インドネシアでとろとろ半熟卵を食べると確実にお腹をこわします
ふわふわのオムライス、スープ、つくねのタレ、サラダ・・・料理にとろとろの半熟卵が乗ってると、それだけで注文したくなりますよね。
みんな大好きな半熟卵ですが、海外では卵は日本のように半熟で食べられることはなく、中までしっかり加熱されて調理されるのが普通です。
ガイドブックなどではよく「海外では生ものに注意!」と書かれていますが、インドネシアでは注意どころか、果物以外の生ものは食べないほうが無難です。
インドネシア人も卵は大好きですが、インドネシアにある卵はどれもしっかりと加熱されて煮込まれたものがほとんどであり、半熟卵はおろか、生卵を食べる人など誰もいないのです。
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生食しないで!サルモネラ菌に汚染されているかも
鶏の卵には食中毒を引き起こすサルモネラ菌の汚染があり、インドネシアではかなりの確率でサルモネラ菌の感染が予想されます。
感染の原因として考えられるのは、卵の殻に付着した鶏の糞便や、産卵前に腸管から卵殻内にサルモネラ菌が侵入したということです。
インドネシアで販売されている卵は、卵の殻に鶏の糞便がたくさん付着しています。
高級なスーパーに行けばしっかり除菌された卵がありますが、お値段は倍以上なため、ローカルには手を出せない高級品です。
ローカルマーケットで販売されているこれらの卵は、炎天下の中そのまま太陽の直射日光を浴びながら長時間かけて運ばれてきますので、小売店に着いたときにはすでに腐っているものもあります。
またインドネシアの養鶏場の実情は満足に餌も与えられないような酷い情況といわれており、時折みかける鶏を運ぶトラックを見ても、どの鶏もみんなストレスで毛が抜け落ち、栄耀失調なのは一目瞭然です。
そんな鶏から生まれる卵ですから当然栄養も少なく、卵を割っただけでも黄身が割れてしまうほど弱々しいものなのです。
日本では鶏がサルモネラ菌に感染しないように、サルモネラ菌のワクチンを鶏に摂取したり、抗生物質を餌に混ぜるなどの処置が取られており、日本国内の卵は生卵で食べることを前提として生産されています。
しかしインドネシアでは大量生産だけに焦点が集まり、こうした食中毒の原因となる菌についての管理が行われていないため、とろとろ半熟卵のメニューは夢のまた夢でしかありません。
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目玉がない目玉焼き
目玉焼きの作り方も日本とは大きく異なります。
卵をフライパンに落として、とここまでは普通ですが…。卵のふちに火が通ったあたりで黄身をつぶして全体に火が通るようにします。
そしてひっくり返して両面しっかり焼き、できあがったのはこちら。
まったく食欲をそそらないこの見た目、これが正真正銘のインドネシアの目玉焼きです。
目玉がないじゃないかと突っ込みたくなりますが、サルモネラ菌がすぐそこにある場所では、見た目よりも黄身を潰してしっかり加熱することのほうがよっぽど重要なのです。
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