決して他人事ではない統合失調症をあなたはどこまでご存知ですか?
統合失調症に関してはほとんどの人がその概要すら知らないといわれています。
精神疾患の中ではうつ病に次ぐほどの患者さんを抱えているにも関わらず、です。
こちらでは統合失調症という概要のあまり知られていない病気について紹介してみたいと思います。
さまざまな病気はあるがその概要は知られている
恐ろしい病気と分類されるものにはさまざまな種類が存在していますよね。
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たとえば、その中でもトップクラスを誇る病気であるガン。実に 3人に1人ががんによって命を落とすといわれています。
ですから、非常に身近でだれもがなりうる病として多くの人が興味を持っています。
具体的な治療のためにはどのようなことをしていけばいいのか等といったことや、がんが発症するまでの経緯などまで知っている人も少なくはないでしょう。
胃がんや肺がん乳がんなど細分化していっても、その病気の概要程度はだいたいの人が知っていることでしょう。
この病が知られていない本当の理由
どうしてこのような状況になってしまっているのでしょうか?それは、統合失調症に対する「社会の目」が原因だと言われています。
おそらく多くの方は、統合失調症の患者さんというだけでかかわり合いを避けようとしてしまうのではないでしょうか。
家族がかかってしまった場合であってもできるだけ直視しようとしない、そのような傾向が強いわけです。
適切な治療のタイミングを逃しがち
上記のような事情があるため、統合失調症の治療はなかなか進まないようです。
病気になってしまうサインが出ていたとしてもそれをキャッチすることができない。
参考記事:見逃さないで!統合失調症の発症初期に見られるサインとは?
適切な治療のタイミングを逃してしまって社会的な信頼をすべて失ってしまう。このような事態が多発しているわけです。
統合失調症がどのような病気なのかということを知ることは、非常に大切なのです。
心臓病に並ぶ80万人が治療中
現在、統合失調症で治療をしている方は80万人にも上ると言われています。
実際にはどれぐらいの数字なのかよくわからないかもしれません。ほかの病気と比べてみるとそのすごさが分かることでしょう。
例えば、死因の中でもトップクラスに分類される恐ろしい病気「がん」は全国でも150万人程度だと言われています。
その他、三大死因に分類される心臓病では80万人、脳卒中に関しては130万人。
これら非常に一般的な病気と実は患者数がほとんど変わらないわけです。
治療しない患者さんまで含めると100万人を優に超えていると言われることすらあります。
このように考えますと統合失調症は、決して他人事の病気ではありません。
現在最も多い精神疾患は?
ついでに、その他の精神病患者さんの数も紹介しておきましょう。
治療中の患者さんの数が最も多い病気、それは気分性の障害といわれるものです。
うつ病を明示すると分かりやすいかもしれません。具体的には100万人以上が治療中だと言われています。
今でこそ精神疾患の代表例のように思われているうつ病ですが、近年になって急増するまでは関与するナンバーワンの地位は統合失調症だったのです。
3番目に分類されていますのは、不安障害やパニック障害といわれるもの。
何となく不安を感じる、他人と対面していると冷や汗が出る、このような程度の診断が下る病気、それ以上に統合失調症の診断数は多いわけです。
どうでしょうか?かなり身近な病気だということがイメージできたのではないかと思います。
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