小魚を1年程度塩漬けにしたヌクマムと呼ばれるベトナムの醤油
ヌクマムはベトナムの特産物の一つで、日本の醤油のような役割があります。
スーパー、コンビニ、市場に行けば必ず置いてありますし、各家庭に付けダレと調味料用で最低2本は常備されているベトナム人の必需品となります。
よく「ナンムラー(ナンプラー)」と誤解されがちですが、こちらはタイの調味料となります。
ヌクマムは漢字で書けば「魚醤」と表記されるように、小魚を数カ月から1年程度塩漬けにして発酵させたものです。
フタを開けると潮のしょっぱい独特な香りが鼻腔をつくのが特徴と言えます。
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身の丈二倍ほどある大きな樽が並んでいる工場
ヌクマムの主な生産地はフーコック島、及びファンティエットとなります。フーコック島はヌクマム工場が観光地化されていて、ヌクマムの製造過程を見学することができるのでおすすめです。
身の丈二倍ほどある大きな樽が並んでいる光景は圧巻です。ヌクマムは通常瓶やペットボトルの容器で販売されていますが、ブランド価値の高いフーコック島やファンティエット産の場合は、必ずその産地が表記されています。
富裕層のベトナム人はわざわざフーコック島にヌクマムを大量に買い付けて、船便で送るほどです。
濃度でわかる品質の違い
ヌクマムをお土産に買って帰る人も多くいるでしょう。しかし、「何十種類もあってどれを選んでいいか分からない」と首を捻ってはいませんか?
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ヌクマムのラベルには先に説明した産地と同じく、濃度(度数)も必ず表記されています。一般家庭で使われているのは30度から35度。40度と45度は品質の高い高級ヌクマムと呼ばれています。
しかし、付けダレなど原液で使うとかなり濃いので、水やレモン汁で薄めるのが得策です。また、野菜炒めではフライパンにヌクマムを調味料として垂らせば、それだけでベトナム料理の完成です。
注意点は1つ。
ヌクマムは刺激臭がするため、飛行機機内の持ち込みは禁止されています。
また、預け荷物に入れても、バレたら没収される可能性が高いです。
ヌクマムを日本に持って帰る場合は、新聞紙や洋服で巻いてクッション代わりにして、荷物の奥底に忍ばせておくのが肝要でしょう。
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