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初心者向けにエフェクターの種類を解説~オーバードライブって何者?
当サイトでは当たり前に使っている用語であっても、初心者の方から見ればまったく意味のわからないものも多いでしょう。特にエフェクターの種類については中級者であってもわかっていないケースもあるようです。
基本的なエフェクターだけでも、とても多くの種類がありますので、今回は歪み系からお話ししましょう。
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まずはオーバードライブからはじめよう!
▲BOSSのオーバードライブシリーズ
▲高級エフェクターの定番、KLONのケンタウルスもこの一種です
歪みエフェクターの基本となるのがオーバードライブです。おそらく、もっとも種類の多いジャンルでしょう。まったくエフェクターを使用しない、という方以外であれば必ず一つは持っているといわれるほどにメジャーなものです。
オーバードライブサウンド=エフェクターによって変化させた音、と誤解している初心者の方がとても多いようです。本来、この音はアンプによって作られたものでした。
エレキギターが登場した1950年代には音を意図的に「歪ませる」というサウンドメイク術は存在していませんでした。あまり高品質なアンプがなかったことから、大音量を出したときに結果的に「歪んでしまった」のです。
当時は現在のようにPAシステムなどが発達していませんでしたので、大規模な会場で音を響かせるにはかなりボリュームを上げる必要がありました。そこで偶発的に誕生した音がオーバードライブサウンドです。
結果的に、ロックの世界でこの音がとても好まれるようになり、スタンダードなサウンドの一つになりました。
しかし、小さな会場では逆に音が歪んでしまうまで音量を上げてしまうと他の楽器とのバランスが取れなくなってしまいます。そこで、音量に関係なくコントロールすることのできるエフェクトペダルが誕生しました。
それが現在のオーバードライブペダルです。
歪み系の定番ですので、一度は手にしてみるべきエフェクターです。これをスタート地点として、好みの音を探してみましょう。
より過激な音を求めてるなら、ディストーションを!
▲BOSSの定番ディストーション、DS-1
前述のオーバードライブよりもさらに過激な歪みを求めるのであれば、次はディストーションに挑戦してみましょう。
実は、この二つの違いにははっきりとした定義はありません。単に歪み量が多いものがディストーションと呼ばれているだけです。エフェクター選びの際は、こういう音だ!と決めつけてしまうのではなく、単に好みの歪み量からチョイスすると良いでしょう。
歪みの定番となる二機種ですので、種類もとても多く、さまざまな特徴を持ったモデルがあります。その中から自分にもっとも合ったものを探すのも楽しみの一つです。
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ブースターって結局何なの?
歪みペダルの中にはブースターと呼ばれるものも存在しています。もちろん、専用の機種も存在していますが、大抵の歪みエフェクターで代用することができます。
実際に、前述のオーバードライブの代表機種であるボスのOD-1やアイバニーズのTS-9などはブースターとしてとても高い評価を受けています。
では結局ブースターとは何なのか?という疑問を持っている方も多いことでしょう。
実はとてもシンプルなものです。単に出力を増幅するという役割を果たしているだけ…それがブースターです。では、増幅(ブースト)するとどうなるのでしょう?
オーバードライブのお話の際に説明した通り、チューブアンプの場合、音の増幅が大きくなると歪みが発生します。それを音作りに利用するための道具がブースターという訳です。
もちろん、単に出力を上げるだけでなく、ペダルで作ることのできる歪みをプラスすることもできますので、さまざまなサウンドメイクが可能となります。
ただし、アンプによって出てくる音に大きく左右されてしまいます。つまり常に同じアンプを使用しなければ狙い通りの音を作ることができないことを意味します。エフェクターだけで音作りを完結させてしまいたい、という方にはおすすめできません。
音質的な点ではなく、ソロを弾く時などに音量を稼ぐことができます。こういった用途であれば、常に同じアンプで音を出す前提ではなくても使うことができるでしょう。
定番とは一線を隔すマニアックな歪み!ファズにも手を出しちゃう?
▲定番中の定番!ファズフェイス
歪み系エフェクターの中でも際立ったインパクトを持っているのがファズです。前述の定番タイプに比べてより劇的に音を変化させることができます。
さまざまな種類のものが存在していますので、そのサウンドを一概に言葉で表すことはできません。ですが、そのほとんどは原音には存在しない倍音を付加したり、極端に増幅することによって、大幅に音質を変えてしまいます。
インパクトは抜群ですが、音の制御がとても難しく、下手に使ってしまうとアンサンブルを破壊してしまうこともあります。
それでも、ファズにしか出すことのできない独特のサウンドがありますので、このペダルだけをコレクションしているマニアも存在するほどです。
正直、初心者にはあまりおすすめできませんが、手を出してみると新しい世界が見えてしまうかもしれません。
定番の歪みエフェクターについて解説させていただきました。あなたのサウンドメイクの参考にしていただければ幸いです。
Byチリペッパー眞木
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歪んだ音の誕生は「歪んでしまった」だったんですね!
勉強になります。
ぼくは初心者でエフェクターを持ってないので、ディストーションやファズを早く使ってみたいものです。
ステキな記事をありがとうございます。