おつりは飴で?旅行者もびっくりなベトナムのインフレ事情
ベトナムは2012年度で約8%のインフレを達成、GDPは5%ずつ推移しています。
なお、数年前まではインフレ率が十数%ずつ毎年上昇していました。
これは、簡単に言えば毎年物価が1割以上上がっていたということです。
長くデフレに陥っている日本では到底考えられない物価上昇率と言えますね。
最高紙幣の50万ドンは日本円で2500円程度
ベトナムのお札は最低紙幣から1000ドン、2000ドン、5000ドン、1万ドン、2万ドン、5万ドン、10万ドン、20万ドン、そして50万ドンが最高紙幣となります。
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しかし、1ドル100円で計算すると、最高紙幣の50万ドンは日本円で2500円程度にしかなりません。
それだけ見てもベトナムのインフレ上昇率に貨幣価値がついていけていないことが分かります。
また、硬貨は200ドン、500ドン、1000ドン、2000ドン、5000ドンとありますが、現在はほとんど使われていませんし、硬貨の支払いを断られる場合もあります。
ちなみに200ドンは1円となります。
「お釣り」の端数の代金として飴1個か2個
ベトナムのようにインフレに貨幣価値が対応していないと、買い物で困るのが「お釣り」ですね。
例えば1350ドンのお釣りを受け取ることになると、まず50ドン硬貨は存在しませんし、300ドンを貰っても使い道がありません。
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これは旅行者もスーパーやショッピングセンターの買い物時に必ず体験することになります。
ベトナムではこの場合、350ドンの端数を切り捨てて、1000ドン、もしくは1500ドンのお釣りを渡されます。
もし切り捨てた時は、端数の代金として飴を1個か2個受け取ることが常となっています。
毎年5%以上のインフレ上昇
この予備知識がない旅行者の中には、「なんでお釣りがないの?」「誤魔化されたかな?」と疑問視してしまう人もいます。
しかし、これはレジスタッフが渡し忘れたわけでも、誤魔化したわけでもありませんのでご注意ください。
ここ2年ほどでやっとインフレ事情も落ち着いてきたベトナムですが、発展途上国である以上、まだ数年間は毎年5%以上のインフレ上昇が見込まれるでしょう。
「ベトナムは物価がとてもやすい」と豪語できるのもあと僅かかもしれません。
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