ベトナムなら銀行の金利で生活はできる?~でもインフレには注意
長くデフレ経済が続く日本では、銀行に多額のお金を預けていても、利子は雀の涙ほどにしかなりません。
1%にも満たない金利では、利子生活はまずできませんし、積極的にお金を預けようという気も起らないことでしょう。
しかし、そんな日本に住んでいては考えられない高い金利の国があります。それがベトナムです。
100万円定期預金に預けると、1年間で付く利子は7万円
2010年の段階では、プランにもよりますが、利子は1年間定期預金に預けると、なんと約16%でした!
その後、政府がインフレを抑制する政策をとったため、2014年の現在では7%程度に引き下げられましたが、それでも日本と比べると雲泥の差です。
例えば100万円定期預金に預けていると、1年間で付く利子は7万円になります。これが1000万円だと70万円となります。
ベトナム人の会社員の平均年収は約60万円程度なので、1000万円の元金があれば、それを上回る利子を手に入れることができるのです。
70万円あれば、日本人でも現地でつつましく生活することはできますので、夢の利子生活をおくることも決して不可能ではありません。
大手企業に勤めていた人などであれば、退職金が2000万円を超えることもあるでしょう。
元金が2000万円あれば、年間の利息が140万円になるので、ベトナムならば十分にそれなりのレベルの生活ができてしまいます。
ただし、インフレ率が高い
銀行の金利というのは、その国のインフレ事情によって変わってきます。
ベトナムは毎年8%のインフレ上昇率となっていて、これは世界でもトップクラスに高いです。
日本ではアベノミクスによって、2%のインフレを目標に掲げていますが、これも達成できるかどうかは疑わしいところです。
政府が市場に出回っているお金の量を絞りたいのであれば、金利を上げます。
すると、皆さんはお金を多く銀行に預けますね。このように政府と銀行は経済のバランスを考えながら金利を調整しているのです。
インフレ率が高いということは、元金の価値が目減りしてしまうことを意味します。
そう考えると、ベトナムにおいては7%程度の金利で長期間にわたって利息で生活するのは、難しいかも知れませんね。
ベトナム人は働くことをせず、利子と土地を転がすことで贅沢な生活ができる
ベトナム人が資産運用を考える場合には、彼らは土地を買います。
インフレの象徴は土地価格の高騰です。これを利用して、土地を安いときに買い、価値が高くなったら売ることで資産運用します。
これを繰り返してお金を作り、一定の金額が溜まったら銀行に定期預金としてまとめて預けるというパターンが多いです。
これらの運用パターンがうまくはまれば、利子と土地を転がすことによってある程度は贅沢な生活が可能になります。
新興国においては、かつての日本における高度成長期のような経済の勢いを感じることができますね。