間取り図のデザインのポイント – 一戸建て・マンションを高額売却!
一戸建てやマンションの売却で「こんな所で値段が変わるの?」と思う要素はいくつかあります。今回はそれを紹介します。
間取り図の配色
「間取り図」ならともかく、「その配色?」と思われるかも知れません。
特に年配の方や男性の方がそう思うようです。
しかし、若い世代の方や女性であれば一瞬で納得していただけるでしょう。
というのは、「配色がダサい」物件は、それだけで買う気が起きないからです。
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■配色のダサい間取り図とは?
これはずばり「エクセル色」で塗られているものです。
エクセル色とは何かというと、エクセルのセルの色を塗りつぶす時に、最初からパレットに用意されている基本色です。
つまり「黄色、赤、水色」などのエクセルでよく見かけるカラーですね。
これで配色をしている間取り図は、センスという点でははっきり言って論外です。
大抵の場合、このエクセルカラーで塗られている間取り図というのはエクセルで描かれていることが多いので、間取り図全体も垢抜けないというか、素人感丸出しのものになってしまっています。
これではたとえ物件自体がいいものだったとしても、この間取り図1枚で、売値が8割~9割くらいに下がってしまうでしょう。
間取り図のイメージというのはそれだけ大きいものです。
一戸建てを売るとしたら、安い物件でも700万円程度(土地付き)はするでしょうから、その1割だったとしても70万です。
もちろん1割というのは私の感覚的な数値ですが、結構当たっていると思います。
間取り図1枚で70万円も変わる、と考えたら、いかにきれいなデザインの間取り図を描くことが重要かわかるでしょう。
きれいなデザインの間取り図とは?
■色数を抑える
まず絶対条件は「色数を抑える」ということです。極端な話、白と黒だけでオーケーです。(そこに何段階かのグレーも入れたものが一番おしゃれです。モノトーンということですね)
逆にさっき紹介したエクセルカラーのように「全然タイプの違う色が並んでいる」「しかも原色」というのが最悪です。
町中の看板などを見ていてもわかるかと思いますが、こういう配色は目がチカチカして疲れます。色数を抑えてデザインすることは、見る人の目に安らぎを与えることにつながるのです。
上では「モノトーン」と書きましたが、そこに1色くらい付け加えるのもいいでしょう。
しかし、よくある「赤」はダメです。白黒に赤が入った途端、いかにも「オフィスの書類」みたいになってしまって、オシャレ感が完全に消えてしまいます。
白黒に何か色を差し込むのであれば、淡いパステルカラーがいいでしょう。パステルカラーであれば何色でもかまいません。
薄いピンク、黄緑、ベージュなどと言った色です。これもたくさんいれると幼稚な印象を与えてしまうので、あくまで1色だけにしましょう。
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英語の表記はおしゃれ(ただし、伝わるように)
間取り図の中には「洋室」「和室」などの文字が入っています。これについては、フォントがおしゃれであればこのままでもいいのですが、英語で表記するとよりおしゃれです。
「ダイニング」ではなく「Dining Room」というようにです。
今どきこのくらいの英語は年配の方でも読めますし、万万が一読めなかったとしても「3DK 」などの言葉は知っているわけですから、何のことかはすぐにわかります。(ダイニングであれば、近くにキッチンの絵が描いてありますしね)
この英語表記でたまにわかりづらいのが「何畳」という表記です。
これを英語にすると「6J」などと「J」で表現されるのですが、これはほとんどの人が、一瞬何のことかわからないと思います。
少し考えれば「多分、畳のことなんだろうな」と思うでしょうが、それでもいちいち「本当にそうか?」と検索などをして確かめないといけません。
(実際、筆者も最初に見た時はそうして確かめました)
これはお客さんに余計な手間をかけさせるというのもマイナスですが、「こういう細部の気配りがかけている人の物件は、どこか欠陥があるのではないか?」と思われてしまいます。(実際、こういう配慮ができない人は、どの仕事でもミスをする可能性が高いです)
「神は細部に宿る」という言葉がありますが、たかが間取り図の「J」の表記でも、これは非常に重要なことなのです。
「お客さんに一切ストレスを与えない間取り図」を常に目指しましょう。
トイレの描き方でも印象が激変?
もっと細かくて驚くのは、「トイレの描き方でも印象が変わる」ということです。
つまり、トイレがウォシュレットであれば、トイレの便座の横に、「ウォシュレットの装置」とわかる肘置きのような絵を、さりげなく入れるということです。
これに何の意味があるのかというと、これを見た瞬間「あ、ウォシュレットだ」とわかるからです。物件の検索サイトを使い慣れていない人は、ウォシュレット付き、などの条件で絞り込む方法を知りません。
なので、ウォシュレットかどうかをいちいち物件情報で「文字」で確認しなければならず、面倒くさいのです。間取り図でウォシュレットとすぐにわかれば、それだけでも物件を見ようという気が最初から起きます。
こういうささいな違いの積み重ねで、「圧倒的に売れやすい間取り図」が出来上がるのです。
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