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自動車保険のロードサービス~「無料」や「全額補償」は本当ですか?

2014.02.23

自動車保険のロードサービス~「無料」や「全額補償」は本当ですか? はコメントを受け付けていません

いま、どの自動車保険でも「ロードサービス」という、外出先での故障などに対応するサービスが付帯することが多くなりました。

とくに通販型の保険では、ついているのがあたりまえのようになっていて、少し広告がおおげさすぎるのではないか?と思う部分さえあります。

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パっと見たときに、すぐに目に入る「無料」や「全額補償」ということばにまどわされると、あとでこんなはずじゃなかったのに!と思ってしまうかもしれません。

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レッカーサービスのカラクリはこうだ

「ご利用は無料です」や「等級は上がりません」これを聞くと安心しますよね。

もしものときも助けてもらえるし、いい保険だなーなんて思って、注意事項をよく読まないと大変なことになります。

ほとんどの保険ではレッカー車をつかう場合、保険会社の指定する工場までは無制限で利用できます。

運ぶ工場を契約者が指定するときには、牽引できる距離には30kmや50kmという制限があります。

それ以上の移動になる場合には、1km単位でお金がかかることが多いんです。

故障じゃないと、困っていても対応外?

運転していると、車が立ち往生してどうしようと思うときってありますよね。

ロードサービスが利用できますと聞くと、当然、困ったときにも駆けつけてくれるだろうと考えがちです。

じつは故障ではない場合は、対応外のことが多いのです。

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赤く線が引いてあるところ見てもらうとわかりますが、雪にうまったときには、サービスは受けられません。

これは、雪国に暮らしているわたしとしては、納得がいかないものです。だって、雪にはまって動けなくなることは少なくないのです。

助けてもらえないなら、寒いなか自力でスコップをつかって掘り出したり、ほかの人に助けを求める必要があります。

車が故障したら宿泊費も出してもらえるの?

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遠方での故障で公共の交通機関を使わなければいけないときや、宿泊しなければいけない場合などは、その費用を負担してくれる制度があります。

個人的に、かなり便利だと思うのですが、ここにも気をつけなければいけないことがあるんです。

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すべての保険会社ではありませんが、上の画像のように、距離が決まっていることがあります。

この場合は、50kmですが、注目すべきところは、直線距離でというところです。例えば、東京からですと鎌倉あたりまでが50km範囲内になります。

都会であればいいですが、これが田舎で山を挟んでいたりするとどうなるんでしょうか?それでも、直線で40kmしかなければ、帰宅費用や宿泊費用は、ロードサービスがあっても利用できないでしょう。

一見、すばらしい制度ではありますが、交通の便が悪いところほど使えないような気がするのは、わたしだけでしょうか。

手持ちのお金がないときはどうすれば?

仮にあなたがクレジットカードを持たない主義の人だったとします。キャッシュカードも使えない場所で、手持ちの現金がなかったら……。交通費や宿泊費のサポートは受けられない場合があります。

支払額は保険会社が負担してくれんじゃないの?と思うでしょうが、じつは、立て替えをしなければいけないんです。

下の画像は某保険会社からの抜粋ですが、後日、領収書を出すことで、かかった費用を返してくれるという仕組みになっています。

現金やカードを持っていないときは、どうするんでしょうね。

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落とし穴はこれだけではありません。帰宅するときの交通手段ですが、ほとんどの乗り物が利用できるようです。問題は、保険会社によっては、「合理的な経路および方法」が選択されるということです。

合理的というのは、効率的な経路であるのか、経済的な経路であるかの2通りの解釈ができます。

ケースバイケースな話になってきますが、場合によっては、非効率な帰り方を選ばなければいけないことも、十分に考えられるでしょう。

ガソリン10リッターサービスは、調達可能である場所では利用できないようですが、どこまでを調達可能と考えるのかも疑問です。

高速のサービスエリア内など、ハッキリとした場所であれば理解できますが、有料道路以外の範囲は明記していないのです。

このように、費用を出してもらうサービスを利用するときには、さきに、どの宿泊施設や交通機関であれば、制度の範囲にはいるのかを確認しておくことが必要です。

まだまだある。無料じゃない部分~タイヤ交換など

タイヤ交換
そのほかにも実費がかかる部分は、たくさんあります。30分以上かかる作業や、スペアタイヤ以外へのタイヤ交換、部品交換をした部品代などです。

これで「無料です」と、大きな声でいってしまっていいのか考えてしまいます。

多くの通販型の保険は、すべての被保険者が各種ロードサービスの費用を自己負担せずに利用できるようなイメージしかありません。

保険のオマケ程度と考えれば納得できることなのかもしれません。

でもこれだけ大きくロードサービスがつくことを宣伝されると、こんな現状には納得できないと思うのも不思議じゃないですよね。そのときになって苦情をいってもどうなるものでもありません。

加入前に細かいところまできちんと確認することが、いまできる一番の自衛策であるといえます。

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