そもそも看護師の人数はどのように決められるのか?
医療機関に何人の看護師が働いているかご存知でしょうか。
看護師の人数は、病院やクリニックなど、さまざまな施設で異なるかもしれませんが、それぞれの施設では看護師の人数が決まっているはずです。ちなみに、私は看護師の人数が1,000人以上の病院で働いていました。
医療法に基づきケースバイケースで
それでは、具体的に看護師の人数はどのように決められているのでしょうか。
スポンサーリンク
これは医療を受けるためのすべての国民を対象にした医療法にもとづきます。医療法における病院などの人員配置について、療養病床で入院する患者さんが4人のときは、看護師を1人配置しなければなりません。
また結核、あるいは精神病床も療養病床と同じです。外来の患者さんが30人であれば、看護師は1人といったように、患者の人数によって、看護師の人数は変わるのです。
つまり、患者さんからのニーズが高く、受診数や入院数が多ければ、看護師の人数も多いということですね。
もちろん、病院の他にも診療所や助産所といった医療施設も配置の基準として、医療従事者の人数が決められているということです。
いま思い出してもゾッとする体験
一方で医療現場には7対1看護配置という言葉があります。これは24時間を平均して患者さん7人に対して、看護師1名が勤務していることを表しています。しかしながら、私の経験の中で、この配置で厳しい状況に置かれた時がありました。
それは深夜勤務の時の出来事でした。その深夜勤務は、満床で3人の看護師が28床をみなければならない状況でした。しかしその日、先輩の看護師が風邪で突如欠勤となり、私ともう1人の計2人の看護師でその病床をみることになったのです。
結局、休憩時間をつぶしながら、事故なく2人で夜明けを迎えたことがあります。もしあの時、容体の急変する患者さんがいたら・・・、いま思い返しても、ゾッとする経験でした。
昔はひたすらに看護業務をすることで、いっぱいいっぱいでしたので7対1がどのようなことなのかわかりませんでした。
しかし、この経験があってから、7対1の看護配置をするのであれば、満床でその重症度をみすえて、増員するなり、早出や遅出のシステムを確保してほしいと思いました。
看護師は患者さんの命を預かる大切な仕事。これからの医療現場には無理のない配置を願って止みません。
スポンサーリンク