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マーティンヴィンテージの生音源を聴き比べ~この鳴りはスゴイ!
今回は実際にヴィンテージのマーティンを探す方法をご紹介いたしましょう。なんといっても高い買い物ですので失敗は避けたいところです。現行品との価格差も気になるところでしょう。
さらに今回はお待ちかねの、ヴィンテージD-45とD-28の聞き比べです。オケの状態ですので、ヴィンテージの鳴りをぜひ体感してください。
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まずは目的に応じて選びたいモデルを決めましょう
一口にマーティンと言ってもいろいろなシリーズが販売されています。すべてを書くことはできませんので、ざっくりと説明してみましょう。
■OOやOOOが付くシリーズ
基本的にボディーは小さめのシリーズです。有名なアーティストとしてはエリック・クラプトンが使っています。彼のイニシャルがモデル名になっているほどです。
▲小さなボディーですがクラプトンのブルースにはこれです
例えばOOO-28ECやOOO-28ECBですがECはクラプトンのイニシャルですよね。ECBはハカランダ(ブラジリアンローズウッド)を使っているので、ブラジルのBが付いているようです。
やはりボディーが小さいと胴鳴りそのものはあまり期待できません。ピエゾピックアップのような内臓のものを付けて、実際のライブではラインとマイクと両方で音を拾うようにクラプトンもしています。
個人的にはメインアコギとしてならDシリーズをおすすめします。
■マーティンのメインラインとなるのは「D」シリーズです
ドレッドノートの頭文字、Dが付くモデルですがこれもかなりの種類が販売されています。ざっと有名どころだけでも
・D-18
・D-28
・D-35
・D-45
このあたりでしょうか?私個人はD-35は触ったことがありませんので語る資格はありません。
何と言っても一番有名でお勧めなのはD-28とD-45でしょう!D-18は28の少し安めのモデルという認識でかまいません。カントリーなどのミュージシャンなどは好んで使用している方も少なくありません。(鳴るD-18ももちろんあります)
D-45に関しては本当に素晴らしいギターですが、70年代となると最低でも200万以上ですので、ここは我慢しましょう。
▲Martinが一番似合うアーティストといえばニールさんでしょう!
ということで、一番のおすすめのD-28を探すことにしましょう!
その前にここでヴィンテージのD-28とD-45の聞き比べです
お聞きいただける音源はまったく床田仁グッチスタジオ、同じ環境でレコーディングされたものです。内臓のピックアップなどは使用していませんので、空気感まで体感いただけます。できればヘッドフォンでお聞き下さい。
HD音質ですので、ぜひ1000Pでの再生をお勧めいたします。
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■D-45
途中でコーラスだけがが入っているオケです。倍音の美しさ、高音弦のキラキラした鳴り、そして胴鳴りは半端なく凄いです。現行品のD-45ではここまで鳴りません。
■D-28
こちらはD-28にベースとドラムが入ったオケです。間違ってもフォークギターなどと呼ばないで下さい。とてもロックな一本です。文句の付けようのないバランスです!
間違いのないD-28の探し方
一番のおすすめは実際に弾いて、比較してみることです。正規輸入代理店のクロサワ楽器などに足を運びましょう。
遠慮なく好きなものを弾かせてくれます。もちろん現行品もヴィンテージも扱っていますので、そこでぜひ弾き比べてみてください。
クロサワ以外でも大手の楽器店であれば両方を扱っています。あまり小さな楽器店ですと、ビンテージそのものの数が少なく「比較」することができませんので、面倒でもちゃんと店まで行くことです。
ただしここで注意したいのは大量生産時代のもの、90年代以降は避けましょう。
頑張って70年代を買ってください。90年代以降は中古であっても「ヴィンテージ」ではありません。個人的にですが、言い切ります!
【要注意】オークションや個人売買には決して手を出さないで
ここで注意ですが、遠方だからと言って個人取引での購入は避けてください。開けてみればネックが反っていた、音がビビる、いろんなトラブルのもとです。大手楽器店であればきちんと調整れされていますので、心配はありません。
さて気になるお値段はいったい・・・
まずは現行品から見ていきましょう。店によって幅はあるようですが、クロサワでおおよそ26~27万円です。他の楽器店では23万位で出しているところもあるようです。探せば20万ちょっとであるかも知れません。
それに対してヴィンテージですが
・見た目の状態(これは私はほとんど気にしません、あまりに綺麗だと弾き込まれていないのかと疑ってしまいます)
・実際の状態(一部音がビビる、クラックがあるETC)
いろいろな条件で異なってきます。
先日クロサワ楽器に行ったときにD-28の1971年と1974年を触りましたが、実際に良く鳴ったのは1974の方でした。さすがに楽器店でも分かっているようで1971年のものが31万ちょっと、74年が34万でした。
もちろん決めるのはあなたですが、私床田仁グッチとしては強くヴィンテージをおすすめします。10万円近い差はあるかもしれませんが、今手が届かないなら少し我慢してでもお金を貯めましょう。
決して現行品のマーティンにケチをつけているわけではありません。どうせ高い買い物をするなら、一生ものの一本を手にして頂きたいと思っております。
文・床田仁グッチ
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