引越の見積りが高くなる原因&値下げ交渉のやり方・コツ
引っ越しの見積もりが高くてびっくりした、という経験がある方は多いでしょう。
ここでは「引っ越しの見積もりが高くなる原因」「それを安くする方法」を解説します。
見積もりが高くなる原因
■スタッフの年齢が高い
スタッフの方々の年齢が高い場合、当然作業に時間がかかります。
20代であれば3人で済む作業が、30代だと4人や5人になる、というわけです。
30代でも給料は同じ(勤続年数によってはむしろ高い)ので、その分彼らの日給がプラスされ、見積もりが高くなります。
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■梱包が丁寧
これはいいことなのですが、何でも丁寧にやればそれだけ高くなります。
梱包材の費用もかかりますし、スタッフの手間も増えるので、拘束時間や人数が増えます。
こうしたダブルの理由によって高くなるわけです。
■営業マンが新人
その見積もりを出した営業マンの方が新人さんの場合、見積もりが高くなる傾向があります。
理由は、実際の価格が見積もりより高くなったら、お客さんにも上司にも叱られるからです。
なので、彼らは「念のため」に高めの引っ越し料金を提示します。
これは営業マンとして、新入社員として当然のことと言えるでしょう。
こうした段階を踏みながら経験を積んで、徐々に適正な見積もり価格を出せるようになるわけですが、お客の側にとっては「その時のその人」がすべてです。
そのため、何社か見積もりを取って、ベテランの営業マンと新人の営業マンがいた時には、ベテランの提示する価格の方が正しい(可能性が高い)と思っておきましょう。
(何にでも言えることですが)
■荷物を余裕を持って積む
これも「梱包が丁寧」と似ているのですが、荷物の積み込みを少なめにする会社の場合、見積もり(実際の価格も)が高くなります。
これは別に「わざと」やっているわけではありません。
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あまりキツキツに荷物を詰めると、家具や荷物がお互いぶつかってしまい、破損する危険もあるのです。
そのため、倒れない程度に余裕を持って積み込みをする、という業者も多くあります。
このあたりは業者ごとの「美学」や「ポリシー」のようなものもあるので、必ずしも損得勘定によってそうしているわけではない、ということです。
(もちろん、その美学やポリシーが自分にとって邪魔なこともあるでしょうから、その美学が自分のニーズとマッチする業者さんを選びましょう)
値引きしてもらう方法
高くなる原因(他にもありますが)がわかったところで、次は「それをどう安くするか」を書きます。
「荷物を減らす」などは交渉の前の話なので、ここでは「値引き交渉」のやり方を説明します。
■他社の見積書を見せる
複数社から見積もりを取るのは当然ですが、その「他社の見積書」を見せるのもとても効果的です。
「A社はもっと安かったよ~」と口でいうよりも、確かな説得力があるからです。
もちろん、その見積書が捏造である可能性もあるのですが、この業界の見積書の体裁を知っている素人などいません。
なので、見積書が業界の体裁に添っていれば、業者さんは「これは確かにA社が書いた見積書なんだろう」と判断してくれます(もちろん、本当にそうなのですが)。
「他社の見積書」は、値引き交渉における「印籠」に近いものがあると言えます。
■「さらに別の会社からも見積もりが来る」と伝える
これは「もう一通あります」とは別の効果があります。
「いつまでも高い価格を提示していると、お互い時間の無駄ですよ」ということを伝えられるからです。
もしその会社(B社とします)が正しい価格を提示していたら、「この価格で長引くなら時間の無駄だから、手を引こう」と判断するでしょう。
しかし、「ふっかけた価格」だった場合「長引くのも面倒だから、適正価格にするか」と判断してくれます。
B社にとっては「長引く」のも面倒ですが、「他社に仕事を取られる」というのが一番痛いのです。
たとえばそれでC社に「シェア1%」を取られたとしたら、「B社…マイナス1%」「C社…プラス1%」で、全体で「2%分の不利」になるからです。
引っ越し業者にとって「他社に仕事を取られる」というのは、一番避けたい事態なのです。
■値引き交渉の仕方のまとめ
上の2点を踏まえて、あらためてやり方をまとめると、
1.まず「何とかなりませんか」と相談する
(ここで1回目の値引きを図る)
2.値引きされた後、それが他社よりまだ高かったら、他社の見積書を見せる
(逆に安かった場合はこの段階はスルー)
3.さらにまだ他の会社からも見積もりが来ることを伝える
(これで3回目の値引きを図る)
いずれの場合も、営業マンが上司に電話をして相談し、その場で値下げが行われることが多いです。
これを全社にやってもいいのですが、1つの会社で3回値引きしてもらい、その時点で一番安くなったとしたら、もう十分です。
それ以上は値下げしてもせいぜい1万円程度でしょうし(引っ越し規模にもよりますが)、その交渉時間の自分の時給を考えたら、このあたりで妥協する方がいいからです。
これから引っ越しの見積もりをされる方は、ぜひ参考にしてみてください。
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