東南アジアやインドのスコールは超強烈ですがすぐにやみます
東南アジアやインドのいくつかの地域では、「スコール」というものがあります。
日本の夕立の激しいバージョンです。
夕立より激しく降り、もっと短時間で終わる、という感じです。
私はこの半年間、カンボジア、インド、タイに滞在していますが、そこでスコールに降られながら学んだこと、気づいたことなどをまとめます。
(冒頭の写真は、スコールの時一緒に雨宿りをしていたインド人たちです。田舎のプリーだともっとノリノリで気軽になるのですが、都会のコルカタの人たちは、日本人のように真面目な感じでした。笑)
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雨宿りすればいいので、傘が要らない
スコールのいいところは、「すぐに止む」ということです。
雨宿りさえすれば、5分~30分程度で何事もなく解決します。
雨宿りができないと悲惨です(笑)。
「ポツ、ポツ」と来たら、1分後にはもう写真のような状態になっているという時もあるので、日本と同じ感覚でいると、あっという間にやられてしまいます。
都会だとあちこちにカフェやショッピングセンターなどがあり、そこでなんとか雨宿りができるのですが、田舎だとそういうものがありません。
「食堂などに立ち寄る」にしても、インドのプリーのような田舎だと、儲かる時間以外は閉まっているお店が多いのです。
なので、プリーで生活する時は傘が必須でした。
「午前は晴れていても、午後はわからない」ということで、一日中出歩くタイプの私は、いつも傘を持っていました。
そういう田舎でなければ、傘は無しでも大丈夫です。
レストランなどで食事している間に、「いつの間にか降って、いつの間にかやんでいた」ということも多いです。
先日バンコク旅行に行った知り合いは、すべてのスコールがこれだったので「水たまりしか見ていない」と語っていました(笑)。
実は日本は水資源が乏しい
こういうスコールの写真を見ていると、「水資源がさぞかし豊富だろうな」と思う方もいるでしょう。
実際その通りで、実はアジアの国の多くは、日本より水資源が豊富だそうです。
日本は日本人が思っているほど水資源が豊富ではありません。
雨は確かに降るのですが、それを貯めこむ大河がないのです。
日本の川は全部、「急斜面を下って」「長さも短い」川です。
海外のようにゆるやかに流れる川はせいぜい信濃川くらいで、後はほとんど「滝」のようなものです。
なので、日本は意外と「水が少ない」国なのです。
■ ただし「飲み水」はどこよりも豊富
ただ、飲み水はどこよりも豊富です。
ご存知、生水を飲める地域は世界でも限られています。
「よそ者」が来ても平気で飲める水と言ったら、日本やイギリスなど、一部の地域にしかないでしょう。
(現地の人だったら飲める生水というのは、そこそこあるようです)
特に「飲める」というだけでなく「お茶やお酒を作るのにも使えるレベルの水」となると、やはり日本の水資源はダントツだと思います。
日本の空港に来て歯磨きをする度に思うのは、「トイレの水なのに、水が美味しい」ということです(笑)。
スコールの時、オートリキシャーはかなり濡れる
オートリキシャーというのは、写真のような「三輪タクシー」です。
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オートリキシャーは普通のタクシーと比べると料金がかなり安いのですが、その理由はスコールの時によくわかりました。
晴れている時は気づきませんが、スコールになるとオートリキシャーはかなり濡れます。
一人だけなら、後部座席のど真ん中に座っていれば足が濡れる程度で済みますが、複数乗っていたら大変です。
見ての通りの構造なので、たとえば2人で後ろの座席に座っていたら、二人ともかなり濡れるでしょう。
(この写真のお客さん達も、結構濡れていると思います)
途中でスコールさえ来なければ、明らかにオートリキシャーの方がコスパがいいです。
しかし、いざ雨が降った時の不快感を考えると、それを未然に避ける普通のタクシーには、大きなメリットがあるのだな、と感じました。
大抵の物価は適正である
この件だけでなく、海外で暮らしながら思うことは、「大抵の物価は適正である」ということです。
安いものが安いのにはそれなりのデメリットがあり、高いものが高いのには、それなりのメリットがあるわけです。
もちろん、そのメリット・デメリットというのは、人によって感じ方が違います。
オートリキシャーに乗りながらスコールに濡れるというのは、日本ではお金を出しても経験できないこと。
そう考えたら「むしろそっちの方がいい」という考え方もありでしょう。
ただ、総合的に見て値段の高いものはやっぱりいいものなのです。
言い換えると、物価の高い日本で暮らすということは、多くの日本人が思っている以上に、快適な生活なのです。
以上、途中で話が膨らみましたが、スコールから感じたこと、学んだことなどをまとめました。
何らかの参考にしていただけたら嬉しく思います。
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