車検費用の内訳は? – 自分で点検すれば、手数料はゼロ円!
車の維持費の中でも大きなものの一つが「車検費用」です。
しかし、その内訳がどうなっているのか、知らない方も意外と多いようです。
ここでは、その内訳をわかりやすく解説します。
大別して「法定費用」と「車検基本料」である
まず、車検費用を大別すると「法定費用」と「車検基本料」に分かれます。
・法定費用…自動車重量税など、絶対に払わなければいけない費用
・車検基本料…自分で部品などのチェックをすれば、払わなくていい費用
ということです。
スポンサーリンク
法定費用の部分は完全固定ですから、車検費用を削減するには「車検基本料」をゼロにすればいいということになります。
つまり、「チェックを全部自分でやる」ということです。
チェックは自分でできる?
実は、車検のチェックは自分で簡単にできます。
自分でやることを「ユーザー車検」というのですが、ユーザー車検で毎回一発で通している方はたくさんいます。
そもそも、車検でチェックする項目というのは「ライトがちゃんとつくか」とか「スピードメーターは動いているか」とか、極めて簡単なものだけなのです。
ユーザー車検で合格した方の体験談を読んでいても、たとえばBMWを検査に出して「ウォッシャー液が出ない」という問題があったにも関わらず、合格したというケースもあります。
つまり「意外とゆるい」のです。
故障が多いと言われている外車ですらこのように簡単に通るわけですから、めったに故障などしない国産車であれば、なおさら簡単でしょう。
(ちなみに、時間はわずか10分です。順番待ちがなければ、受付の書類などを書く時間を含めても、30分もあればできるでしょう)
ユーザー車検でいくら節約できる?
上のようにユーザー車検で通せば、車検業者の取り分である車検基本料をゼロにできます。
車検基本料の目安は下のようになります。
・ディーラー…4万~10万
・民間整備工場…2万~8万
・ガソリンスタンド…2万~6万
・車検代行業者…1万~3万
ディーラーの車検がいかにボッタクリであるか、これを見るとわかるでしょう。
ユーザー車検はやってみると本当に簡単で「何でこんなことを今まで業者にまかせていたんだろう」と思うくらいです。
昔であればユーザー車検の情報がネットにもそれほど出回っていなかったのですが、今は簡単に入手できるようになったので、今後自分で車検を通す人はますます増えるでしょう。
スポンサーリンク
車検の法定費用の内訳は?
次に車検の法定費用の内訳ですが、これは下のようになっています。
・自賠責保険料…25750円
・自動車重量税…32800円(車種による)
・印紙代…1700円
この合計で、「59450円」です。
これは一般的な乗用車(セダン)のケースです。
たとえばランドクルーザーのような重量の大きい車種になったら、重量税が上がりますし、エコカーになると各項目が安くなります。
また、年式が13年を超えた古い車は自動車重量税が高くなります。
(上のケースだと40000円になります。約8000円のアップです)
一番安い「新しい軽自動車」の場合は、合計は「28970円」になります。
一番高い「古い重量級の車」の場合は、合計は「76750円」になります。
車種によって実に5万円近くの差があるということです。
(車検をユーザー車検で通せば、これら以外の費用はかかりませんから、これがイコール「車検費用」となります)
つまり、車検費用は限界まで安くすると、「29000円~78000円程度」で収まるということです。
言葉の定義の違いに注意する
多くの人が言ってる「車検費用」というのは、「車検基本料」のみを指しており、この法定費用は別になっていることが多いです。
つまり、「業者やディーラーの取り分」だけを「車検費用」と計算しているわけです。
それだったら、一番高い「ディーラーの車検」であっても、4万円から10万円で済みます。
実際にはディーラー車検も6万円から8万円で収まることが多いので、「車検費用の相場は6万~8万円」などと言われることも多いです。
しかし、実際にはこれに上の法定費用(一般的には6万円程度)が入るわけですから、「車検費用の総額=12万~14万」となってしまうわけです。
繰り返し書きますが、「払わなくてはいけないお金」は法定費用だけなのです。
ディーラーや業者に対して車検基本料など払う必要はありません。
本来、「車検費用」という言葉の定義は「法定費用のみ」であるべきなのです。
「車は維持費が高い」ということはよく言われますが、多くの人は「高い高い」と文句を言うだけで、その内訳を徹底的に調べて、どうすれば安くなるかと頭を使うことをしていません。
頭を使うだけでこれだけ安くなるということを知りましょう。
スポンサーリンク