DTMは音楽経験ゼロでも出来る？～自宅で音楽制作に挑戦する人へ

DTMとは「デスクトップミュージック」の略で、一般的にはパソコンで音楽を制作することを言います。
「DTMに興味はあるけどよくわからない」という方も多いのではないでしょうか。

今回はDTMについて解説していきますが、音楽経験ゼロの方でも必ず理解できる内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

パソコンならなんでもOK ▲画像はデスクトップパソコンですが、ノートパソコンでも問題ありません。

DTMにはパソコンが必要ですが、できるだけ高性能のパソコンが望ましいです。とはいえ、パソコンに詳しくない方は選ぶだけでも一苦労でしょう。パソコンにはデスクトップとノートがありますが、基本的にはどちらを選んでも大丈夫です。

デスクトップパソコンの長所は、パーツ交換により性能アップが可能なことです。
短所は持ち運びができないところでしょうか。ノートパソコンの長所は持ち運びが可能なのでスタジオに持っていけることです。

しかし、ノートパソコンはパーツを交換できないという短所を持っています。また、ハードディスクの容量も決して多くはないので、ノートパソコンを使いたい方はDTM専用のパソコンと割り切った方が良いかもしれません。

さて、DTMをするパソコンにはBTOパソコンをオススメします。BTOとは「Build to order」の略で、受注生産方式のことを指します。簡単に言えば、自分が欲しい性能のパソコンをオーダーメイドするということです。

BTOパソコンは全国のパソコンショップで注文できます。通販でも申し込めるので、近くにパソコンショップがなくても大丈夫です。音楽制作向けパソコンという表記になっているのですぐにわかると思います。

わからないことはその道のプロに聞くのが一番ですから、お店で買う場合は店員さんに、通販で買う場合は電話やメールで問い合わせてみましょう。

業界標準のアビッド社プロツール ▲業界標準であるアビッド社のプロツール。(画像1)

スタインバーグ社キューベース ▲スタインバーグ社のキューベース(画像2)

ローランド社ソナー ▲ローランド社のソナー(画像3)

DAWとは「デジタルオーディオワークステーション」の略で、「ディーエーダブリュー」や「ダウ」と読みます。DTMやらDAWやら英語が多くてわかりにくいですが、DAWは作曲ソフトのことです。

各社からさまざまなDAWが販売されており、それぞれ特徴があります。画像1はプロツールという業界標準のDAWです。多くのプロが愛用しており、市販されているCDの大半がプロツールで作られているといっても過言ではありません。

プロに愛用される理由は、他社のDAWよりも音質が良く、業界で多く使われているのでデータのやり取りが簡単だからです。ちなみにプロツールはマックOSで使われるのが一般的です。

雑誌などでマックプロ（銀色のアップルロゴがあるノートパソコン）を使って作曲しているプロの写真を見たことはありませんか？これから本気でプロを目指して活動していく方は、プロツールから入っても良いでしょう。

とはいえ、パソコンのOSといえばウイドウズが主流なのは間違いありません。ウインドウズにもプロツールに匹敵する優秀なDAWが揃っています。画像2はステインバーグ社のキューベースというDAWです。

ステインバーグ社はヤマハの子会社なので、実質的にはヤマハの商品になります。ヤマハと言えば音楽メーカーとしてはかなり有名なので、多くの人が知っているかと思います。

キューベースの特徴は画面が見やすく、打ち込み作業がしやすいという点です。打ち込みに関しては後で解説するので今はわからなくても大丈夫ですよ。ちなみに、初音ミクで知られているボーカロイドを作ったのもヤマハです。

キューベースの音質もかなり評価されており、きゃりーぱみゅぱみゅやパフュームの楽曲を手掛けている中田ヤスタカさんも愛用しています。

キューベースと同じくらいユーザーが多いのが、画像3のソナーです。筆者もDTMをはじめた頃からソナーを使い続けています。ソナーを販売しているローランド社も音楽メーカーとしてはかなり有名ですよね。

ソナーの大きな特徴といえば、内蔵されている音源やプラグインがたくさんあるので、すぐに楽曲制作に取り組めることです。結局キューベースとソナーどちらを選べば良いのか、答えは「良さそうな方」です。

何とも曖昧な回答になってしまって申し訳ないのですが、この議論は数年前からずっと続けられています。キューベースもソナーも一長一短なので、どちらが良いか悪いか決めることはできません。なので、体験版を試してから決めるのが良いです。

使用できる日数は限られていますが、画面の見やすさや、操作性の良さを自分で試してみてください。体験版は公式サイトからダウンロードできるので、ヤフー等で検索すればすぐにヒットすると思います。

他にもDAWはいろいろありますので、興味がある方はご自身で調べてみてください。

By黄昏症候群