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スーパーボウルのハーフタイムショーに見るスーパーなライブの歴史
NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の優勝決定戦「スーパーボウル」。ハーフタイムショーに登場するミュージシャンのライブが目当てで観る人も多いはずです。これまでどんなアーティストが登場したのでしょうか?
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アメリカンフットボールってルールがわからない…というあなたはライブだけ見るべし。
▲ブルーノ・マーズはアメリカ人好みのシンガーという気がしますね、すごく。
毎年2月に行われる、アメリカ最大のスポーツイベントであるスーパーボウルは、毎回、年間最高視聴率を獲得するという、テレビにとっても最大の祭典です。日本ではここまで全国民が楽しみにしているものって思い当たりませんが。
ハーフタイムショーが本格的にはじまったきっかけは、加熱するテレビ中継の人気と共に、視聴者が競技の合間にトイレにいくことが多くなったことだそうです。
あまりにもたくさんの人達がトイレに行くので、大都市では下水道の水圧が一気に上がり、社会的大問題となったのだそうです。そこで考え出されたのが、試合の合間にもテレビの前にいてもらうようにショーを見せることでした。
健在ぶりをアピールしたマイケル・ジャクソンの完璧なパフォーマンスは有名です。
▲やる時はやる!やっぱりこの方は偉大なアーティストでした。
有名なミュージシャンによるショーがおこなわれたのは1993年の第27回におけるマイケル・ジャクソンが最初です。
この時のライブでマイケルは試合の時よりも高い視聴率を獲得してしまったとのこと。これに味をしめた(?)NFLは毎年人気アーティストを出演させるようになりました。
日本ではスポーツはスポーツ、音楽は音楽という分け方がきっちりされているような気がします。それぞれの現場に違うジャンルのものを持ちこむのを良しとしない人がいるからでしょうか。
カルチャーのクロスオーバーは良いことだと思うのですが、日本ではまだまだエンターテイメントに関してお堅い考えがあるかもしれませんね。
スーパーボウルのハーフタイムショーは「これぞアメリカ」という感じの巨大エンターテイメントの場となっています。
日本でも毎年深夜に生中継されますから、「今年はどんなアーティストがどんなショーを魅せてくれるんだろう!?」と楽しみにしている人も多いですよね。
今年はブルーノ・マーズとレッド・ホット・チリ・ペッパーズが出演して「過去20年で最高のハーフタイムショー」とネット上でも称賛されましたが、レッチリの演奏が当て振りだったことから物議をかもしました。
こうした物議をかもすことは今年だけではありません。2004年に行われた第38回大会では、ジャネット・ジャクソンがジャスティン・ティンバーレイクとデュエットをしていた際にブラジャー部分が外れて乳首が露出するハプニングが起きました。
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この生中継を1億4000万人の視聴者が目撃したというのですから、それはそれは大変な事件に発展しました。かなり意図的な感じもありましたからね。
ジャネットはこの事件のおかげで2007年に「インターネットで最も検索された人」としてギネス登録されたそうです。世界中みんな考えることが同じで安心しますね(笑)!
第40回に登場したのは先日まで日本公演で多くの観客を魅了したザ・ローリング・ストーンズです。フィールドにおなじみのリップ&タンマークをかたどった巨大ステージセットを持ち込み、「スタート・ミー・アップ」ほか3曲をパフォーマンスしました。
ちなみに女性アーティストの出演は2011年のブラック・アイド・ピーズのファーギーまで数年間なかったのですが、理由はやっぱりジャネットの事件のようです。
マドンナのセットは凄かったけど、やっぱりちゃんと歌ってなかった!?
▲このセット凄い!どうやってリハーサルしてたんでしょうか?気になる。
2012年の46回大会に登場したマドンナは古代ローマ帝国を思わせるスペクタクルなショーを展開しました。この時も口パク疑惑がささやかれましたが、そもそもマドンナのライブは口パクと生歌を混在させているんですから問題なし!
翌年の2013年には2年連続の女性アーティストとしてビヨンセが出演しました。さらに国家斉唱にはアリシア・キーズを起用していますから、女性の時代を際立たせたかったんでしょうかね?
女王・ビヨンセさまは最高のモチベーションで臨んで本領発揮しました。
▲デスティニーズ・チャイルドの復活も見られたステージ。キレッキレのダンスでした。
ビヨンセは直前におこなわれたオバマ大統領の就任式で、国家独唱を口パクでおこなったことで批判的な声にさらされていましたが、この日のためにコンディションを数ヶ月前から調整していたことを告白して「間違いなく生で歌う」と宣言しました。
本番当日のビヨンセはデスティニーズ・チャイルドのメンバーとの共演も含め、8曲を熱唱。宣言通り圧巻のパフォーマンスを見せて歴史に名を刻みました。
なんとハーフタイムショーに出演するアーティストは例外なく、ノーギャラだそうです。それでも40%を超える視聴率の番組でパフォーマンスできることはこの上ない喜びなんでしょうね。さて、来年はどんなアーティストが登場するのでしょうか?今から楽しみです。
文・岡本貴之
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