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3月6日ストーンズ日本公演終了!世界最強ロックバンド熟練のグルーヴ
3月6日、ザ・ローリング・ストーンズの8年振り6度目の日本公演が終了しました。今の気持ちを一言で表すと「行かないで!ストーンズ!」というしかありません。全日程、計3回の公演をすべてみた筆者がライブを振り返ります。最高の日本公演でした!
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大勢のファンが開演の何時間も前から集まってきました。じっとしていられないんでしょうねえ
▲これまでの日本公演から比べると、演出に花火を使ったりせず演奏のみで勝負していた感がありました。
2日目の公演となった3月4日。初日をアリーナ後方のステージ真正面で見ましたが、この日は1階スタンドの上の方で鑑賞しました。初日には見えなかったステージ、会場の全体像が俯瞰して観る事が出来る為また別の楽しみを感じる席でした。
初日から5日間明けておこなわれたこの日のオープニング曲は「スタート・ミー・アップ」。キースの弾くイントロはSEが止まった直後ではなく「レディース&ジェントルマン、ザ・ローリング・ストーンズ!」のコールの後、ミックが一言発してからでした。
キースがタイミングを誤らないようにそうしているのかな?なんて思っちゃいました。
ちょっと心配になるくらい初日はキースのミスや元気の無さが目立っていたのですが、ブルーのスカジャンに身を包んだこの日のキースはイキイキとしていました。
2曲目には初登場の「ユー・ガット・ミー・ロッキン」で「ヘ~イ、ヘ~イ!」と早くも大盛り上がりです。さらにバラード曲コーナーでは「アンジー」を披露。おっとっと…、またしてもキースのアコギによるイントロがつっかえぎみ。ハラハラさせられます(笑)。
アンジーはサビの高い声を出す所をミックは低くフェイクして歌っています。キーは変えていないでしょうから、この辺で若い頃との差が垣間見れます。とはいえミックの動き、声は凄い!
「シルバートレイン」が演奏されて嬉しいんですが、実はそんなに思い入れがあるわけじゃなくて、ただ聴いたことがない曲が聴きたかっただけ
▲この3人が集うとは、本当に人生とは不思議なものです。※画像は海外公演のもの
本日のリクエストコーナーでは僕も投票した「シルバートレイン」。なんとライブ演奏は41年振りだそうです。ここでミック・テイラーが登場してスライドソロを弾きます。ロン・ウッドもゼマイティスでスライドを弾き、ツインスライドとなりました。貴重ですね。
メンバー紹介を挟んでのキースボーカルは2曲目に「ハッピー」を持ってきました。なかなかまとまった演奏で、先日の元気の無さが嘘のようです。
後半では「悪魔を憐れむ歌」のエンディング近く、なんとキースが花道を走ってセンターステージへ!これには大歓声です。花道先端まで行くとギターを弾かずに右手を胸に当てるいつもの感謝ポーズで観客に挨拶。不覚にも目頭が熱くなりました。
「サティスファクション」で大団円を迎えてこの日も終了。残すところあと一日で日本公演終了です。
いよいよ迎えた最終日。ドーム前の人ごみの中、柱に張られたメンバーのイラストと記念撮影するお姉さんが。良く見るとバービー・ボーイズの杏子さんでした。プロミュージシャンも楽しそうです。
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この日は2階3列目でしたがまたしても真正面!実に見やすく、3日間全て良い席だったことに感謝。客電が落ち、開演したのは本日も30分押しの19時頃でした。
オープニングは「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」毎日違う曲をやるとはファン思いです。バラードコーナーは「ルビーチューズデイ」。良く考えたらおとといやれば本当に火曜日だったのに!ミックも今頃後悔してるかも?
布袋寅泰がサプライズで登場!これは本当に驚きました。でも布袋さん、「Hotai」ってセットリストに書かれてます(笑)
▲良く見ると「Hotai」って書いてある…。揚げ足取るなって!?ジェラシーですよ、ジェラシー!クソ~うらやましい~!
サプライズが起きたのは前半少ししてから。リクエストナンバーが「リスペクタブル」であることを告げ、「スペシャルゲスト、ホタイ!」との声に登場したのはなんと布袋寅泰!これには場内から一斉にどよめきが置きました。そりゃそうですよね。
布袋さん、初来日時に雑誌のインタビューで「メモリーモーテルとか愚か者の涙をやらないなら別に興味ない」とか言ってたんですけどね。20年以上前ですもんね、失礼しました。とにかくテレキャスを持った布袋寅泰が今まさにストーンズと演奏中。なんだこの光景!
ロン、布袋、キースの順にソロを弾き、最後はミックとワンマイクでボーカルを分け合う姿も。はぁ~、ストーンズファンの夢を全部実現しちゃいましたね、この人。
ミック・テイラーを加えた「ミッドナイト・ランブラー」ではミックのブルースハープからキースのレスポールジュニアがリフを刻みだす瞬間、鳥肌が立ちました。
起承転結があるこの曲をバンド全体が緻密に盛り上げ、最高のグルーヴを生み出したこの日の演奏が、日本公演ベストテイクではなかったでしょうか?
「ミス・ユー」の後半ではフロント3人が一緒に花道先端まで歩いてきて周囲は大盛り上がりでした。
そしてアンコールのラスト「サティスファクション」ではシャツを半分はだけ、狂ったように踊るミック・ジャガーの姿が印象的でした。曲が一旦終わってもチャーリーがリズムを刻み“おまけ”的に演奏するなど、彼らも名残惜しそうでした。
ああ、これでもうストーンズは日本で観れないのかなあ…なんて満足感と寂しさを感じつつ帰宅しました。「カムバックストーンズ!」
▲満足そうにライブの内容を語りながら帰る人の群れ。明日から何を楽しみに生きて行けば良いのやら?
「キース、ちゃんと弾けよ~(笑)」なんていうくだらないおっさんのヤジが飛んでいましたが、そういうファンは年寄りになったのは彼らではなく自分だという事実に早く気が付いた方が良いです。
彼らは名曲の数々を現在の最高の演奏で聴かせ、人々の記憶と期待を遥かに超えるパフォーマンスで東京ドームを揺らしていました。
世界最強のロックバンドは、年齢を重ねたからこそ得られたグルーヴを確かに手に入れていたのです。せめてもう一度、ザ・ローリング・ストーンズのライヴを観てみたい!最終日の帰り道で早くもそう思っていました。
文・岡本貴之
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