イスラエルのダンスが斬新すぎる!~クラシックにはない自由な発想
バレエといえばフランス、ストリートダンスといえばアメリカ、といったように、たいていの国がなんらかのダンスを長い歴史のなかで編み出してきました。
イスラエルのダンスは例外であり、これといった古典的な踊りを持ちません。そのため既存のどの踊りとも違うユニークな動きを編み出しています。
現代において注目されている、イスラエルのコンテンポラリーダンスとは、いったいどのようなものかを紹介しましょう。
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イスラエルに古典的な踊りはない?
コンテンポラリーダンスと称する踊りは、踊り手ごとにまるで異なっています。共通点はまったくといっていいほどありませんが、どの国にも必ずいくつかのクラシックなダンスがあり、多くのダンサーのベースとなっています。
イスラエルの最前線で活躍するコンテンポラリーダンスの多くは古典的な踊りを背景に持ちません。なにか特殊な事情があるというわけではなく、単純にイスラエルという国が新しく、伝統的な芸術ができるほど年数を重ねてないからです。
ないものは編み出せば良い!?歴史がないからこそ生まれる踊りのメソッド
昔から受け継がれてきた技術がないと、表面的で薄っぺらいものになってしまうことが多いですが、イスラエルのダンスは違います。むしろ何もないからこそ、いままでにないまったく新しい身体訓練の方法や、踊りのメソッドを編み出しました。
世界的に有名な振付家であるオハッド・ナハリンの『GAGA』はその代表的なものの一つです。
先鋭的なダンスメソッドであるGAGAは、京都や横浜、東京などで定期的にワークショップが行われています。興味のある方は参加してみるのも良いでしょう。
踊りの経験がゼロの人も受けられるコースがあります。学生から社会人の方までどなたでも参加することができます。百聞は一見に如かず、ではありませんが、身をもって知ることで、コンテンポラリーダンスの面白さをより深く理解できるでしょう。
ジャンルは特にこだわらない!自由な発想が呼ぶ独自の芸術
上記のように、型にはまらない発想と表現が生まれ続けるのは、イスラエルが各地から集まったユダヤ人による国家だということも関係しているかもしれません。
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さまざまな国にいた彼らが一つの場所に集合したことで、ほかに類をみないほどの多彩な文化が取り入れられ、独特の芸術的センスがはぐくまれたと考えられます。
また歴史が浅いゆえに、各分野における権威や派閥がなく、立場にこだわったりしばられたりすることがないのでしょう。そのおかげでひとつのジャンルにとらわれずにいいものはどんどん取り入れることができ、先鋭的でバリエーション豊かなダンスが次々と生み出されているのかもしれません。
文や写真じゃ理解はできない?百聞は一見に如かず
具体的にはどのような踊りがあるのでしょうか。正直なところ、ことばで説明できるものではありませんし、写真などを見てもまったく理解できません。やはり実際に公演を見に行くなり、オフィシャルサイトが上げている動画などで見るのが一番でしょう。
有名なものとしてはバットシェバ舞踏団やインバルピント&アブシャロム・ポラックダンスカンパニー、元バットシェバ舞踏団のメンバーが立ち上げたマリア・コング、キブツ・コンテンポラリー・ダンスカンパニー、ヤスミン・ゴデール、アルカディ・ザイデスなどがあげられます。
イスラエルのダンスカンパニーですので、日本語サイトはなく、あっても英語ですが、動画を探すだけならとくに困りません。何度か来日した方もいるので、日本のダンススタジオが公開しているダイジェストムービーなどもあり、もし公式サイトが見られなくても、動画サイトで見つけることが可能です。
踊りとは何かを考えるきっかけに
いくつか彼の国の作品を見れば、きっと多くの方が「ダンスとは何か?」と思うでしょう。ときに演劇的であり、ときに暴力的な、バレエなどのように美しさを追求したものではないダンスは、人々が思い描く『ダンス』という枠組みを飛び越えていきます。
それこそが現在のコンテンポラリーダンスというものの在り方であり、踊りに疑問を持ち自分で考えることこそが最先端の舞台芸術を見るうえで大切なことです。もし興味を持たれた方は、胸の奥に感じたモヤモヤとした気持ちを忘れないでください。「何か引っかかる」という感覚をたよりに鑑賞していけば、ダンスに限らず複雑な現代芸術の多くが、きっとあなたを楽しませるものになるでしょう。
イスラエルはフランスやイギリスなどと違い、古い歴史を持たない国であるため、既存の枠組みにとらわれない目新しい表現方法が次々と生まれています。とくにコンテンポラリーダンスにおいては、何人かの素晴らしい振付家によって目を見張るような作品が生み出されています。
多彩かつ展開の読めない独特のダンスは、いままでのクラシックな踊りには興味のなかった方々にとっても、きっと素晴らしいものとして映るはずです。何年かごとに来日しているダンサーたちもいます。
GAGAなどのダンスメソッドはワークショップも開かれています。少しでも何かを感じたのなら参加し、現代の踊りとはどういうものかを、じかに肌で感じてみてはいかがでしょうか。理屈で理解するより、はるかによく舞台芸術のおもしろさがわかるでしょう。
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