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バイナリーオプションは運任せ?~相場が動かなくても業者は儲かる!

2014.03.12

バイナリーオプションは運任せ?~相場が動かなくても業者は儲かる! はコメントを受け付けていません

他の記事でも書いていますが、バイナリーオプションはほとんど運任せのギャンブルであり、実力によって稼ぐということが不可能です。

そんな投資手法(商品)を業者が開発し、盛んに宣伝されているのはなぜでしょうか。

この記事では「バイナリーオプションは何のために登場したのか」を書きます。

相場が動かない時でも、業者が稼ぐため

FXでも株のネット取引でも、これを管理する業者は「手数料」によって稼いでいます。つまり「利用者がたくさん取引すると」彼らは儲かるわけです。

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では、どんな時に取引が増えるかというと「相場が動いている時」です。

相場が動いていれば差額で得られる利益も当然大きくなるので、それを狙ってみんな取引をするわけです。

(もちろん、動いている以上、逆に損をする可能性もあるのですが)

利用者が儲かろうが損しようが、取引さえしてくれれば業者は儲かります。しかし「その取引自体がない」となると、業者は本当に困るんですね。

でも、相場は世界経済の流れによって決まるものなので、自分たちでは動かせません。

そこで「相場が動かない時でも皆が取引したがるルールを作ろう」と思いついたわけです。それがバイナリーオプションです。

バイナリーオプションはなぜ動きがなくても稼げるのか?

理由は「上がるか下がるか」を予測するだけだからです。

バイナリーオプションは「○○時間後に、今より相場は上がっているか?下がっているか?」だけを予想します。

その予想が当たれば、自分の賭けた額と同額をもらえます。外れたら賭けた額を失います。トランプのゲームのようなものです。

どんなに動きの少ない相場でも、「微動だにしない」ということはあり得ません。必ず「上がるか下がるか」はするわけです。

ということは、バイナリーオプションなら「参加者の数だけ」必ずお金が動くんですね。

実際の相場は「わずか0.0001円」しか動いていなかったとしても、それで勝敗が決まり、お金が動くのです。

これが普通のネット株やFXの場合、このくらいの変動で取引しても何の利益もないので、誰も動きません。

完全な無風です。「そのような無風のはずの場所に風を起こせる」というのがバイナリーオプションなのです。

バイナリーオプションで勝てる人はいるのか?

結論からいうと極めて難しいです。というのは、短時間での値動きなどは完全に「ただの運任せ」だからです。

チャートをずっと観察していたら、確かにデイトレードなどのように何かしらの傾向は掴めるかも知れません。

しかし、それにしてもデイトレードより遥かに感覚が短く、「運任せ」の部分が大きくなります。

さらに「絶対上がる」などとわかっている状況では、賭け自体をさせてもらえないのです。

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そういう場面では、業者が取引を一時停止させる、などの措置を取ることがあるんですね。

たとえば極端な話、明日の朝一で「アメリカ財政が破綻した」というニュースが流れたとしましょう。

となると、その朝から夜までの間、間違いなくドルの価値は一直線で落ちていきますよね。

翌日には下げ止まって上がる可能性もありますが、その日はずっと落ち続けるはずです。

こういう場面なら、確かに「上がるか下がるか」の予想は確実にできます。

しかし、こんな賭けを許してしまったら、業者は大損なんですね。

■バイナリーで勝った時の利益は、負けた人の掛け金から

バイナリーオプションで勝った時にもらえるお金は、「負けた人の掛け金」から来ています。つまり、

・Aさん…「上がる」方に1万円
・Bさん…「下がる」方に1万円

を賭けていて、「上がる」が正解だったとします。そうしたら、Bさんが賭けた1万円が、Aさんに行くわけです。

ここでもし、Cさんも「上がるに1万円」だったらどうでしょう。Cさんも勝ったので「1万円くれ」といいます。

しかし、負けたのはBさんだけなので1万円足りないですよね。この1万円は「業者が払う」わけです。

■賭けが偏ると、業者のリスクが大きい

このように、賭けが偏ると業者のリスクが大きいことがわかります。もちろん、もしこれで逆の結果になったら、業者は大きく稼げます。

(「お客が全員外してくれた」わけですから)

このように外してくれる可能性があるならまだいいですが、上に書いたような「賭けの結果が目に見えている状態」では、賭けをさせたら業者がひたすら損するだけなのです。

なので、上の「ドル崩壊」のようなケースでは、バイナリーオプションの取引は止まるわけです。

「そこまでひどいケースはないだろ」と思うかも知れません。もちろんないです。しかし「それに近い」ことはしばしばあるんですね。

上のドル崩壊ほどでなくても「かなりの確率で上がる(下がる)」と、勉強している人ならわかるケースです。

こういうケースでも、ドル崩壊ほどでなくても賭けは偏ります。その「偏り度」に合わせて、業者は片方の賭けを制限するんですね。

「上がる」に賭けられる人は、あと○○人です、というような感じです。

相場の動きは、勉強していればある程度読めます。

しかし、そのように「読める相場」ほど、バイナリーオプションでは「制限がかかる」わけです。

ということは「勉強が通じない」「実力があっても、運で勝負するしかない」というわけです。

なので、「バイナリーオプションは運任せ」なのです。

投資の勉強をしたくない人が、投資気分を味わうための「ただのギャンブル」なんですね。

それで結局勝率は誰でもほぼ半々になるのですが、そこからさりげなく手数料を引かれているので、「微妙に損」して終わるのです。

「微妙な損なら別にいいじゃん」と思われるかも知れませんが、バイナリーオプションはどれだけやっても上達しないのです。

ということは、続ければ続けるほど物理の法則にしたがって、その「微妙な損」だけがひたすら蓄積され、「何のためにやってるのかよくわからない」という状態になるのです。

だから、バイナリーオプションには絶対手を出してはいけないのです。どんなものか確かめる程度にやるならいいのですが。

なお、バイナリーオプションについては他の記事でも詳しく書いています。

興味がある方はこちらもぜひご覧ください。↓
バイナリーオプションをやってはいけない理由 -手数料無料の仕組みなど

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