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グリーンデイと僕の20年にわたる系譜~初ライブからビジネスまで
いまやアリーナバンドとして君臨しているグリーンデイ。デビューから約20年。悪ガキだった彼らが、まさかこんなビッグバンドになっているとは思いもよりませんでした。
そんな彼らの97年の初来日ライブを僕は体験しました。そしてそれから10年後、違うかたちで再び彼らと関わるなんて思ってもいませんでした…
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電撃の94年メジャーデビュー!こんな奴らがいたのか
90年代初頭、僕はパンクというものにあまり魅力を感じていませんでした。イギー・ポップやピストルズ、ザ・クラッシュ、ラモーンズ、MC5、ダムドなど一通りかじってはみたものの、なぜか心に突き刺さるものはなく、CDはあまり聴かずに眠ってしまっていました。
おそらく僕は80年代の産業ロックのメロディアスさに洗脳されていたのでしょう。ラフで単調なパンクに物足りなさを感じていました。
そんななか1994年にグリーンデイがメジャーデビュー。ポップなメロディーと印象的なリフから始まる「バスケット・ケース」のシングルで一躍スターダムに駆け上がりました。当時、「こんなメロディアスなパンク・ロック、聴いたことがない!」という印象で一気に引き付けられました。
カート・コバーンの死で、グランジブームが早くも沈静化されてきたときに新星のごとく現れたのでタイミングもバッチリだったのですね。その他、オフスプリングなども有名になり、一気にメロコアが流行っていきました。
▲メジャーデビュー当時のビリー・ジョー・アームストロング 若い!
▲デビュー当時のトレ・クール
1997年初来日、絶対に見逃したくない!
94年当時といえばブリットポップシーンが花咲くときでしたが、アメリカのロックシーンはこのメロコア軍団に支えられていたのではないでしょうか。
彼らはパンクだけに影響を受けただけでなく、80年代前半のUSインディーシーンからも色濃く影響を受けています。ハスカー・ドゥやデッド・ケネディーズ、バッド・レリジョンなど。
そんな新しいパンク・ロックをシーンに生み出した彼らが1997年に初来日しまし、僕は即座にチケットを手配しました。
今ではなかなか想像できませんが、振り返ってみると、本当にこのメロディアスなパンクというのが新鮮だったんだなぁと思います。
▲デビュー当時は金髪だったビリー
前座はハイ・スタンダード
会場は晴海国際見本市会場 東館(通称ガメラ館)。取り壊されて現在はありません。有明の東京ビッグサイト開業に伴って1996年に閉鎖してしまいました。
それだけでも貴重かもしれませんね。
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待ちに待ったライブ当日。僕は当時付き合っていた彼女を連れて晴海に向かったのを憶えています。ほんと懐かしいです。
このグリーンデイの初来日の前座は、なんとハイ・スタンダードでした。当時、僕は全く彼らのことを知らず、失礼ながら「邪魔だな」と思っていました。
余談ですが、2007年のガンズ・アンド・ローゼズの来日のときの前座ムックのときと同じ心境でした。
無料配布のハイスタのCDを捨ててしまった
耳の早いリスナーにとっては既に知られていたとはいえ、まだまだ無名の彼らです。GROWING UPのシングルCDを来場者全員に配布していました。僕はそれを持って帰り、一度も聞くことなくずっと放ったらかしにしていました。
そのCD、実は捨ててしまったんです…。彼らが解散する前に。どうせ聴かないと思って。いまではもったいなかったなぁと後悔しています。
ライブはモッシュとダイブの嵐!
前座のハイスタを遠くから眺めていましたが、ステージ前はもうダイブの嵐でした。もの凄い光景だったのを憶えています。このころから大物の片鱗をみせていたのですね。
ハイスタが終演し、グリーンデイがでてくると一気にモッシュの嵐!一緒にいた彼女はあまりの衝撃に泣きまくって、必死に後ろに下がっていきました。
二人ともモッシュ自体初めての経験でしたし、後ろに下がってからもそこかしこに過激な奴らのサークルモッシュができて、激しくぶつかり合う始末で危ないったらありゃしない状態でした。
そんな状態でしたので、正直なところ演奏の印象はあまり覚えていないのです。雰囲気ばっかりが印象に残ってしまって…。
まさか10年後に関わることになろうとは…
僕の職業はアパレルです。仕事を通じてまさかグリーンデイに携わることになろうとは全く思ってもいないことでした。
ベースのマイク・ダーントはシンダー・ブロック(CINDER BLOCK)というブランドを立ち上げていました。いわゆるロックTです。さまざまなバンドのプリントがほどこされたTシャツをアメリカで販売していたのですが、それを日本で販売しないかということになったのです。確か2007年あたりだったと思います。
僕は絶対にモノにしたくて、多くのセレクトショップにアプローチと商談を仕掛けましたが、力及ばずこのビジネスは日本に広まりませんでした。理由はいろいろありますが、ここでは省いておきましょう。
ほとんどの人がこのブランドを知らないと思いますので、完全に僕の力不足だったということです…。
デビューから20年近く経ちますが、初来日ライブに行ったり、ビジネスに少し携わったり、何か不思議な縁のようなものを感じるのは僕だけでしょうか?
これからもベテランとして活躍して欲しいですね!
▲マイク・ダーント!渋い!
By石井ボウイ
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