インドネシアでは注文した料理が冷めているなんてあたり前!
私たち日本人の常識では、料理はできたての熱々が一番おいしいと思う人がほとんどですが、文化の違いによって冷めた料理を好む人たちもいます。
先進国では冷蔵庫やオーブン、電子レンジなどがどこの家庭にもあり、いつでも熱々の料理を用意することができますが、東南アジアをはじめとする開発途上国ではこうした電化製品が一般家庭に普及していませんので、食べ物を温めるという習慣がありません。
インドネシアは大家族が普通です。忙しいお母さんたちは毎食ごとに料理を作るのではなく朝に一日分の料理をすべて作っておき、それを朝食・昼食・夕食に分けて食べるという方法が取られています。
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ラーメンが冷めてるんですけど・・・
しかし朝に料理を作るということは、食べるときにはすべての食べ物が冷めているということです。
ごはんは炊飯器から提供されるので常に熱々ですが、そのほかのおかずはできたての味とはほど遠く、まるで前日の残り物を食べているような錯覚も覚えます。
さらに驚くことに、これは家での食事に限った話ではなく、ワルン(インドネシアのお店)でも見られることなんです。
中にはオーダーして調理されるメニューもありますが、やや割高で時間もかかるため、早く安く済ませたければ冷めた料理に慣れるしかありません。
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たとえば、からあげやコロッケなどであれば惣菜として理解できますが、スープでもラーメンでも冷めたまま出てくるので、よほど東南アジアに慣れている人でないと、カルチャーショックを受けてしまうでしょう。
温かいかどうかは運次第!
この冷えた料理は、ワルンであっても道端のカキリマと呼ばれる移動型屋台でも同じです。できたての熱々料理が食べたくて何時に作っているのか聞いてみても、彼らの調理時間はすべて気に向くままという計画性のないものです。
つまり熱々のものが食べれるかどうかは運がすべて、買うときに熱々かどうかを祈るしかありません。
唯一いつでも熱々のものが食べれるとしたら、道端でよく売っている焼きとうもろこしです。これもあらかじめ焼いておいて、注文が入ったら表面を軽く焼くだけの屋台スタイルです。
運が悪ければ表面は熱々なのに中はやっぱり冷めてた…なんてこともありますから、インドネシアでは注文した料理が冷めているのが普通だと認識しておいたほうがいいでしょう。
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