常夏の国インドネシアでは飲み物はぬる~い常温がスタンダードです!
人間は気温が高くなればなるほど通常の何倍も汗をかきますので、脱水症状にならないようにこまめに水分補給をする必要があります。
健康な人体の体温は一定に保たれていますので本当は常温の飲み物を摂取するのが一番いいとされています。しかし、そうはいっても時にはキンキンに冷えた飲み物も欲しくなりますよね。
特に東南アジアなど赤道に近い場所では気温も高く汗も大量にかきますから、いつでも冷たいものをゴクゴク飲みたいものです。
しかしインドネシアでは、常夏の国であるにも関わらず、いつでもどこでも冷やさない常温の飲み物が飲まれているのです。
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ジュースも水もぬるいのが常識
インドネシアの庶民の味方・ワルン(食堂)では水をオーダーすると必ず「ヤン・ディンギン(冷たいの)アタウ(それとも)ヤン・ビアサ(常温)?」と聞かれます。
初めて聞かれたときはインドネシア語の意味が分からず、ぽかーんとしていると出てきたのは常温の水でした。
まるで水道水を注いできたんじゃないかと思わせるような見た目です。まさかと思って確認すると、きちんとミネラルウォーターのディスペンサーを使っていましたが、なぜ常温水?
そしてインドネシア人を見ていると、みんなオーダーするのはヤン・ビアサです。私は冷たい飲み物が好きなので、氷は入れてねとお願いします。
写真右は私の冷たいアイスティー、そして左のは友達の常温オレンジジュースです。なぜ常温で飲むのかと聞いてみれば「わからない、昔から」と、よく分からない論理です。
参考記事:あったかいオレンジジュースがインドネシアの人気ドリンクメニュー?
日本では先人の知恵で、暑いときに熱いお茶を飲んで外気と体内の温度差をなくす方法がありますが、まさかインドネシア人も同じ方法を取っているのでしょうか?
スーパーやコンビニに行けば、まず入り口には大人気のミニッツ・メイドが常温で陳列されています。
そしてジュース売り場を見ていくと、どれもこれも常温…。
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もちろん水も常温陳列です。
コールド飲料はあるけど割増料金!
じゃあ冷たい飲み物は売っていないかといえば、そうではありません。店内を見渡せば、冷たい飲み物を売っているコーナーを発見することができます。
飲み物というのはコールドが普通だと思っていた私には、この光景はかなりショッキングでした。明らかに常温に陳列されている飲み物コーナーよりも少なく、種類もさほど豊富ではありません。
さらにびっくりなのは、場所によっては同じ商品であっても冷たい飲み物のほうが割増料金だということです。違いは20円~30円程度ですが、50円でコカ・コーラが買えるインドネシアではかなりの差です。
一度これについて友人に聞いてみたところ、「冷蔵庫を使ったらその分電気代がかかるから高いんだよ」と驚きの答えが返ってきました。
インドネシアは年々経済発展していますが、実は冷蔵庫が普及し出したのはここ20~30年の話です。健康を考慮して常温の飲み物を飲んでいたわけではなく、実は冷蔵庫の普及率や電気代が大きく関わっていたのです。
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