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もしや一攫千金!信用取引の魅力を真剣に考える

2013.11.02

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信用取引のレバレッジ効果

株を始めた人が、ある程度慣れてきてちょこちょこ利益を出し始めると、信用取引というものに挑戦したくなります。

考えてみれば、信用取引というのは非常に魅力的な制度です。

だって、投資資金が100万円しかない人が300万円相当の売買が出来るわけですから。

100万円で現物株を買った時にくらべて利益が3倍になる可能性があるわけですから、ちょっと欲ボケした人ならだれでもチャレンジしたくなります。

しかし、ちょっと待ってください。

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儲けが3倍になる可能性があるということは、逆に損失も3倍になる可能性があるということです。

欲ボケしていると、このことをついうっかりしてしまいますが、ハイリターンには必ずハイリスクがつきものです。

少し考えてみれば分かると思いますが、100万円で300万円分の投資が出来るということは、つまり200万円を借金して投資をしているということです。

借金してギャンブルをすると一般に「アホ!!」と言われますが、こと株式投資に関しては借金に対しておおらかな人が多いのは不思議なところです。

かつてFXは数百倍のレバレッジだった

株式の信用取引でのレバレッジは3倍ですが、これがFXとなりますと、かつては数百倍のレバレッジで取引が行われていたこともあります。

100万円で数億円分の取引が出来てしまうわけですから、勝てばデカいですが、負けるとあっという間に投資資金を失います。

こうなるとまさに一か八かのギャンブルに近くなります。

100万円しか持っていない人が、数億円の取引をする。

考えてみれば、恐ろしいことですし、冷静に考えればかなりビビります。

そのようなハイレバレッジでの取引に対して、当局から規制がかかったのは、当然と言えば当然のことでしょう。

一攫千金を手にするか、全財産を失うか、そのようなスリル満点の取引に当時はなぜか魅せられる人が多かったようです。

信用取引の魅力は、この少ない資金で大きな投資ができるというレバレッジに関することだけではありません。

いわゆる「カラ売り」が出来るというのも大きな魅力です。

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下げ相場でも勝てる?カラ売りとは

投資をしたことのない人に、この「カラ売り」を説明してもすぐには理解してくれないのですが、たとえば、1000円で買った株を1200円になった時に売れば、1株当たり200円の儲けになります。

これは小学生にでも分かります。

ところが、先に1200円で売っておいて、あとから1000円で買い戻しても200円儲かるとしたらどうでしょう。

いまいちピンときませんね。最初はなかなか理解できないと思います。それが普通です。

持っていないものを先に売るなんて、一般の商取引ではあり得ない話ですから。

理解出来なくても、信用取引の世界にはそういった独特の取引があるのだということだけ覚えておいてください。

実は、このカラ売りというのは、とても便利な取引手法なのです。

いわゆる買いだけの取引では、株価が上昇基調の時でなければなかなか利益を出すことが出来ません。

たとえば、ある株を1000円で買ったとして、この株価が1100円、1200円と上昇してくれないことには儲からないわけです。

しかし、カラ売りという手法を使うことで、下げ相場の時でも利益を出すことが出来るわけです。

1000円で買った株が、900円、800円と、下がれば下がるほど利益が出る仕組みです。

相場のうまい人は、この仕組みをうまく使って、上げ相場の時でも下げ相場の時でも利益を出してしまうわけです。

もちろん、その逆の場合もあり得ます。

相場の下手な人だと、自分が買ったとたんに株価が下落し、下げ相場になったと思ってカラ売りしたら、今度は株価が上昇しだすなどという、踏んだり蹴ったりの状況になります。

これを相場の世界では「往復ビンタ」と呼んでいます。かなり痛そうですね。

by知る蔵

 

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