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中音域のミキシングを極めるテクニック~音量調整がポイントだった!
中音域は音が密集しやすい領域ですので、細かい加工処理が必要になります。あなたは普段、中音域のパートに対してどのような処理をしていますか?
中音域も低音域同様、各パートをハッキリと住み分けさせる事が大切なのです。
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覚えておいて損は無い!中音域をうまくミキシングするコツ!
▲中音域のミキシングは音量調整がポイントになります。
▲イコライザーで500Hzを少しだけカット(画像1)
低音域は主にキックとベースが主役だったのを覚えていますか?
今回は中音域がメインなのですが、中音域にはたくさんの音が詰まっていて、少しだけ処理が難しいです。基本的にどんな音にも中音域が詰まっており、この領域をイコライザーで削ってしまうと、原音の質感が損なわれてしまいます。
例えば、エレキギターのバッキングを処理するとしましょう。中音域である500Hzあたりを凹ませると、ただのドンシャリサウンドになってしまいます。ミキシングをする上で大切にしたいのは、音の質感を変えないことです。
その為にも、イコライザーによる処理は低音と高音のみに行うとして、音量調整をうまく使ってミキシングをしていきます。ちなみに、どうしても中音が気になる場合、マスタートラックにイコライザーを刺して500Hzをカットする方法もあります。
あまり削りすぎると音質が変化してしまうので、音を確認しながらやってください。
意外と処理が難しい!スネアドラムのミキシングテクニック!
▲アタック感と同鳴りを大切にして処理しましょう。
▲スネアドラムのイコライザー参考画像(画像2)
スネアドラムはリズムに表情をつける重要な音です。多くのドラマーがスネア選びに力を入れています。ギタリストがエフェクターで音作りをするように、ドラマーもチューニングをして音作りをします。
ですので、基本的には低音を削るイコライジングになります。まずは画像1をご覧ください。大体200Hz付近から下は全てカットしています。スネアドラムは200Hz付近の音を大量に含んでおり、ここをカットしないとキックやベースと領域が被ってしまいます。
削りすぎると音が薄っぺらになり、スネアの質感が損なわれてしまうので注意しましょう。
また、10kHz以上の超高音域もカットしています。この領域はシンバルやハイハットなどの金物が入ってくる領域です。
ここを少し削るだけで金物が馴染みやすくなるのでカットする事をオススメします。コンプレッサーは筆者の場合、ガッツリと音が太くなるようにかけます。それによって、スコーンと抜ける太いサウンドになります。
ゲインリダレクションは8dB程度、レシオは4:1程度を目安にしてみてください。リリースタイムを遅くすると、音に余韻が残るようになりますので覚えていてください。最近のドラムはアンビエント志向なので、全体的に薄らとリバーブをかけるのも手ですね。
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バッキングとリードでは処理が違う!ギターのミキシングテクニック!
▲既に音作りを済ませているので、イコライジングは最低限にしましょう。
▲エレキギターのイコライザー参考画像(画像3)
ギターは音作りによって処理方法を変えていきますが、基本的には不要な低音と超高音を削っていきます。イコライジング例が画像2です。画像2を元に、ギターの音に合わせてカットやブーストをしていきます。
ギターの音抜けを良くしたい場合は1kHz付近をブースト、低音が気になる方はさらにカットしてください。できるだけイコライジングは最小限に、作った音をそのまま使えるような処理を心がけましょう。
コンプレッサーはバッキングには深く、リードプレイは浅めにかけます。リードプレイにコンプレッサーを深くかけない理由は、ギタープレイのダイナミクスを残したいからです。ですので、リードプレイの場合はあくまで音の粒を揃えるように意識してみましょう。
バッキングはゲインリダレクションが6dB、レシオも4:1から6:1くらいが目安です。ちなみに、アタックタイムとリリースタイムを遅くすると、音が少しだけ引っ込みます。
バッキングをミックスする上でかなり使えるテクニックですので、覚えておいて損はありません。
低音をバッサリカット!?ピアノのミキシングテクニック!
▲ピアノのミキシングは非常に難しいです。一筋縄にはいきません…
▲ピアノのイコライザー参考画像(画像4)
ピアノはステレオ録音が基本です。その為、音としてはかなり扱いにくい部類に入ります。
基本的に左手がベース、右手がコードを弾きますよね。単体ではそれがあたりまえですが、バンドとなると左手のベース音が邪魔になってきます。
なので、画像4のように低音をガッツリとカットします。そもそも低音部にはベースとキックがいるので、ピアノの低音はあまり必要ありません。それどころか低音が籠ってしまう原因にもなってしまいます。
ピアノといったらリバーブですが、リバーブタイプは無難にホールで良いと思います。
深くかけすぎると低音が出てきてしまうので、リバーブをかけた後にイコライザーをさす事をオススメします。
コンプレッサーは筆者の場合、ほとんどかけません。ピアノはダイナミクスが命ですので、音量が少し整う程度に留めます。ただ、リリースタイムとアタックタイムを調整し、音を奥に引っ込めるようにします。
これによりピアノの存在感を維持しつつ、ボーカルなどの主役を前に出すことができます。
最後に音割れ防止のリミッターをさして完了です。
中音域の操り方をご紹介させていただきましたがいかがでしょう?ちょっとしたポイントを押さえることによって、音源の仕上がりは大きく変化します。ぜひ参考にしてみてください。
By黄昏症候群
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