東南アジアでビジネスをするときは役所の機嫌を損ねると潰されます
東南アジア諸国の中には、まだまだ警察や役所が強い権力を持っている国も多くあります。
交通違反を犯したら、日本ではいくら駄々をこねても問答無用で切符を切られてしまいますが、東南アジアでは袖の下を払えば見逃してくれることもあります。
社会主義国のベトナムでも、あたりまえのように賄賂がいまだ蔓延しています。
「コーヒー飲むか?」という合言葉がそれ。言い換えれば「賄賂払えば見逃してやるぞ」ということです。
警察や役所の機嫌を損ねると簡単に営業停止
これは会社でも同じこと。
日本人が起業すれば、どんなに小さなショップであろうとも外資系の位置づけです。
すぐさま警察(ベトナムでは公安)がやってきて、要らぬ粗捜しを行い、何かにつけて賄賂をせがんできます。
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しかし、ここで警察を追い返してしまうと、後々大変なことになることもあります。
警察や役所に背いた行為を働くと、簡単に営業停止を食らいます。
日本人の感覚では、「なんて理不尽なんだ」と感じることでしょうが、郷に入れば郷に従えという言葉があるように、ここは外国なのだということを再認識する必要があります。
外国で生き抜くためには、その国のやり方を受け入れる柔軟さが求められます。
定期的に来訪する警察に賄賂を握らせることも必要ですし、年末の確定申告の際にも、税務署にいくらかのお金を握らせることも大切です。
日本人は往々にしてこのやり取りに慣れませんので、現地のスタッフを雇って、代理で任せるのも方法の一つですね。
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賄賂さえ払えば大抵のことは見逃してくれます
こういった賄賂の事情は、現地で会社を運転していく上ではかなり重要なポイントとなります。
未開拓の市場に期待を抱いて進出した日系企業も、その多くが役所とのやり取りがうまくいかず、撤退している現状もあります。
とは言え、悪いことだけでもありません。
逆を言えば、「賄賂さえ払えば、大方のことは見逃してくれる」とも解釈することができます。
意図しないトラブルに見舞われた際も、一人か二人、警察と関係を築いていれば、事態をうまく収拾してくれることもあるでしょう。
たまには食事に招待したりして、警察のお偉いさん方に顔を知ってもらうことも大切です。
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