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TKのギターサウンドを再現するポイントはピックアップにあった!

筆者は「凛として時雨」のギタリスト、TKをリスペクトしています。彼の鋭いギターサウンド、音楽の世界観、すべてに惚れ込んでいる大ファンです。

筆者が本格的にギターを始めたのもTKがきっかけで、TKサウンドを参考に音作りをしているのですが、中々再現することができません。どうすればあのサウンドを作ることができるのか?筆者はTKサウンドの秘密を徹底的に調べることにしました。

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実際にTKが使用しているテレキャスターについて学ぼう!

画像2▲TKはテレキャスターを数本所有しています。いろいろと使い分けているようです。

まずはTKが使うギターから解説していきましょう。TKは「試作機」と称したテレキャスターを数本所有しています。それぞれ使っている木材やピックアップが異なり、今でも自分が欲しいサウンドを追求し続けているのだと思われます。

メインで使用するテレキャスターもあるのですが、曲に合わせて変える場合もあるようです。

TKが使っているテレキャスターはシェクター社の物です。シェクターと聞くとハードロックやメタル向けのギターを作っていそうなイメージがありますが、そんなことはありません。

シェクターから「AC-TK」というTKモデルのテレキャスターも販売されていますが、受注生産品なのでオーダーしても半年はかかってしまいます。

AC-TKのスペックを簡単にまとめますと

・アッシュボディ
・メイプルネック
・ローズウッド指板(メイプルタイプもあり)
・シャクター製 モンスタートーン(フロントピックアップ)
・セイモアダンカン製STL-1(リアピックアップ)
・ゴトー製ブリッジ

ポイントはやはりピックアップでしょう。TKはフロントピックアップのモンスタートーンのサウンドに惚れ込んでおり、リアピックアップはほとんど使いません。あのジャギジャギサウンドを生み出しているのがフロントピックアップだったとは驚きですよね。

モンスタートーンのような高出力ピックアップだからこそ成せる音作りなのでしょう。

また、木材も重要ですよね。アッシュボディのテレキャスターは音が固いことで知られていますが、特にAC-TKの音は固いです。時雨をコピーするなら、アッシュボディのテレキャスターは必須ですね。

TKサウンドに近い音を出すためには何が必要なのだろう?ピックアップを考察!

画像3▲リオグランデ社のムイグランデ(画像1)

画像4▲セイモアダンカン社のSTL-3(画像2)

さっそくですが、TKサウンドを作るために必要なギターについて考察していきたいと思います。TKサウンドを作る上で一番大事なのはアンプでもエフェクターでもなく、フロントピックアップです。

TKモデルに搭載されているモンスタートーンは高出力で有名なピックアップですが、モンスタートーンでなければあと音を出すことができないと断言します。

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特にクリーンサウンドです。TK特有のプリンッとしたクリーンサウンドはモンスタートーンでなければ出せないと思います。ですが、モンスタートーンは高価な上に中々手に入りにくい製品でもあります。そこで、他の高出力ピックアップの使用を提案します。

画像1をご覧ください。
よく形が似ていることからモンスタートーンと比較されやすいリオグランデ社のムイグランデです。比較されるとはいえ、音はまったく別物です。

モンスタートーンはミドルが強調されるピックアップですが、ムイグランデはどちらかと言うとドンシャリです。ちなみに筆者のテレキャスターはフロント、リア共にムイグランデを乗せています。

凛として時雨のコピーにと購入したムイグランデですが、ジャキっとしたテレキャスターの音を最大限まで維持しつつ、レスポールのような太さを持っています。使用者が少ないのでネット上の情報も集まりにくいですが、間違いなくTKの音に近づきます。

また、高出力ピックアップといえば画像2のSTL-3も有名ですが、TKサウンドを作りたいのであればオススメできません。確かに高出力ピックアップ特有の太さはあるのですが、クリーンがイマイチだからです。

時雨のコピーはクリーンが命ですので、高出力でもクリーンが美しいピックアップでなければなりません。

美しいクリーンを作るテクニック!ハイパスコンデンサーを付けよう!

画像5▲ハイパスコンデンサーは絶対に付けた方が良いです。かなり音が近づきます。

「ジャリっ」した音の秘密はピックアップだけではありません。「ギターのボリュームを絞る」のが重要なのです。

まず、ギター本体のボリュームを絞ると音が小さくなるのは言うまでもありません。ボリュームポットという可変抵抗器をいじることで音量を段々小さくしている訳です。

ボリュームを絞ると、いわゆる「ハイ落ち」という音になってしまいます。高音がなくなり、音が丸くなってしまう状態のことですね。そして中音と低音が小さくなっていき、最後は音が完全に聴こえなくなります。

TKのクリーンを作るためには高音成分を残しつつ、余分な中音と低音を削るのが効果的です。
なので、ハイパスコンデンサーをボリュームポットに付けて、ハイ落ちを改善しましょう。
これにより、高音成分を多く維持したまま、中音と低音を削ることが出来る訳です。

ちなみに筆者は音が聴こえるギリギリのところまでボリュームを絞りますね。当然出力レベルは下がりますから、そこはアンプで調整します。

ハイパスコンデンサーにはシルバーマイカがオススメですね。0.00025μf(マイクロファラド)あたりが無難だと思います。ハンダ付けが必要ですが、たった二箇所だけですので、ぜひ挑戦してみてください。

By黄昏症候群

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