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土地売却で、業者に手数料を取られない方法 – 直接売買のノウハウ

2013.11.22

土地売却で、業者に手数料を取られない方法 – 直接売買のノウハウ はコメントを受け付けていません

不動産の売却では、売った価格から手数料が差し引かれます。これは不動産会社を仲介した場合ですが、逆に言うと「仲介がなければ」手数料は引かれないのです。

つまり、「自分で買い手を見つけ」「直接権利をやり取りする」というやり方なら、売り手の自分も買い手である相手も得をする、ということです。

(不動産会社は仕事がなくなりますが)

今後は、このような「直接売買」が拡大していくと考えられます。

ただの直接売買ではダメ。何らかの工夫で差別化する

「直接売買をすればお得」ということは、少し考えれば小学生でもわかることです。当然、ネットが発達する前からこのような発想はありましたし、実際にやっている人も少数ですが、いました。

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ネットが発達した今では、昔よりも買い手や売り手を見つけやすくなっています。しかし直接売買は、それほど普及してはいません。これにはいくつかの理由があります。

■自分でアクセスを集めなくてはいけない

普通のルート(新聞の広告など)で宣伝するのであれば、どう考えても不動産会社の方が有利です。

いくつもの物件をまとめて宣伝できるのですから、コストも割安になっています。こんなことを個人がやってしまったら、手数料どころの騒ぎではありません。

なので、やるとしたら「ネット上で売買する」ということになりますが、13年現在、個人が不動産を無料で売買できるようなサイトは登場していません。

(少なくとも、「不動産 直接売買」と検索して上位に出てくるようなサイトはありません。上位に出ない時点で、アクセスがないサイトということですから、登録しても買い手はつかないと言えます。なので、そのようなサイトは、現時点では「存在しない」と言っていいでしょう)

ということは、「そのサイトを自分で作らなければいけない」ということです。作れたら確かにいいでしょう。

サイトを作って、それが上位に来るようにするまでにはある程度の時間がかかりますが、数千万円の大きな利益が見込める土地であれば、その手数料が100万近くなることを考えても、やる価値はあるかも知れません。

具体的には、売りたい不動産の概要をサイト名にして、その内容を検索した人が、ピンポイントでそのサイトを見つけるようにします。

雑多な物件を扱う不動産会社のサイトよりも、ピンポイントでその情報を書いているわけですから、その検索キーワードの時だけは、上位に出る可能性がかなりあります。

ただし、これはウェブサイトの制作経験がある程度ある人でないとできません。

アクセスを集めることもそうですが、デザインについても、いかにも素人というデザインだと「大丈夫かな、この物件」と敬遠されて、ギリギリのところで結局逃げられてしまうということも多いでしょう。

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土地を小分けして「週末家庭菜園」として売りだした事例

上に書いたように、直接売買も結局「何らかの差別化」がなければ成功しないのです。(「アクセスの集まる&信頼度の高いデザインのサイトを作れる」ということも一つの差別化です)

サイト制作以外で、土地の活用でどのような差別化ができるかを考えると、実際に成功した事例としては、見出しのものがあります。

つまり、広大な土地を「そのまま売る」のではなく、「小分けにして」売ったのです。しかも「ただの土地」ではなく「家庭菜園」として売り出しました。

事前にある程度土地を耕したり、肥料を入れたりし、さらに家庭菜園を始めたくなるようなおしゃれなデザイン(簡単なガーデニング)を施した上で「1ヶ月1平米あたり○○円」という料金で、売りに出したのです。

販売したケースもあれば、貸出としたケースもあります。(土地を一部分だけ買われてしまうと、全体をいつか売りに出す時に価値が落ちてしまうので、大抵は「貸出」としているようです)

このような「週末家庭菜園」が登場してもう15年程度になるかと思いますが、当初は奇抜だったこのアイディアも、今ではすっかり日本中で定着しています。

不動産会社でない個人が「土地売ります」とサイトを作っていても「大丈夫かな」と思ってしまいますが、「家庭菜園始めませんか?」だったら、個人がやっていることも納得が行きますし、成功率が高いですよね。

この方法は、そのような「差別化」によって、成功した直接売買の例だと言えます。

■注釈

「その手法は、ほとんど『貸出』なんだから、売却じゃないじゃないか」と思われるかも知れません。もっともな指摘ですが、それは短期的に見た場合です。

こうして「週末家庭菜園」として成功した土地は、不動産屋が喉から手が出るほど欲しい物件となります。となると不動産屋が「直接」買い付けにくるので、彼らに対して売却すればいいのです。

「直接売る相手」は、別に一般人でなくても、不動産会社でもいいということです。手数料さえ取られなければこちらの勝ちなのですから、その状況を作り出せたら、それでいいのです。

(それまでの期間、家庭菜園の賃貸収入も入ってきますし)

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