オタクと呼ばれる人たちの特徴~彼らが市民権を得られた理由とは
数年前ですが、映画『電車男』の公開で一躍市民権を得た、いわゆるオタクという人々います。
今までは悪いイメージが先行していたこのオタクという言葉ですが、最近では違った意味でも使われるようになってきました。
いわゆる「オタク」とはどのような人のことを指すのか、ここではよりイメージしやすいようにその定義や特徴、キャラクターや代表的な芸能人などをご紹介しましょう。
そもそもどのような人を指すのか
オタクは日本で誕生したサブカルチャーファンの総称のことです。もともとはアニメやパソコンなど嗜好性の強い趣味を持つ人のことを指し、バブル景気後に一般的な用語として普及し始めました。
オタクという言葉には明確な定義が存在しませんが、現在ではかつてに比べてさらに広義的に捉えられるような言葉になっています。
それを象徴するのが、何かの分野に没頭している人のことを指す言葉です。よく「〇〇オタク」となどといわれることがありますね。
たとえば鉄道に没頭している人は鉄道オタク、アニメに没頭している人はアニメオタク、ラーメンが好きな人をラーメンオタク、というようにどのような趣味や嗜好にも適応できるような使い方になってきています。
どのような特徴がみられるのか?
オタクの人の最も特徴的なのが話し方です。ライトノベルのような言い回しで、たとえば「やれやれ」「まったく」「にしても」などや、マンガやアニメの言い回しを使うなどの特徴があります。
また、求めていないのにその分野に関することであれば必要以上に解説したり、その解説が回りくどかったり、ひとりごとなどが多く、自分で言ったことに対して自分で笑ったりなどの特徴がみられます。
あるいは、早口でかつ芝居がかった口調や口ごもった笑い方なども特徴的です。
これらの話し方に心当たりがあり、オタクと勘違いされたくないのであれば、こういった話し方はあらためるようにしたほうがいいかも知れません。
服装も分かりやすいものがあります。
たとえば原色のパーカー、上下レザー、チェックシャツ、ダッフルコート、プリントTシャツやアクセサリーとしてドクロや十字架などがオタクファッションとして認識されています。
他にもウエストポーチやスカジャン、リュックサックなどがあります。
さまざまなタイプがあります
オタクにはいくつかの種類があります。その中の1つである隠れオタは、学校や職場においては健全で友達も多いタイプです。
外ではオタクに見えないが、家に一歩入るとオタクになるパターンです。
このタイプの人は、友人などに隠れオタであることをばれないようにするためのカモフラージュとして、あからさまなオタクを批判することもあります。日本人にはこのタイプが多いと言われています。
別のタイプとしては、素オタがあります。これは恋人ができるようなタイプではないから、仕方なしにオタクになったというパターンです。
真性オタとも言われます。もともと隠れオタだったのが、開き直ってこのタイプになるケースもあります。
オタクを自認する代表する芸能人
オタクな芸能人は非常にたくさんいます。代表的な人を何人かあげてみましょう。
まずガンダムファンとして有名なのは、芸人の土田晃之さん。娘の名前をガンダムのヒロインを元につけたというのは有名な話です。
俳優の上川隆也さんは、TVアニメの天元突破グレンラガンの熱れるなファンです。NARUTOなども大好きなようで、アニメオタクといえるでしょう。
歌手の宇多田ヒカルさんもエヴァンゲリオンのファンです。同アニメをモチーフにしたネイルアートを施すなど、かなりアニメオタクに近いことが分かります。
鉄道オタクとして有名なのは加山雄三さんや原田茂雄さん、安住紳一郎さんなどがいます。
その他にも、爬虫類や両生類オタの坂上幸之助さん、石オタの宮崎美子さん、航空機オタの遠藤章造さん、昆虫オタの哀川翔さん、化石オタの桂歌丸さんなどがいます。
このように芸能人の中にも、非常に多くのオタクがいることがわかります。
しかし、彼らの場合は上記の服装や話し方は該当しないケースがほとんどです。オタクといっても、むしろ特定分野に非常に詳しいマニアや専門家に近い存在といえるでしょう。
脱オタとは?
一般的にオタクと言われる人は、変わった話し方や服装をすることが特徴的です。それらをきっぱりと辞めることを、俗に「脱オタ」などと呼びます。
コミュニケーション・スキルが低い人が、それを脱却するのも同様に脱オタといいます。
たとえば『電車男』のワンシーンであったように、気になる女性と会う前に、普段気にもしていなかった髪型を整えたり、新しい服を購入してオタファッションを脱したりなどのことを指します。
この映画をきっかけとして「脱オタ」という言葉が一般化したと言っても過言ではないでしょう。
リア充である人がふえている?
最近ではオタクでありながらかつリア充である人も増えてきています。リア充とはリアル(現実)が充実している人のことをいいます。
たとえば友達がたくさんいる人、合コンに参加したり、スノボ旅行やバーベキューを楽しんだりする人たちのことを指すとも言われています。
通常オタクとは正反対の人を指しますが、リア充でかつオタクであるという人も増えてきています。
今後は、ますますオタクという言葉の定義が難しくなっていきそうですね。