バリ島の笑っちゃう「なんちゃってブルーバードタクシー」
日本のタクシー会社の運転手は月給制ですが、バリ島のタクシー会社の運転手は歩合制が基本です。
個人タクシーと同じく何時間車に乗っていたとしても客がいなければその日の稼ぎはゼロ、それどころかガソリン代だけがかかってしまい、お金を稼ぐどことかマイナスになってしまうこともあります。
そのためわざと遠回りをしたりメーターを使わずに請求額を割り増しするなどたくさんのタクシートラブルが存在します。
大人気のブルーバードタクシー
もちろんバリ島にもタクシー会社はありますが、会社自体はきちんと営業をしていてもドライバーが悪質だったり、無許可で運営している白タクもたくさんいるのです。
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バリ島の中でも一番評判が良く、在住者にも旅行者にも人気なのは「ブルーバードタクシー」。
その名の通り全てのタクシーの車体を青く塗り(正確にはライトブルー)、目立つように鳥のモチーフが描かれていますので、近くで見ればすぐにブルーバードタクシーだと分かります。
このタクシー会社は治安維持に積極的で必ずメーターを使いますし、ドライバーの採用には厳しい試験を採用し、またドライバーに対してクレームがくれば解雇することもあるほど厳しいルールを設けています。
これは日本では当たり前のことですがインドネシアではこのようなタクシー会社はありませんでしたから、瞬く間に高い信頼を得ることに成功し、現在ではインドネシア人でさえブルーバードタクシーを探して乗るほどなんです。
自分達も青にしちゃおう!って青ければいいの?
しかしこれで大打撃を受けたのが今までやりたい放題にやってきた悪質タクシー会社や白タク。
身から出たサビですのでブルーバードタクシーに負けないように自社のクオリティを上げればいいものの、彼らが取った行動はブルーバードタクシーに似せて車体を青く塗るというもの。
中には車体に「ブルータクシー」なんて書いちゃうタクシーもあり、観光客を混乱させてブルーバードタクシーのおこぼれをもらおうとしているのです。
そんなことしなくても普通に真面目に頑張ればいいのに…そんな声が聞こえてきますが、流行れば何でも真似るのがバリ島。
ガイドブックに「青いタクシーは信用できる」と書いてあれば、自分達も青にしちゃおう!という間違った努力を続けています。
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