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スライドギターにチャレンジするならまずこの曲のマスターせよ
ギタリストならば絶対挑戦してみたいのがスライドギター。ボトルネック奏法ってやつですね。ライブの途中でたまにボトルネックを出すとカッコ良いですよ。そこで、まずはボトルネック奏法の名曲をたくさん覚えておきましょう!
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ワインの瓶を切ろうとして怪我をしかけたやつを知っています(笑)
▲本当にボトルを切る人いますけど、気をつけないと大変なことになりますよ!?
ギターを弾いたことがある方ならばご存じかと思いますが、初めてその音を聴いた時に「これはどうやって弾いてるんだろう?」と思うのが、スライドギターの音です。
映像を初めて見た時は指をバタバタ動かしているわけではなく、何か棒状のものをギターのネックの上に滑らせていることに「なんだあれは!?」と目を丸くしたものです。え?僕だけですか?失礼しました。
僕が初めてスライドギターを聴いた覚えがあるのが、1973年に発売されたジョージ・ハリソンの「ギヴ・ミー・ラブ」。もちろんリアルタイムではなくベスト盤で聴きました。
ジョージ・ハリソンの良さはあの喧嘩が弱そうなところですよね、むしろ弱くあってほしい
▲ジョージはビートルズじゃなかったらもっとギタリストとして有名だったのでは?
この曲でのジョージのスライドの情けない感じといったら、最高です!どこか今にも途切れてしまうような繊細というか軟弱な(またまた失礼)音使いがたまらないです。
「ギヴ・ミー・ラブ」というタイトル通り、何かを与えてしまいたくなるような愛おしさがこの音色にはありますよ。モテただろうなあ、ジョージ。
ジョージとは正反対に強烈にワイルドな音色を聴かせてくれるのはエルモア・ジェイムスの1951年の代表作「ダスト・マイ・ブルーム」です。
冒頭の「ジャジャジャジャジャジャジャ!」の3連フレーズが飛び出すだけでもう満足、というくらい強烈な音です。これぞブルースギターのボトルネックです。
エルモア・ジェイムスの音だけは誰にも真似できないんじゃないでしょうか
▲エルモア・ジェイムスのステージ以外の姿ってなんだか真面目そうですね。
1963年にこの世を去ったエルモアですが、どれだけの影響を後のロックに与えてくれているかは、この曲のイントロを聴けば分かるはずです。電気が身体に走るとはこのことではないでしょうか!?
では現代で活躍するギタリストで最高峰は誰でしょうか?ここはやはり先月来日公演をおこなったばかりのデレク・トラックスを推したいところです。
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オールマン・ブラザーズからの脱退を表明した彼ですが、トレードマークのギブソンSGと共に欠かせないのが、デュアン・オールマンの使用していたことで有名なコリシディン(風邪薬)のボトルをスライドバーとして愛用しているところはさすがです。
デレクトラックスバンドの曲には、ふんだんにスライドが使われていますのでぜひアルバムを聴いて研究してみて下さい。ちなみに彼は薬指にバーをはめています。
本家、オールマン・ブラザーズの濃厚な南部ノリを出したければ『フィルモア・イースト・ライヴ』の一曲目「ステイツボロ・ブルース」でのデュアンのプレイを聴いてみて下さい。歌ものに絡むのが上手い彼のプレイが堪能できます。耳コピの練習にもなりそうですよ。
アルバム『スライド・オン・ディス』をリリースする程、彼の代名詞となっているのがローリング・ストーンズのギタリスト、ロン・ウッド。
彼のプレイを活かした曲は「モンキーマン」や「オールダウンザライン」「ラブ・イン・ベイン」といった、まだ在籍していない頃の曲に多いんです。
先日の来日公演ではリクエスト曲「シルバートレイン」でミック・テイラーと共にスライドの共演を見せていました。ちなみにバーは中指にしています。
「シルバートレイン」といえば、ストーンズからジョニー・ウィンターに捧げられた曲。というわけでジョニーの演奏も聴いてみましょう。「Highway 61 Revisited」では歌いながらテンションの高いシャッフルビートを叩きだしています。
4月に来日するジョニーですが、すでに座って歌い弾くスタイルにはなっているものの、ギターの凄まじさはまだまだ若いもんには負けないのではないでしょうか?ちょっとテンション高すぎてコピーするのは大変かもしれませんね。
ボニー・レイット姐さんは大人の女性の包容力で勝負、独特な温かさがあります
▲品があるというか、ブルースにそぐわない?綺麗なお方ですよね。
女性でいえばこのお方、ボニー・レイットの「シング・コールド・ラヴ」はシンプルながらカッコ良い曲です。ストラトギターから繰り出される女性らしい繊細さと大胆さを兼ね備えたフレーズだけでなく、微妙にハスキーなボーカルも良いですね。
ボニー姐さんは中指にバーをはめています。それも結構太目のボトルですから、かなり重たいんじゃないでしょうか?好みも人それぞれですね。
最後に紹介したいのは、日本のロックギタリストのレジェンド的存在ながら現役バリバリの仲井戸“CHABO”麗市です。
彼のプレイで最も聴いてほしいのが「フィール・ライク・ゴーイング・ホーム」です。ライ・クーダーの日本語カバー曲ですが、エンディングでの感情の籠った、実に抒情的なフレーズは日本のスライドの最高傑作というくらいの名演です。泣いちゃいますよ、きっと。
このように、少しあげただけでもさまざまなプレイヤー、名曲がありますね。上手になるコツはまず曲に合わせて弾くこと。その前に良い曲をたくさん覚えておきましょう!
文・岡本貴之
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