ガソリンスタンドがない!ネット回線遅い!でも田舎暮らしが好き
のんびりとした田舎暮らし…都会で忙しく働きながら暮らす人々にとって、あこがれのライフスタイルの一つなのかもしれません。
実際に、筆者は福岡県にある田舎町でのんびりとした生活を送っています。
便利な施設も、公共交通機関もありません。その代わり、都会の喧騒に悩まされることもありません。そんな田舎暮らしの実態についてお話しましょう。
食べ物はやっぱり自給自足でしょ?
食材、特に野菜に関してはスーパーなどで購入することはほとんどありません。自分で栽培してしまいます。
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出荷するための野菜を栽培する畑とは別に、自分たちで食べるためのものを作る畑を家の前に作っています。
ですので、季節毎に旬の新鮮な野菜を食べることができます。
例えば、今日は鍋にしよう…そう思い立つとスーパーに材料を買いに行くのではなく、畑へ行き、白菜、春菊、水菜などの必要な野菜を収穫します
。卵が必要となれば、にわとり小屋へ拾いに行きます。
その日に必要なものだけを取ってきて食べる…子供の頃はこれが当たり前でしたので何も感じませんでした。
しかし、さまざまな食材の偽装などによって、食の安全性が疑問視されるようになった現代では、とても贅沢でありがたいことだと感じるようになりました。
さすがに肉や魚に関しては購入することが多いですが、時には罠にかかったイノシシを近所の人達で分け合って食べることもあります。
参考記事:山村での野生動物たちとの壮絶バトル~イノシシの体当たりで車が全損!
また、川で釣ったハゼやアユなどを食べることもあります。
このような半自給自足の生活を楽しめるのはやはり田舎ならではでしょう。
夏は冷たく、冬は暖かい井戸水
筆者の暮らしている地域は、地下水が豊富ですので多くの家庭で井戸水が使われています。筆者の家の周辺にはそもそも水道が通っていません。
井戸水は年間を通して温度が変化しませんので、夏は冷たく、冬は暖かく感じられます。
蛇口をひねればそのまますぐにおいしい水を飲むことができますので、ミネラルウォーターなど長年買ったことがありません。
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究極の自給自足!家だって自分で建てちゃう!
筆者の実家は、曽祖父が近所の人達と協力して建てたものです。
それほど立派な屋敷というわけではありませんが、何度も補修を繰り返され、建てられてから70年近くが経った今でも快適に暮らすことができています。
もちろん、専門の設計士が設計したわけではありませんので、ちょっとおかしな点がいくつもあります。
寸法が正確ではありませんので、市販の引き戸をとりつけると、長さが余ってしまい、ぴったりと閉めているにも関わらず、中央が合っていません。
何度もべニア板で壁が補修されており、電気関係の配線も外にむき出しの状態になっていますので、見た目はお世辞にも良いとは言えません。
屋根の下の梁部分の鉄骨も、鉄工所で作ってもらい、全長10m近くもあるこの一本物の鉄骨を近所の人達で担いで運んだと聞いています。
田舎ではこのように近所の人達で協力して家まで建ててしまうというケースも決して珍しくありません。
必要なものは作ってしまう…それが田舎暮らしの基本なのです。
車は生活必需品!だけど…ガソリンスタンドがない!
こうしてお話すると、一見楽しいことばかりに見えてしまう田舎暮らしですが、やはり困ったことも少なくありません。
筆者がよく困ってしまうのは、近くにガソリンスタンドがまったくないという点です。
前述の通りまったく公共交通機関がありませんので、車がなければちょっとした買い物に行くこともできませんし、病院へ行くこともできません。
ですので、筆者も毎日のように車に乗るのですが、困ったことにガソリンスタンドがまったくないのです。
最寄りのスタンドまで20キロ近く離れていますので、ちょっとガソリンを入れようと思っても、往復で40キロ、時間にして1時間以上も走行しなければならなくなります。
なので、常にガソリンの減り具合をチェックし、計算しながら車に乗らなければなりません。
ネット回線だってめちゃくちゃ遅い!
webライターという職業柄、パソコンなどでネットを利用する頻度は高くなります。
しかし、筆者の暮らす地域にはまだ光回線もやってきていません。しかたなく、現在ではほとんど化石となってしまったADSLを使用しています。
もちろん、通信速度は極めて遅く、ちょっと凝ったサイトになると表示されるまでに数十秒から数分かかってしまうことも珍しくありません。
もちろん、動画サイトなんてまともに再生することはできません。
モバイル通信の面でもかなりの不便を強いられています。3G回線は十分に使用することができますが、4G回線になると、まったく使用することができません。
ですので、ネット回線のトラブルに備えてスマホをデザリングすることができるようにしていますが、メールの送受信程度が限界でしょう。
田舎暮らしには楽しい面も多い反面、やはり不便なことも少なくありません。
それでも筆者はここから出たいとはあまり考えていませんので、この暮らしが肌に合っているのかもしれません。
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