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イタリア人がハンバーガーの代わりに選んだファーストフードとは?

2014.01.19

イタリア人がハンバーガーの代わりに選んだファーストフードとは? はコメントを受け付けていません

ひと昔前まで、イタリア人は昼食を食べるためにわざわざ家まで帰っていました。

スローフードの国らしく、2時間くらいかけてゆっくり昼休みと食事を自宅で楽しんだといいます。

今では、平日にこんな贅沢な時間の使い方ができる人も少なくなってきました。多忙な人はなにかをテイクアウトしてオフィスで食べるのが一般的です。

手早く昼食を済ませたいとき、この国の人は今どんなものを食べているのでしょうか?イタリアは、マクドナルドが一向に普及しない国です。

この国の人がハンバーガーの代わりに選んだ「ファーストフード」に注目してみました。

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一番人気はイタリア風サンドウィッチのパニーニです

パンを真ん中で切り、中に生ハムやトマトの輪切りを挟むパニーニは、イタリア人が昔から食べてきた軽食です。サンドウィッチやハンバーガーと同じつくりですが、皮の硬い独特のパンを使います。

食欲に合わせてパンのサイズは変えます。ハンバーグサイズの丸パンからフランスパンのような長いパンを使ったものまで、すべてパニーニと総称されます。

バールには、作り置きのパニーニがいろいろ並んでいます。バールは、日本のコンビニのように町のどこにでもあるので、小腹がすいたときに便利です。ここでは500円くらいでパニーニが売られています。

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どこにでもあるものではありませんが、食材店に行けばパニーニをその場で作ってくれます。新鮮なモツァレッラや生ハムをスライスした、作りたてのパニーニの味は最高です。

値段は、選んだ食材によって変わりますが、バールで買うよりも通常は高くなります。

そうはいっても、高級食材を使ったおいしい食事が700円程度でできるのですから、昼食にパニーニが好まれるのもわかります。

ピッツァが食べたくても、忙しい昼は切り売りでがまんします

イタリア人は毎週ピッツァを最低でも1、2枚は食べています。家族といっしょに暮らしていれば、お母さんの手作りが夕食に出てくることも珍しくありません。

石窯で焼いた本格的なピッツァを食べながら、友人と夕食を楽しんで週末を過ごしたりします。

しかしいくらのん気なイタリア人でも、平日の昼食に、レストランに座って大きな丸型ピッツァを悠々と食べる余裕はありません。

昼休みが短くなったせいもありますが、丸型を1枚食べたら満腹になりすぎるからです。午後からの仕事のことを考えれば、腹8分目にしなければいけないと、さすがに自制心が働くのでしょう。

それでも伝統の味が食べたくて仕方ない日には、イタリア人は切り売りのピッツァを買いにでかけます。需要が高くなってきたようで、ローマやフィレンツェなどの大都市では、切り売りピッツァ専門店がずいぶん増えました。

切り売り専門のチェーン店「スピッツィコ」は、マクドナルドを押しのけてイタリア全土に拡大中です。

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切り売り店では、60cmくらいの長さのある四角いピッツァが店頭に何種類も並んでいて、なかなか壮観な眺めです。食べたい量を店員に伝えると、ヘラで切り取って量り売りをしてくれます。

No0231 04男性1食分だと、だいたい600円か700円くらいかかるでしょうか。

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切り売りタイプは、丸型ピッツァよりも生地がかなり分厚いことが多いです。2cmくらいの厚みがあると、ピッツァというよりは、日本のピザパンを食べているような気分になります。

切り売りピッツァの生地の味は、丸型にはさすがに敵いません。そうはいっても、サラミやチーズは質のいいものが使われているので、昼食としてはそれなりに満足できます。

中華料理には魅了されました

アメリカでは何十年も前から、チャイニーズはテイクアウトの定番でした。中国人のヨーロッパ進出はそれよりは遅れたようですが、いまやイタリアの田舎町にすら中華料理店があります。しかもけっこう繁盛している店が多いですね。

お年寄りで、中華が好きという人は正直なところ見たことがありません。ですが若い世代のイタリア人は、新しく上陸したチャイニーズフードをすっかり受け入れたようです。

人気のチャイニーズレストランは、週末には予約で満員になることもあります。お箸を上手に使えるイタリア人も増えました。餃子やシューマイ、麺類、チャーハンは、いまやテイクアウトの定番です。

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安くておいしいから中華料理は好きだと、イタリア人はいいます。ヌードル1食分で300円程度なので、イタリアンよりは確かにはるかに安あがりです。

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味を試したくなり、私もテイクアウトをしてみました。

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焼きそばの親戚のような料理でした。似たようなメニューは日本の中華料理店にもありますが、こちらはめんがかなり柔らかいです。味つけは悪ないのですが、正直なところ、人工のうまみ調味料の味をかなり強く感じます。

安いだけのことはあるというか、日本の中華料理店の味にははるかに及ばないですね。

この国では珍しいもやしやタケノコが食べられるので、好奇心の強いイタリア人はそのあたりに興味をそそられているのかもしれません。

でも安さが一番の魅力なのだろうと思います。1000円だせば2、3品テイクアウトできてしまうのですから、おサイフの中身がさみしいときには確かに魅力でしょうね。

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