統合失調症患者が社会復帰するための重要なステップとしての労働
人は自分の手で労働をすることで、さまざまなものを得ることができます。
統合失調症から立ち直り、自立を果たしていくためには「はたらく」ということをリハビリの中に取り入れていく必要があります。
働くことで得られること
統合失調症からの立ち直った後で、労働をすることにより、以下のようなメリットを得ることができます。
・働くことで収入を得ることができる
・自分も社会の歯車の中に存在しているんだという実感を得ることができる
・一緒に汗を流すことができる仲間得ることで、コミュニケーション能力がアップする
などなど・・・
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患者が働くことの意味
とはいえ、やはり統合失調症患者が健常者とまったく同じように働くのは難しいケースも多いことでしょう。最初のころは、一般には労働とは言えないようなことも「はたらく」ことの一つとして認めてあげる必要があります。
たとえば、家庭内の家事を手伝うというのでもいいでしょう。これも立派な労働の一種と考えていいと思います。そのほか、地域のボランティア活動などに参加するというのもリハビリには最適です。
目的は働くことそのものではなく、その作業によってさまざまな機能を回復していくということにあります。
社会の中での人付き合いの方法だとか、自立していけるという自信を取り戻すことだったりとかということを得るための場所という認識を持つことが大切です。
家族のサポートにおける注意点
家族としても、そういった場でいろんなことを得ることができるように、サポートしてあげることが大切となります。
参考記事:統合失調症患者をどのようにサポートしていくべきか?
この際、医師に相談することが必要なのはもちろんですが、本人に「はたらきたい」という意思が存在していることを確認するのも重要です。
家族が勝手に期待感を高めてしまって、次々とノルマを課していくというやり方は、一番まずいやり方です。
最悪の場合は、症状の改善を遅らせるだけでなく、再発のリスクを高めてしまう可能性もあります。
病状が安定したとしても、いきなりフルタイムでの労働は、できるだけ避けるようにしましょう。
働くことが逆に再発の原因となってしまわないように、少しずつ対策をしていきましょう。
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