海外に住みながらフリーランスの仕事をする方法~スキル・必要機材
「海外に住みながら仕事をしたい」と思っているフリーランスの方は多いでしょう。
一口にフリーランスといっても、ライターと漫画家では必要な仕事環境はかなり異なります。
私はフリーランスとしてはまだまだ成長途上ですが、ライティング・デザイン・イラスト・漫画と全ポジションをやらせていただいています。
また、自らのサイト運営もしているので、海外のネット環境に適応しながらサイトを運営するコツも、肌で学んでいます。
もちろん、全部「広く浅く」のノウハウになりますが、これから海外でのフリーランスとして仕事をしていこうと考えている人にとっては、参考にしていただける部分が多々あるかと思います。
・ライター
・イラストレーター、漫画家
・デザイナー
・サイト構築
以上の4つのジャンルに分けて、書かせていただきます。
(写真はすべてイメージです)
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ライターは簡単。10万程度のパソコンがあるといい
ライターの難易度は一番低いです。
すぐにお金を稼げるのもライターですし、持ち物が一番少なくて済むのもライターです。
ライターの場合テキストを打ち込むだけなので、それほどスペックは重要ではないように思えますが、持ち運んだで使うことが多いので、重さや牽牛性などはこだわった方がいいでしょう。
パソコンのスペックが一定レベルを超えると後はネット環境の問題ですが、一定レベルまでは、パソコンによって速くできます。
私の経験からいうと、「COREi7」「SSD」などの条件で10万円程度のパソコンを買うと、かなり速くなります。
特にSSDのパソコンは、立ち上げ時間が非常に早いので、フリーで仕事をする人にとっては非常に助かります。
最近、これらのスペックを極限まで上げて23万のパソコンを買いましたが、正直いってこれはオーバースペックでした。
デザインの仕事をしていてもあまり違いを感じないくらいの性能なので、ライターさんの場合は10万円のパソコンで十分かと思います。
(これは、インド・プリーの世界遺産の近くにいた牛です)
■ 一眼レフは、3万円程度の一番安いものでもOK
ライターさんでも、現地のレポート記事などを書くために一眼レフを持っていると有利です。
やはりコンパクトデジカメとは、写真の綺麗さが全然違います。
KISSシリーズの一番安いものなど、3万円程度で買えるので、そのあたりから始めるといいと思います。
一眼レフでさえあれば、あとはコミュニケーション力やフットワーク、文章や着眼点も含めた総合力の問題で写真の良し悪しが決まるので、あまりカメラにこだわる必要はないでしょう。
(総合力が重要というのは、人生のすべてにおいて言える気がします)
(写真はプリー駅で撮影)
イラストレーター・漫画家の場合
一番やっかいなのは、この2つの職業です。
アナログの漫画家・イラストレーターさんの場合、海外を転々としながら活動するのはかなり厳しいでしょう。
(一つの国に定住するなら、問題ないと思います。また、使う画材によっては問題ないかも知れません)
デジタルの場合は、かなりやりやすくなります。
タブレットさえ持っていればいいからです。
タブレットは「板タブ」と「液タブ(液晶タブレット。画面に直接描きこむ)」がありますが、板タブの人は楽です。
接続がシンプルなので、コードの類が少ないからです。
液タブで持ち運びができるものは、今現在WACOMの「Cintiq 13HD」と「Cintiq Companion」があります。両者の違いは、
・13HD…パソコンに繋がないといけない。電源も必要。8万円程度と安い。
・Companion…iPadのように、単独で操作可能。電源も不要。20万円程度と高い。
…ということです。
私はCompanionを買う余裕がまだなかったので、とりあえず13HDを買ってカンボジアに行きました。
8万円で買えるというのはとてもいいのですが、やっぱりコードが邪魔です(笑)
これだけでタブレット関連の荷物が5割増えるといってもいいくらいのレベル。
予算に余裕があれば、Companionを買った方が確実にいいと思います。
(写真はホーチミンのタンソンニャット国際空港)
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デザイナーは、平面系なら特に問題なし
デザイナーと言ってもジャンルはいろいろですが、私がやっているのは出版のデザインと、WEBサイトのデザイン(html、CSS中心)です。
つまり「かなり平面的」なものですが、このレベルだったら特に困ることはありません。
モバイルのWi-Fiが2Gしかないような地域でも大丈夫です。
私はインドのプリーという、月1万円でも生活できる場所で一冊の本のデザインの仕事を、受注から入稿完了までこなしました。
回線が遅くてストレスを感じたことは度々ありますが、それでも一応仕事はできます。
また、「生活のために他の仕事をしなくていい」という点では、今すぐデザインに専念したい方には、こういう場所がおすすめでしょう。
日本人の平均からしたらかなりの低収入でも「デザインだけで生活する」ということを今すぐ体験(というか実現)することができます。
(写真は、ソウルのセブン-イレブン。ソウルやバンコクは、もはや日本ですね)
■ ソフトのダウンロードも、お店のWi-Fiで問題なし
これはお店や他のお客さんにとっては若干迷惑ですが、ソフトのダウンロードもカフェのWi-Fiですることができます。
例えば私は、Dreamweaverを韓国のカフェでダウンロードし、プリーのネットカフェでもダウンロードしました。
(2回ダウンロードしたのは、パソコンの掃除を途中でしたためです)
韓国では45分くらい、プリーでは1時間30分ほどでできました。
時間はかかりますが、とりあえずソフトをダウンロードするというような重大な場面になっても、何とかなるということです。
まして普通の素材やフォントならほとんど問題ありません。
ダウンロードが遅くて、自分で手作りした方が速い時もありますが、それはそれで手作りする力が付きます。
(写真は、カンボジアの屋台や食堂が集まる通り)
サイトを運営する場合、CMSには頼らないようにする
サイトを運営する人の場合、WordPressのようなCMSで更新するシステムには、頼らない方がいいです。
言うまでもなく、海外ではネットが遅くなるからです。
日本語のサイトを開く場合、ヨーロッパは日本の3倍の時間がかかるというデータがあります。
ということは、単純計算すると、東南アジアで1.5倍、インドで2倍程度の時間がかかるということ。
もちろん、国や地方によってまったく違いますが、私の体感的にも確かにこんな感じです。
(韓国、カンボジア、タイ、インドを比べた限りでは)
…という風に、日本のサーバーを使っている以上、CMSで更新をしているとどうしても時間がかかります。
特にたくさんの記事を一括で修正する場合、WordPressだと悲惨です。
日本でも悲惨ですが、ネットの遅い海外だともっと悲惨です。
なので、私はワードプレスに頼るのをやめました。
ネットが遅い時はローカル(自分のパソコン内)でサイトをしっかり作りこみ、速い時にまとめてドカンとアップする、というやり方に切り替えたのです。
「ローカルでも出来る仕事を増やす」ということを覚えると、ネットが繋がらない時のストレスが激減します。
WordPressなどのCMS系以外経験のない方は、最初は面倒かも知れませんが、少し勉強して修得することをおすすめします。
(写真は、インド名物のオートリキシャー)
以上、海外でフリーランスとして仕事をするための具体的なノウハウを紹介しました。
まだまだ私も修行中の身ですが、参考にできる部分を参考にしていただけたらと思います。
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