3DKで家賃1万円!~築50年の社宅ってこんなところです
「家賃は収入の三割程度が目安」だとよく言われますが、収入が多くない人にとってお給料の三割を毎月払うのはなかなか難しいものでしょう。
結婚するとき、私たちが新居に選んだのは夫の会社の社宅でした。家賃が破格だったためです。
安いけれど意外に広いんです
いずれ子供をと考えると、ワンルームで暮らすのは向かないでしょう。子供の物も増えますし、夫婦の荷物も少なくはないはずです。
夫の社宅は築50年を超える、団地のような建物です。お風呂だけはリフォームされていて、小さいユニットバスですが追い炊き機能もついています。
スポンサーリンク
ただ、断熱が甘いのかすぐにお湯が冷めてしまうのがたまにキズですが…。
広さも、家族3人から5人くらいであれば十分なものでしょう。3DKで四畳半が一部屋、キッチンとほかの部屋はそれぞれ六畳です。
初めて部屋を見学に訪れたとき、思っていたよりも広かったので、これならやっていけそうだと思いました。何しろ、家賃が1万円だったため、少しくらい我慢しようと思えました。
住み始めてわかる、ボロ屋の欠点
最初は綺麗に見えた社宅でしたが、それはすぐに勘違いだったことを知ります。
よく見れば窓枠は真っ黒、シンクや洗面ボール、トイレはコーティングが完全にはがれ、一日使えばすぐに汚れてしまいます。
それを掃除するのはとんでもない労力を必要としました。
窓もアルミではなく鉄製なので、開けるのも閉めるのも大変です。
重たい上に建物が歪んでいるのか、ぴったりと閉まらない窓もいくつかあるため、冬はすきま風に悩まされています。
新しい建物では当たり前となっているペアガラスなどもちろんないので、結露のせいでカビの発生も多いことが悩みです。
壁も綺麗だと思っていたのは最初だけでした、きっと私たちが入る前にペンキを塗り替えてくれたのでしょう。
コンクリートに直接塗っているため、時間がたった今ではぽろぽろとはがれてきてしまっています。
カビに苦しめられています
社宅に住んで一番ショックだったことはなんといってもカビ問題です。窓枠だけでなく、天井や壁にもあっという間に生えてきます。
スポンサーリンク
最初は見つけるたびにアルコールでふき取ったり、ハイターを試したりもしていましたが、一度退治しても無意味だと思うと、掃除する気も起きなくなりました。
特に、寝室にしていた四畳半はカビが酷く、寝ると必ずと言っていいほどのどが痛くなってしまいました。今では被害が少ない六畳を寝室に使っています。
断熱が甘いから?夏は灼熱、冬は極寒
社宅に住んでいる不満はほかにもあります。部屋を選ぶことができず、会社に指定された部屋に引っ越したのですが、最上階のため夏になるととんでもない暑さに見舞われます。
きっと、屋上が暖められてその熱が部屋にまで及んでしまうのでしょう。
最上階のため、下の階からの熱もみんな上がってきてしまいます。外のほうがよっぽど涼しいことも多いです。真夏は冷房を入れっぱなしにしておくしかありません。
涼しくなったからと思って消すと、断熱が十分ではないためまたすぐに暑くなってしまうのです。
冬は冬で、寒さが厳しくなります。日の当たらない部屋は、壁の結露した水滴が凍っていることさえありました。
ホットカーペットと石油ファンヒーターがなければ、もしかして凍死するのでは、とすら思います。
建物の問題だけではない…。社宅の大変なところ
部屋がぼろいだけが社宅の大変なところではありませんでした。夫と同じ会社に勤める奥さまたちが同じ建物で生活しているため、うかつなことができません。
夫の上司や先輩にあたる方の奥さまとのお付き合いには、特に気を遣います。
つい先日まで下の階に住んでいたのは夫の2つ年上の先輩でした。奥さまは優しく感じのいい方でしたが、彼女は下の階の住人に足音がうるさいのを注意されたのだといいます。
最上階に住む私たちには分かりませんでしたが、下の階の彼女の部屋を訪れたとき、思ったよりも足音が大きく響くことに驚きました。
「お互い様だもの、気にしないで」と言ってはくれましたが、それ以来、音にはより気を遣うようになったのは言うまでもありません。
今、我が家の下の部屋に誰も住んでいないことは、音の面でとても気が楽です。
早く新しい家に住みたい…
不満は多いながらも、安いから社宅に住み続けたいと思う社員は多いようですが、そういうわけにはいかないのだとか。
実家が50km以下の距離にある場合、35歳で社宅を出ていかねばなりません。
とはいえ、マンション購入でも一軒家でも、購入するためには先立つものが必要です。社宅に住んでいる間に貯金し、新しい家を建てるという方は多いのだとか。我が家も同じです。
今のうちに貯金しなければならないのですが、効率が悪い部屋のせいで光熱費がかさんだり、不便な場所のため車が2台必要だったりと、思いのほか出費が多くなってしまっているのが現状です。
参考記事:徹底検証!ケース別『車の年間維持費を限界まで下げる方法』
もしもみなさんが社宅に入居する機会を得たなら、こうした厄介ごとがあることを頭に入れて置いていただければと思います。早く新しい家に住みたい…
スポンサーリンク