『サマーソニック2014』東京会場参戦のためのプチ・ガイド（連載1回）

今年も開催が発表された『サマーソニック2014』。昨年発表の新作『AM』が好評なアークティック・モンキーズが出演するのをはじめ続々とラインナップが発表されているが、なんとロバート・プラントも登場することが決定。なんだか面白そうなフェスになりそうな今年のサマソニのプチ・ガイドをお届けします。

2012年・13年と2年連続でサマーソニックに参戦した筆者のざっくりとした感想では、サマーソニックは「ファミレス的音楽フェス」だと思っています。日本には現在さまざまなフェスが存在しますが、全部が万人向けではないですよね。

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フジロックは行くのに敷居が高い、とお感じのあなたにピッタリなフェスあります

▲フジロックのために貯蓄している人を心底リスペクト！僕絶対ムリ。

大規模音楽フェスの代表格・フジロックは音楽マニアが集うイメージ。一般的には知られていないミュージシャンの登場も多いこともあり、通な人が3日間にわたり詰めかけるフェスといった感じで、なんとなく敷居が高いように思ってしまいます。

また、都内から行くとして新潟までの旅費もばかになりませんし、ましてチケット代を3日間分・宿泊費もそこに加わるとなると、ひぇ～！とんでもない出費です。「フジロック貯金」を毎年している方も多いのがわかります。

その他「パンクスプリングス」はその名のごとくパンクバンドが多く出演（最近はウィーザーが出たりもしていますが）。結構気合いが入ったパンクスじゃないと会場に行き辛いな～なんて思う人もいるかもしれません。

同様に秋におこなわれるメタル・バンドの祭典「ラウドパーク」もメタル・ヘッズが集うお祭り。フェスの中では割合中年客が多い気がするのですが、若者も中年もメタル愛がなければなかなか足を運べないフェスでしょう。

このように細分化された現在の音楽フェスの中で、比較的マニアックさが無く敷居が低いのがサマーソニックではないでしょうか？ファミレスのようにとりあえずメニューは豊富です。

そのかわり味はまあまあ…なんてことはなく、10年以上のヒストリーで積み重ねられた良い意味でバラエティに富んだラインナップがコアな音楽ファンのみならず、ライトリスナーにも好評です。

「サマーソニック2012」でのジャミロクワイは大阪の方には申し訳ないですが最高でした！でもあの曲はやるべきだろジェイケイ

▲2012年サマーソニック最大の事件といえばジャミロクワイ大阪（のみ）キャンセル事件。まあでも結果ももクロ伝説が生まれたんで良かったかも？

2012年にはじめてサマーソニックに足を運んだ筆者のお目当てはジャミロクワイでした。ところがボーカル・ジェイケイが体調不良とのことで前日の大阪公演をキャンセルするという緊急事態に。

結果、大阪では同時間帯にサマーソニック初出演を果たしたももクロのステージに多数の人が流れ伝説のステージと呼ばれました。しかしももクロにとっては良いですが大阪のジャミロクワイファンがあまりにも気の毒でした。

といいつつ、大阪の来場者には申し訳ないですがジャミロクワイの東京公演はきっちり開催。当日「体調不良のためショートセットでのステージとなります」とのアナウンスがあったのですが、結局予定のラスト1曲をけずったのみ。

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60分以上のライブをノリノリでこなしていたジェイケイは絶好調に見えました。ただしカップヌードルのCMで話題になっていた大ヒット曲「バーチャル・インサニティ」をやらないという不満は多少ありましたが。

会場は幕張メッセ内にあるステージと、そこから離れたスタジアム、QVC マリンフィールドの2か所です。また海の近くに「シーサイド・ヴィレッジ」が隣接されており、テントを張って宿泊も可能となっていました。

海浜幕張駅から幕張メッセまでは結構歩くので水分はマメに補給すべし

▲幕張メッセまでは結構歩きまっせ…

筆者が2012年に参加した際の行動を順を追って説明しますと、最寄駅の「海浜幕張駅」から徒歩でまずは幕張メッセに向かいました。駅から幕張メッセまでの所要時間は約15分ほど。開催2日目ということもあり、サマソニ・オフィシャルTシャツ姿の方も見かけました。

自宅を出るのが少し遅れたため、会場到着は11時すぎ。Tシャツがほしかったのでメッセ入口付近に設けられたオフィシャル・グッズ売り場に並んでみたものの、当たり前のようにほとんどのオフィシャルTシャツは売り切れでした。

お目当てのTシャツが欲しければ開場前から並ぶのが普通のようです。

Tシャツを泣く泣くあきらめ、会場に入るとまずは飲食エリアの充実さにおどろかされました。

ケバブやタイラーメンといった定番の“フェス飯”はもちろんのこと、ジャンボタンドリーチキン串、たこ焼き、お茶漬け、ステーキ、タコライス、ラーメン、うどんなどなんでも有り。

もちろん飲み物・デザートも充実しており、この“ソニ飯”を食べるだけでも幕張まで足を運ぶ理由になっちゃうかもしれません。ちなみに筆者は到着後すぐにケバブライスをいただきました。美味しかったですよ！

ご飯の美味しさだけでも訪れる価値あり！フェスってそういうもの（笑）

▲厳選されたお店が出店しているだけに、本当に何食べても美味しかったですよ。

さて、いきなりお腹を満たして（笑）、いよいよライブ会場に足を運びます。（連載－中編に続く）

文・岡本貴之

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