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怪奇派バンド大集結!~ミュージシャンそれともとコスプレイヤー?
音楽の世界で人より目立つためにはなにが必要でしょうか?すばらしい歌声?美しいメロディ?心を打つ歌詞?そんなこと関係な~い!といわんばかりに際立つ見た目のバンドを集めてみました。
もちろん見た目を超える音楽性があるからこそ人気があるんです。怪奇派バンドの世界にようこそ!
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LOUD PARK 13に怪奇派バンドが集合!?怖いもの見たさ(?)でさいたまスーパーアリーナは大盛り上がり!
▲Mr.ローディ率いる「ローディ(Lordi)」。子供が見たら確実に泣くでしょうこれは!
昨年さいたまスーパーアリーナで2日間にわたって開催されたLOUD PARK 13には怪奇派バンドが大挙来日。ラウド・パークならぬホラー・パークになっていました(笑)。
ローディは1996年にリーダーのMr.ローディが結成したグループ。彼1人からはじめて徐々にメンバーを集めてバンド化していきました。
モンスター風のコスプレと北欧メタル独特の様式美をひっさげて2002年にBMGと契約してデビューしました。その扮装はメンバーが影響を受けたキッスからインスパイアされたものだそうです。
あまりにも強烈なイメージとメロディアスかつメタリックな音楽は多くのファンのみならず、業界関係者もトリコにしました。
契約に至るまではモンスターバンドなりの苦労もあったようで、パイロテクニクスを使用し花火を連発するド派手なパフォーマンスや奇抜な扮装にレコード会社は拒絶反応。なんだか音楽の内容以前の問題で契約できなかったんですね。そりゃそうだろ(笑)!
コンテストでブレイク、国民的なバンドへと成長した彼らを襲った悲劇
▲この扮装で演奏はお見事しか言いようがないクオリティの高さです。
2006年、欧州で毎年行なわれる音楽コンテスト「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」に参加し、フィンランド史上初の世界大会優勝の快挙をなしとげたことから、国民的な知名度を得ました。
2012年にドラマーが亡くなる悲劇に見舞われ活動を休止しましたが、しばらくして新メンバーを加え復活。ラウド・パークへの登場は2007年、2009年の単独公演に続く3度目。
僕はラウド・パークで初めて彼らを観たんですが、強烈すぎるヴィジュアルだけにとどまらず、ささくれ立つソリッドなギターを中心としたサウンドで長いフェス中盤の眠気を覚まさせてくれました(笑)。
ライヴは最初から最後までじつに盛り上がりましたが、途中Mr.ローディが頭にティアラをのせて歌いだしたときはあまりにもギャップが激しくてぽかーんとしてしまいました(笑)。茶目っ気あるモンスターだとは知らなかった!
彼らはメンバー同士でお互いのメイクを手伝ったり、衣装は結成当時の物を大事に使ったりとなかなかエコなモンスターバンドのようです。メンバーはどんなに暑い環境であっても公の場で扮装を解くことはなく、素顔でのインタビューや撮影には応じていません。
にもかかわらずフィンランドのタブロイド紙がメンバー全員の素顔をパパラッチ。これにはバンドのメンバーおよびファンからも非難が集中しました。
結局、タブロイド紙が謝罪することで事態は収束しました。
クオリティの高い世界観を構築しているだけに、「どれだけ苦労してバンドをやってると思ってるんだ!?」といいたくなる気持ちもわかります。
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デスメタルバンド、ベヒーモスの見た目はやっぱり怖い!!
▲メイク云々よりも長身の見た目からしてちょっと怖いボーカルのネルガル。こう見えて病弱。
同じくラウド・パークに登場した怪奇派バンドが、ポーランドのデスメタルバンド「ベヒーモス(Behemoth)」。いわゆるブラックメタルバンドとして1991年に結成されたベテラン怪奇派バンドです。
アメリカで毎年行われるロックの祭典「オズフェスト(Ozzfest)」に参加するなど世界的に活躍している彼らですが問題も多く、公演中にボーカルのネルガルが聖書を破るパフォーマンスをおこなったことで宗教団体からの訴えがあり裁判沙汰に。
さらには2010年にボーカルのネルガルが白血病に倒れるという危機が訪れます。幸い骨髄移植のドナーが見つかったことで手術は成功しバンドは復活しましたが、なかなかヘヴィなバンド・ライフですよね。
初参戦となったラウド・パークのステージでは、不気味に登場して野太いボトムのサウンドを機関銃のごとく連打。悪魔的な音像でメタル・ヘッズを狂喜乱舞させていました。
初来日のグワァー(GWAR)!“未知の強豪”結成25年を迎えて
▲ちょっと変わったヒーロー戦隊にも見えなくもないグワァー。初来日公演が楽しみです!
そして2014年、アメリカのまだ見ぬ未知の強豪(?)ヘヴィメタルバンドのモンスターバンド、グワァーの初来日が決定しました。
1990年にデビューした彼らの風貌はローディとは違うタイプのモンスター。こちらはアミューズメントパーク的なコスプレとでもいいましょうか。なぜかキュートさも感じちゃうんですよね。
彼らのライヴではグワァーの曲とともにいろいろなキャラクターがステージに上がり、メンバーと戦い最終的に処刑をされるというセクションがあります。
処刑が行われると血が吹き上がり観客に向けて飛ばされるそうですが、ステージ付近に陣取ることでグワァーの処刑の血に染まりたいファンが多いとのこと。
結成25年以上のベテランバンドが初めて日本に来るということでドキドキしているファンも多いのではないでしょうか。確かになんだかスゴいものが見られそうなので、僕も行ってみたいと思います(笑)。
いかがでしたか?怪奇派バンドといってもコンセプトはそれぞれ。見た目以上に音楽がよくなければファンはつかないわけですから、ここに紹介したバンドは実力派ばかりです。ぜひ一度怖さを乗り越えて(?)彼らの音楽を聴いてみてください。
文・岡本貴之
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