飲み物が大好き!~緑茶に砂糖ドボドボ!?
このJeruk panasをオーダーすると間違いなくビールのようなジョッキで出てきて、もっと他にないのかと突っ込みたくなりますが、どこのワルンに行っても同じなのでこれがスタンダードなのかもしれません。
白湯みたい・・・お湯入れすぎじゃない?
作り方はいたって簡単、オレンジを絞ってその果汁をコップに入れ、熱湯と砂糖(またはシロップ)を加えてよくかき混ぜて完成です。
よくよく見ると表面にうっすらと果肉のつぶつぶが…しかしJeruk panasマニアの友達に言わせれば、このつぶつぶがなければ本物のJeruk panasではないそう。
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中にはかき氷のシロップのようなオレンジシロップを代用して作るお店もあるらしいのですが、なんとそれらはオレンジの味がするのにオレンジの果汁はまったく入っていない偽物だといいます。
味は本当にオレンジジュースがあたたかくなったもの、おいしいとかおいしくないとかよりも不思議な感じがして、私はいまだに馴染むことができません。
しかもこれ、果汁が少なすぎて(お湯が多すぎて?)5分も経てばすべての果汁が沈んでしまう切ないものなのです。
その味はまさにフレーバーウォーターがあたたかくなった不思議な飲み物。オレンジの味はほとんどせず、オレンジの香りがする白湯でしかないのですが…インドネシア人の女の子はこれが好きなんですよねえ。
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