素朴な疑問。何で病院ってこんなに静かなの?
病院は静かな環境と感じたことはありませんか。
もちろん、受付や外来など、医療従事者の声かけや患者さん同士の声があり、にぎやかな時間帯もありますが、基本的には静かな場所が多いです。
そこで今回は、なぜ病院が静かなのかについて、ご紹介していきたいと思います。
WHOが定める院内の騒音レベルは30デシベル
そもそも、病院が静かなのは、院内に決まりがあるからです。世界保健機関であるWHOは、院内の騒音レベルを30デシベルとしています。
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そのため、病院はこの規定に沿って、病院を静かにさせているのです。もちろん、静かすぎて緊張感をもたせないように、音楽を院内で流している病院もあります。
音楽がながれていると、外来だけではなく、病棟でも、患者さんとの話題にもなりますし、看護師もリラックスして仕事できるという利点もあるようです。
中には50デシベルの病院も
しかしながら、実際問題として、50デシベルの病院も少なくはないと言われ、静かではない病院もあるようです。
WHOの決まりを守れないというよりは、患者さんに対して、治療の妨げにもなりますし、何より不快感を与えてしまい、信頼関係が崩れてしまう恐れもあります。
病院は静かなところである、といった考え方は、私も賛成です。騒音は看護業務を妨害される危険要因になり得るからです。
私も他のスタッフもそうですが、音に関しては敏感に反応します。なぜなら、私たち看護師は、現代医療ならではの医療機器に頼りながら、看護を展開しているからです。
騒音によってメッセージを無視してしまうことも
たとえば、人工呼吸器や心電図モニター、あるいは輸液ポンプや輸注ポンプは、何か異常があったり、終了した場合は、アラーム音で知らせてくれます。
同時にそれは、意識がない患者さんのメッセージですから、それに看護師は、反応しなくてはなりません。騒音によって、そのメッセージを無視するともなれば、私は患者さんの人権を無視すると同じだと感じます。
このように、病院が静かな理由は、患者さんのためということが、根底にあるわけですから、常に音に関しては注意喚起していきたいものですね。
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