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盲目ミュージシャンたちのあまりにも偉大過ぎる音楽の世界

この世界には、視力がなくとも素晴らしい音楽を生み出す偉大なミュージシャンが数多く存在します。彼らは、目で見ることのできない世界を音楽という形で表現しているのでしょう。今回はそんな偉人たちをご紹介します。

 

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もはや誰もが知っている天才「スティービー・ワンダー」

モータウンを代表するミュージシャンの一人で、目の見えないミュージシャンとして一度は聞いたことがあるかも知れません。さまざまな名曲を数多く作っており、グラミー賞での男性シンガー最多受賞者でもあります。
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「Superstition」「Higher Ground」のような非常にファンキーな楽曲から「I Just Called To Say I Love You」などのメロディの美しい楽曲などさまざまです。

日本の缶コーヒーCMに書き下ろしの楽曲で出演していたことを覚えている方もいるのではないでしょうか。この際に企業が支払った金額はかなりのものだとか。しかも一回目に提出された曲はCMに合わなかったため、作り直してもらったとかなんとか・・・

ショーではかなりの大所帯バンドを引き連れている彼の主要楽器は、ピアノなどの鍵盤系ですが、ハーモニカやドラムの腕も相当で、ドラムに関しては、あまりの激しさとテクニックに衝撃を受けます。ハーモニカでは「チック・コリア」の代表曲「スペイン」をさらっと吹いてみせています。

今でこそガッシリした体型で、ソウルフルな歌声という感じですが、初期の若かりし頃は非常にスリムで、歌声も甘くきらびやかです。

それもそのはず、彼は11歳という若さでモータウンとレコード契約をしています。声変わりによる契約危機や交通事故、訴訟を乗り越えて、現在も世界のトップに君臨する一人です。

ソウルの神様「レイ・チャールズ」

スティービー・ワンダーとよく比較されるソウルの神様こと、レイ・チャールズ。彼もまた、一度は耳にしたことがある名前ではないかと思います。彼はすさまじい才能を持ちながらも、壮絶な人生を歩み2004年にその生涯を終えました。

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幼少期に弟と視力を失い、青年期にヘロインに溺れ、なかなかの女癖の悪さを発揮してトラブルを起こすなど、晩年の「やさしそうなおじいちゃん」感とはかけ離れた人生を送って来たようです。きっとそのような体験が、彼の歌をひとつのジャンルとして作り上げたのではないかと思います。

日本人には馴染み深い、サザンオールスターズのヒット曲「いとしのエリー」をカヴァーしたことでも有名で、「レイ・チャールズの方が原曲なのか?」と思ってしまうほど歌いこなされています。

彼のヒット曲「(邦題)愛さずにはいられない」はテレビなどでよく聴くことがあるのではないでしょうか。

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彼はピアノと歌で「ソウル・ミュージック」というジャンルを作り上げ、ローリングストーン誌の「歴史上最も偉大な100人のシンガー」にスティービー・ワンダーをおさえ、第2位に選ばれています。

彼の楽曲はさまざまなミュージシャンにカヴァーされており、カントリーギタリストとして有名な、ジェリー・リードによる「Hallelujah I Love Her So」のカヴァーは最高にカッコいいです。

スティービー・ワンダーの後継者!?「ラウル・ミドン」

盲目で楽器を演奏するのはピアニストだけではありません。ラウル・ミドンというとんでもないギタリスト兼シンガーも存在しています。
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彼の操るギターはアコースティックギターです。彼のプレーはアコギのパーカッシブな部分と、コード楽器としての部分を最大限に生かし演奏します。ソロギタリストをよく聴いたり見たりする筆者でも初めて見るタイプの弾き方でした。

Youtubeなどで本人による「弾き方」動画が上がっていたのですが、何をしているのか正直わかりませんでした(笑)

代表曲「State of Mind」では時折トランペットの音が聴こえてきます。サポートでだれか入っているのかなと思いライブ映像を見てみると、なんと自身の口からトランペットの音を出していいます。たしかによく聴けば本物のトランペットとは違う感じです(笑)

筆者がたまたま見たライブ映像では、ジャコ・パストリアスの後継者といわれている、リチャード・ボナとの競演ライブでした。そのライブでは時折ボンゴを叩いていたのですが非常に慣れた感じで叩いていました。

彼は過去にドラマーだったそうで、報酬なども貰うような人だったようです。そこも含めてなのか、スティービー・ワンダーの後継者とも言われているそうです。

フォーク、ブルーグラスにもいる盲目の凄腕ギタリスト「ドク・ワトソン」

日本においてフォークギタリストはそれほど派手な印象はないですが、ドク・ワトソンは、カントリーギターから速弾きまで弾きこなす凄腕ギタリストです。特に彼の得意としたのは「ブルーグラスギター」で、彼の代名詞となっています。

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ギターだけでなく同じブルーグラスでの主要楽器であるバンジョーも上手く、ハーモニカなどもすごく速く吹き倒します。さまざまな楽器を操ることのできるマルチプレイヤーでもあります。

ここでは紹介しませんが、レヴァランド・ゲイリー・デイビスを含め、弦移動の激しいジャンルでのギタープレイを、目の見えないなか、平然とやってのけるのが本当にカッコいいと思います。

彼は事故で息子を失っているにも関わらず、数多くのステージをこなし、2012年にその生涯を終えました。

このように、たとえ盲目でも後世に残るミュージシャンは数多くいます。彼らの伝記などを読むと、目が見えて、健康的に過ごしている自分は恵まれているなと実感してしまいます。

筆者:takahiro

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